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国王代理ベルギアン
しおりを挟むいわば、婚約式はついでって事で。
「ベルギアン、統一国家としての式典に加えて、サイアスの婚約式もあるから警備はくれぐれも厳重に」
元々騎士だったベルギアンに、王様なんて難しかった。
ビランコ公爵が念を押すように、一応現国王のベルギアンに再度確認をし、本人がやっと国王というつまらない場所から解放されると喜んでいた。
「もっちろん! 何かあったら俺がぶった切っちゃうから~」
ケラケラと笑いながら、取り敢えず今まで国王代理をしていた?らしいので、アスはそれなりに労いの言葉をかけていた。
「ここまでベルギアンにしては頑張ったよな、うん」
「でしょー? いやーもう本当につまんねーの! 俺もバカだって言われてるけど、それ以上にバカな貴族連中なんだよ。
前々から分かってはいたけどさ、自衛とか領民とかじゃなくて、自分らの権力しか頭にねーんだよ?」
これ、国王代理だった時からこの口調だったのだろうか? と不安になった。
そこへ王命で婚姻をする貴族連中が、拝謁するために来たことが知らされた。
「おう、入れて」
侍従はいつもの事なのか、頭を下げると貴族たちを中へと入れた。
「ピスカルソーダ国の太陽に拝謁したします」
「……、で?」
挨拶に対して全く意に介さず先を促すと、挨拶を一番にした貴族に続いて後ろに控えていた他に貴族たちも次々に同じ挨拶をした。
正直、うるせー。
「国王陛下にこの度頂いた縁談に心より感謝いたします。
娘たちも親の近くで暮らせると喜んでおります故」
「そうか、私はドラニスタ―国の義兄上の思いやりがこのような形で身を結んだことに喜びを覚えている。
この国ではまだ結婚後の離婚は認められていな故、新しい国の新しい法が入って来ることを願っているのだ。
義兄上の統一国家となれば私の肩の荷も下りると言うものよ」
これがさっきまで悪態を吐いていたベルギアンなのかと思う程、国王をやっていた。
ただ、さっきベルギアンが言っていた権力しか頭にない、って事が証明された。
他国に言ったとは言え、統一国家になってその国の公爵でベルギアンの親だし、家族のビランコ公爵には挨拶すらしなかった。
「ところで、貴殿らはほんの数カ月で私の信頼する者の顔も忘れてしまったのであろうか?
この縁談を義兄上から頂いたが、実際に形にして貴殿らの令嬢を紹介してくれたのは、私の兄上や父上なのだが?」
サァッと顔色を悪くした。
そして次に怒りの為に奥歯を噛みしめる連中の姿を見る事が出来た。
腹立たしそうに挨拶をしながら頭を下げる連中を見下ろすビランコ一家の後ろから、今回の縁談で厳選された子息に令息が現れた。
「ビランコ公爵様、我らの準備が整いましてございます」
ガッツリメイクして別人レベルの者も、それ程変わらない鬼畜な奴も、きらびやかな衣装で現れるとそれぞれの縁談が組まれた令嬢の元へと進み出た。
その瞬間、息を飲む令嬢の頬が赤くなり、ボーッと見つめるだけになる者が殆どだった。
中には、失神する者すらいて、僕はさすがにやり過ぎた感があった。
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