神獣ってモテますか?(モテないゲイは、魔法使いを目指す!@異世界版)

ビーバー父さん

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異世界は続くよどこまでも

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すぐって言ってたけど、本当に早かった。

魔王らしく、黒で正装するのかと思ったら、真っ白なタキシードに似た軍服だった。

装飾品ではなく、軍服の飾り?が付いてるだけだったけど、白地に金がはいってる軍服は、黒く長い髪と、太く巻き上がってるツノを素晴らしく美丈夫に称えあげていた。
元々、綺麗な人だから、それが強調されて、見惚れずにはいられなかった。

「ん、アキ
 惚れ直したか?」

「はい、素晴らしく素敵です」

素直に答えたら、タロー様、デレた。
え?可愛い!ナニソレ!
やだ、マジ可愛い!

バカップルだわ、俺たち。

「そろそろお時間です。
 大広間へ」





執事さんが先頭を歩き、その後ろをタロー様の腕に手を絡め歩く。

後ろ、左右には騎士団員が警護にあたっていた。

大広間は、広間って言わない、これ!
球場だよ、ドームだよ!

魔族が全員ではなく、主要な貴族や領主、その関係者、更には国王たち人間までが集められていた。

祭壇の様な一際高い位置に、神様がいた。
懐かしい。
ほんの数ヶ月にも満たないくらいなのに、懐かしかった。

そこから一段下がった所に、七精霊王たち。
逃げる様に出てきて、勝手に真名を解除して、今度は神と婚姻とか、恨まれても仕方ない。

顔を上げられなくなった。

「アキ、お前が気に病むことは何も無い。
 七精霊王は皆、祝福してくれている。
 また、片割れの神もな」

優しく、微笑まれた。

「ちゃんと、私が筋を通してある。」

「タロー様」

祭壇の神様に向かって一歩一歩上り、その前まで来た。

「さて、片割れの闇の神オプスクリタスが正式に婚姻し、伴侶を迎えられた事を歓迎しここに真名の交合と共に新しく神獣神アキを伴侶として知らしめる。」

神が掲げる光の中に、お互いの真名を魔力で書いた。
昨日、絡まり合った紋様が浮かび上がり、再び体の中に消えていった。

「我が伴侶となりて、真名を刻まん」

二人で同時に宣言をした。

そこに後ろで控えていた執事さんが、さっき作ったツノに飾る一生外せないのを持ってきた。
我ながら一生外せないって、地雷な気もするけど、絶対タロー様の側を離れたく無いし、離したくないもん!

「我が伴侶の証に!」


先ずは俺がタロー様のツノに着けようと手に取った。
背が高すぎるのでどうしよう?と思っていたら、跪いて更に頭を少し下げてくれた。

その時、観客、じゃない招待客や、同族の魔族からは、おぉー!って声が上がってた。

伴侶とは言え、神様を跪かせてしまった。

無事に両方のツノの根元に着けられた。

次にタロー様が俺のツノの根元に着けるので俺も跪こうとしたら、タッパの差で全く必要なし!
しかも片腕に抱き上げられて着けられちゃったよ。
魔族の人達からは物凄い歓声が上がった。

着け終わると魔法の効果が発動したらしく、一度光って鎮まった。

俺、正式に結婚しちゃいました!
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