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異世界は続くよどこまでも
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しおりを挟む「あい分かった。
オプスクリタス、お前引退ね
もう、後継もいるし
アキの力もあるし、いらねーわ」
「大丈夫です!
私がおりますから、お母様と闇の責務も含め、全てこのライカスが担って行けますから。」
「私も、ライカスが適任かと。
タロー様改め、オプスクリタス様
どうか良き隣人として、人の国を束ねて頂きますよう、お願い致します。」
神様は青筋をたてた額と、冷たい笑顔で、ライカスは満面の笑顔で、そして、俺は紙のような白い顔色と無表情で告げた。
「神様、真名の改変などは、無理ですよねー?
解除しても、繋がってるかと思うと反吐が出るんで。」
「んー、そうだなー
向こうの世界で名前変えてくる?」
「え?出来るんですか?」
「アキは出来るよ。
元々、向こうの名前だし。」
「では叔父上、お母様の真名を変えると言う事と、この方の力と属性の剥奪を、そして私を次の闇の王として継嗣する事をお許し願いたい。」
神罰が下るの、人じゃなくてオプスクリタスだったよ。
「ちょ、ちょっと待てぇい!
私はしていない!」
「いえ、姫を娶るとお約束されております。」
辺境伯、いい突っ込みだ。
なんか、動きとか喋りが、佐藤○郎のようだ。
「とにかく、置いて帰りましょう。
こんなバカらしいことに、私は自分の命を差し出そうとしたのかと思うと、事実より情けなさの方が勝ちますから。」
「そうだな。
まさか、アキを下賜するとか
ほんど、バカなの?」
「人の姫が良いとおっしゃるのですから、
人になり人の生を送ってください。」
背を向けて歩き出した俺の腕を掴んで抱き寄せて、舌の根が痛くなるほど深くキスをされた。
「ん!ぅ!」
パチン!
「やめてください!」
「アキ、私は」
「何ですか?
俺の体を抱いたら、満足、いや飽きて他に行ったんですよね?
トリスタンが裏切り、貴方から離れたから、寂しくて城下や、人の国へ行ってたんですよね?
バカにするな!!」
涙が止まらなかった。
真名を交わして、あれ程愛し合ったのに!
俺が夢の世界で忘れようとしたのだって、結局、これが原因じゃないか!
ほったらかされて、それでも俺はこの人の心を守って待とうとしたのに!
「もう、充分、
じゅ、うぶ、ん
たの、し、まれ、た、でしょ?
ね、」
「オプスクリタス、お前は最大の過ちを犯した。
取り返しのつかない過ちだ。
私の半神としてアキを任せたが」
「だから!
聞け!
私は身に覚えはない!」
「ですが、既に姫様の腹には子が宿っております!」
「はあ?」
これには、全員同じ反応だった。
神の子は腹に宿して産み落とす訳ではなかったからだ。
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