神獣ってモテますか?(モテないゲイは、魔法使いを目指す!@異世界版)

ビーバー父さん

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異世界来ちゃったのかな?

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チカちゃんとスズキくんは、お堅い性格らしく、凄く丁寧で俺を主って言ってくれるのが、恥ずかしいやら嬉しいやらで出来れば、一緒のお布団で寝たいなー。

よく、猫とか犬がお布団に入ってくるんですよー、っていうアレ!

「2人とも出てきて」

本当にしゅるんって出てきた。
凄い!

「俺の家ってないから、森の中で寝るんだけど、チカちゃんもスズキくんも一緒に寝てくれる?」

『我らが温めてあげます。
 暑ければ冷やしてあげます。』

「ほんと?!
 嬉しい!
 俺、毎日一人で寂しかったから、凄く嬉しい!
 じゃあ、もう、寝に行こう!」

精霊王たち全員がギョッとしてた。

「アキ様!
 どういう事ですか!?
 今まで森で1人って!
 てっきり、セルゲートのところに!」

木の精霊王ラゲルが真っ青になった。

「森なら私の支配下なのに!
 何故わからなかったんですか?!」

「あのね、森には言わないでってお願いしたの。
 迷惑かけたくないから。」

ラドルはラドルで、俺が他の精霊王のとこか神様のとこにいると思ってたって。

「まだ、迷惑とか嫌われたくない、でしたか。」

光の精霊王、ラザルが眉間に皺を寄せた。
綺麗な顔が翳るのは、心が痛んだけどそれ以上に、まだ、嫌われるのは怖かった。

直ぐには克服なんかできない。

だから、少しずつ頑張れる事から始めてみようって思ったから。

「俺は神獣だから、精霊王として好きになってくれてるんだし、ちゃんと神獣になれば自信も持てるから。」

みんなの顔が見れなくて、下を向いた。

全員がため息とか、呆れているのが分かったから。

風の精霊王ラシルがその力で、自分の腕の中に俺を運んで抱っこされた。

「アキ様、最初の私の言葉がこんなにも傷つけているんですね。
 浅はかでした。
 でもね、それなら神獣だから好きに、私は当てはまらないですよね。
 罵倒に暴言、騙したり。
 それでも、命をかけて貴方の側で愛する為に、精霊王として戻って来たのは信じられませんか?
 シャピオスもシェラシードも、命をかけましたよ?」

「あ、」

ほんのちょっと前の事なのに。

「ごめんなさい!
 俺、やっぱり、自分のことばっかりで。」

ラシルがふふって笑った。

「なら、ごめんなさいの態度を示しましょう、ね。
 毎日日替わりでそれぞれの者たちの所で過ごしましょうよ。」

「そんな事でいいの?」

「えぇ、みんながどれ程貴方を愛しているか、分かってもらいたいですからね。」

「あ、でも、チカちゃんとスズキくんも一緒になるんだよ?」

「そうですね~、私は構いませんが。
 他の者はどうでしょう?」

ラシルに抱っこされたまま、みんなを見るとニコニコしてた。
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