神獣ってモテますか?(モテないゲイは、魔法使いを目指す!@異世界版)

ビーバー父さん

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異世界は続くよどこまでも

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バカ話しで時間が経ち、裏切り者が連行されて来た。

見た事も無い男が拘束されて、うちの護衛騎士達に連れてこられた。

「オプスクリタス様、これが件の名を騙りし者になります。」

「ロークの息子か。」

え!?

「私めの愚息にございます。」

あの姫が若くて素敵だと言っていたが、良くも悪くも普通だと思う。
種族長の息子にしては、似ていない気がする。

「このバカ息子はトリスタン様の謀略の片棒を担いで、ロークの種族長に収まろうとしたようです。」

「トリスタンの計画は穴がありすぎて、乗る気も失せそうだが、どうしてだ?」

「もう、名無しが嫌だったからだ。
 みんながロークと呼ばれる事が嫌だったんだよ!」

それは分からなくも無いけど。

「ロークは根が同じで、地下茎でつながっているからな。
 単体が分化しただけだ。
 そう言う意味では、名前はないな。」

地下茎って、タケノコみたいなもんなのか。

え、なんかそれ、想像したら怖いよ。

「名前、好きなの付けちゃダメなんですか?
 んー、秘匿性の職だから名前がない方が良いと言うのも分かるんですが、逆にロークを名乗らない方が秘匿性と言う意味では、効果があると思うんですけど。」

みんながハッとした顔をした。

「むしろ、顔変えられるんだし、
 ロークを名乗らずそれこそ、紋様や真名にロークを入れれば、区別もつくのでは?」

「あんた、いい奴だな」

みんな今気づいたみたいな顔、何ですか?

「あ、いや、おほん、
 ロークと言う種族の誇りがな、」
「みんな繋がってるなら、ホコリもくそもねーよ!」

「ロークと言う種族であり、役職名でいいのではないか?」

タロー様、今更ですが。
貴方方も穴だらけですよ。

「名前はこれから考えればいい。
 トリスタンに加担した事、それに伴い女の腹を孕ませた事はどういうつもりだ?
 アキの命を奪いかけた事を許すわけには行かぬが、言い訳は聞いてやろう」

やっと確信に入れた。

「え?
 俺、孕ませてなんかないですよ。
 下賜するって話を流しただけですから
 大体、オプスクリタス様に顔を変えても体までは変えられないですし。
 トリスタン様は、下賜されたら自分が伴侶になると話されていましたから、その時は名前をくださると。」

どう言う事?
確かに孕んでいた。

「あの女の腹は何が入っているんだ?
 確かに魔族の気配だった。」

「オプスクリタス様、他のロークは考えられません。
 このバカ息子が動かした者達も拘束してありますので。」


「反魂を自分に掛けたんだ。
 通りで自分の皮を簡単に剥いだものだ。」

突然、シムラクルムが現れて、怖い事を言い出した。

「オプスクリタス、お前は死の神
 私は生の神、あの腹の子はトリスタンだ。」

「どう言う事でしょうか?」 

俺は神様に聞くしか出来なかった。

「オプスクリタスの子として生まれ直し、そのまま、代替わりをするつもりだったのだろう」

誤算は、俊樹がアキの縁者であり、思いの外ライカスの誕生が早く、更には強大な魔力持ちだと言うことだ。


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