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しおりを挟む良い店舗があった、というかお義父さんビル建てちゃったよ。
細いビルだから、それはまあ、仕方ないけど、ワンフロアが店舗なら、そこそこ広い。
そして、身内だから1階の店舗が貰えた。
甘やかされてる。
「一志さん、2人のお店だね。」
「2人だ。
東京の店の時、さとるに出会えてよかったよ。
店に入った時から気になってたよ」
甘い夜が嬉しい。
だって、ちゃんと抱き合えてるから。
「また、マスターって呼ばないとね」
「そこは、あなた、じゃないの?」
おでこを合わせて、ふふって笑って、深いキスをする。
すぐ、きもち良くなる自分が恥ずかしいけどね。
未来の事を考えるのが、こんなに幸せなんて。
開店に向けて、内装やら色々始動し始めた。
ゴスロリのウェディングドレスって、どうなの?
しかも、フィッシュテールだし。
オープニングには、うちの親兄弟に、一志さんちの親戚やら、意外と呼べる人がたくさんいた。
東京の時の常連さんも。
こんな田舎までありがとう。
最初は2人して、黒のタキシードで次に、一志さんは白いタキシード、おれは、リクエストのゴスロリ風フィッシュテールのウェディングドレス。
まさか、こんなにウケるとは思わなかった。
ガーターに、お金を挟んでいく。
なんのショーだこれ。
お祝い金だってさ。
そろそろ、お開きの時にあの解雇された人が入ってきた。
「ふーん、こんなブスと結婚したんだ。」
「うん、ありがとう
ブスはもう聴き慣れてますから。」
やっぱ、解雇とか面倒くさいと思ったんだよ。
自分がやらかしたって思わない人種だから、あんな事できるんだしな。
まあ、仕方ない。
侑士がそいつの前に立って、何やら電話し始めた。
「もしもーし、お前んとこのクソ、やっぱ来たぞ
どうにかしろよ」
どこかけたの?
てか、この人、知り合い?
「侑士、こいつ、ボコるならやめとけ
バックがめんどくさい」
「あ、そのバックに電話しちゃった★
テヘペロ」
みたいな顔した。
バック、どんな?ねえ、ヤバくない?
そしたら来ちゃったよ。
なんか、インテリヤクザみたいなの。
で、あれ?
見た事ある。
誰だっけ?
とか思ったら、同級生じゃん!
しかも、東京の店で、俺のこと、伴BANて呼んだやつ連れてるし!
これには、一志さんも、侑士も、ビックリした。
まじ、俺の引きって、何なの?
波乱の予感しかしねーよ。
侑士は若頭みたいな人を仕事で知ってた。
確かに飲食関係は、そちら側とは近い位置にいるよね。
あー、だから侑士って、トラブル慣れしてんのか。
で、俺たちも紹介された。
こっちのイケメンが兄貴で、この可愛い子が
兄貴と俺の嫁さんって。
旦那2人いまーす、じゃねーよ
てか、一志さんもなんかそれでいけちゃってるし。
「俺のもの」発言はどこに消えた?
ゴスロリ注意報が発令されてる!
これ、絶対!
あの時の再現されそう!
初夜だよ、今日!
ヤバくない?
応援ありがとうございます!
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