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異世界は続くよどこまでも
4*
しおりを挟む「アキ、本当か?」
確認しないでくれないかな、もう!
「だって、あんな大きい子が5歳とかないでしょ
タロー様とゆっくり話す事も出来ないの、嫌だったんです」
タロー様のツノをさわさわしながらちょっとブーたれた。
「アキ、それ可愛い過ぎだから
なあ、顔を見せてくれないか?」
「やだ」
恥ずかしいもん
「ふ、なら勝手にみようとするか」
肩にいた俺をグリンと回転させながら腕の中に抱き直して、びっくりした顔を見られた!
「ははは!
可愛いなー!」
そう言いながら、俺にキスした。
びっくりポカンな顔してたから、あっさり深くキスをされて、舌を絡められた。
大きい胸板に全部を包まれるように、抱きかかえられたまま、キスをした。
キスをされただけで湧き上がる安心感に、現金だな、って自分でも思う。
「ん、ん」
いつの間にか、タロー様の膝に抱っこされていた。
「アキ、お前が何者でも構わない。
私の全てで護り愛したい」
「俺、まだまだ、赤ちゃんなとこある
尻尾は今も握っちゃうし、好かれる自信がない。」
「赤ちゃんなのは、知っている。
最初に全裸でいた時からな。」
毛があるから、全裸じゃないもん!
「モッフモフの毛があるもん」
「ピンクの乳首や、ちっさいオヘソを見せて、何言ってるんだ
あの瞬間、あそこにいた全員滅してやろうかと思ったぐらいだわ」
「なら、捕まえなきゃ良かったじゃん
俺、結界張って見つからないとこに行く予定だったのに」
「マジか
結界張られたら、かなり難しくなるな
今からマーキングしとくか」
首筋をガブってしたー!
「みにゃ!」
そしてペロッて舐められた!
「んにゃ!」
「うむ、これでアキがどこにいても、どんな結界の中に居ようと分かるし、側にいけるな。」
「な、何してんの!」
「ん、ピアスと同じだ。
私の一部を付けた」
ケモミミに付いてるピアスは、タロー様からの贈り物だった。
いま身につけてる装飾も全て、俺のために作らせたって。
お針子さん、職人さん、ほんとすごいな。
タロー様は装飾品を付けないから、嫌いじゃないのかな?
こんなに、付けさせられてる俺。
「タロー様は何も付けないですよね、なんで?」
「そりゃ、アキが贈ってくれないからな」
「え?」
「この世界というか、私はな、
装飾品を贈るのは愛しい相手にだけだ。
だから、アキにしか贈らないし、アキからしか受け取らない。
アキから贈られた物しか身につけないさ」
胸が熱くなって、タロー様に抱きついた。
その厚い胸に顔を押しつけて、スリスリと甘えてしまった。
「アキ、いつか私に贈ってくれる様になってくれたら、嬉しいな。」
「はい」
タロー様の顔を見れなくて、しがみついて胸に顔を埋めたまま返事をした。
「タロー様、
多分、好き」
小さく、聞こえるか聞こえないくらいだったのに、力強くその胸に抱きしめられて、また、キスをされた。
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