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異世界は続くよどこまでも
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しおりを挟むライカスが大人の姿になり、やっぱりここが異世界なんだとしみじみしていた頃、人の国との話し合い?の日が訪れた。
行きたくも見たくもないあの広間に、俺もタロー様と並びたった。
すっかりリフォームされて、お金持ちな感じより、洗練されたデザインになっていた。
落ち着いた雰囲気でまとめられていたけど、嫌悪感はぬぐえなかった。
用意された椅子は、人の国の元は玉座であったところだろう。
王と王妃の椅子。
そこにタロー様と神様が並んで座った。
タロー様はちょっと不本意な顔をしながら、王妃側の少し華奢な椅子に。
俺はその横の皇太子が座ったであろう小振りな椅子に座った。
「で、人の代表は決まったか?」
タロー様が威圧しながら、代表者だろうと思われる人間に声を掛けた。
「はい、私めが。
王族の後嗣としては大分遠く、辺境伯として、国境を守る任に就いておりました。
此度の愚かな行為に、私一つの首で済むのなら、どうかこれて御赦しねがえないでしょうか?」
一歩前に出てきた偉丈夫が申し出た。
今までも戦いに身を置いていたであろうことが、その体の至る所についた傷で想像できた。
「私はお前如きの首を貰っても、何も意味を成さないがな。
此度の我が伴侶でもある神獣神アキを狙った子細を聞かせてもらおうか。」
「闇の神よ、貴方様の伴侶とは知らずにお連れした事、大変申し訳なく」
「知らぬはずがなかろう、だろ?」
言葉を遮ってタロー様が更に怒りを含めて言葉を吐いた。
「いえ、お言葉ですが!
神獣神様が、闇の神より下賜されると聞き及んでおりました。」
「下賜、だと?」
怒気の含んだ息を吐きながら、睨みつける。
「はい、闇の神の新たな伴侶として、こちらの姫をお迎えなさったからだと。」
「迎えた?」
思わず俺が口を開いてしまった。
「はい、姫様をその腕に抱かれて、慰められたと、聞き及んでおりますれば。」
「えー?
そこんとこ、詳しく!!」
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「あー、私も聞きたいですね。
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