9 / 11
鬼畜の考える事
しおりを挟む厳選された子息、令息連中は、中身が鬼畜なので失神したりほぼ口もきけない状態の令嬢たちを放置するかと思いきや、優しく微笑み褒め称え、そして手の甲にキスをした。
こいつらの考えてる事が分かるだけに、ビランコ一家は思わずため息を吐いた。
「なんて素晴らしい方たちなのかしら」
どの令嬢も目がハートになっていた。
ん、だよね。
だって似たり寄ったりの美青年だもんよ。
でもさ、ここまで似てるって言うかまるでAIで作った顔になってるのに、違和感が無いのだろうか? と不思議に思った。
既にゲームからは逸脱してるし、強制力とか補正力は無いみたいだから、ちょっと考えればおかしいって思いそうなんだけど。
「統一記念のパーティ―はそれぞれのパートナーと出席されるといい」
ビランコ公爵が告げると、子息令息、令嬢がそれぞれパートナーの手を取ってエスコートして出て行った。
「さて、貴殿らがドラニスタ―国とピスカルソーダ国の最初の架け橋となる事を喜ばしく思うと共に、これからの若い世代の活躍を期待させて貰うよ」
ベルギアンの国王としての言葉で締めくくられ、統一国家記念の開催を待つだけになった。
この言葉に気を良くした醜悪な貴族連中は、ビランコ公爵を一瞥して部屋を出て行った。
「なにあれ! ムカつく」
僕がイラっとした事を告げると、アスが
「来て早々嫌な思いしたよね、ごめんね。
大体さ、謁見申請もしてなければ、横柄な挨拶をするとか、本当に礼儀がなってないし」
「えっとイル義兄上って、ザンダースのとこの末っ子だよね?
結婚式ではバタバタして全く話せなかったけど」
「イリエラ! お前に愛称で呼ぶことを許してないから!
それに、私の嫁になるんだからちゃんと礼儀を持って話してもらえるかな?」
「ぎゃはっはっは! おもしれー! サイアス兄さんが本気って聞いてたけど、マジか!
俺が居ない間にこんな楽しい事になってたのか!」
国王になってるベルギアンがバカ笑いして、さっきの対応とはまるで別人だった。
「ザンダースは没落させたし、かろうじて剥奪されて無いってだけだろ?
それに子爵って言っても元から平民寄りだったんだし、あの扱いをするような家族って必要ないしスッキリしてよかったですね」
一応、アスに言われて口調だけは改めて、ザンダースの近況を教えてくれた。
「あの時の女性がイリエラちゃんだったのか。
酷い事するよね、アイツら。
確か救貧院で世話になってるはずだから、もうこっちには手を出せないし、安心してね」
「おい、礼儀は!?」
「家族だし、もういいじゃん!
ねー? イリエラちゃん!」
ベルギアンもまた、ビランコ産の子だと思ったのは、救貧院へ入れておかないと目についたらプチッてしちゃいそうだから、だった。
「卑怯な奴らって大嫌いなんだよね。
その点、うちの家族は策略は練るけどやられたからやり返してるだけで、別に卑怯な事はしてないんだよね。
勝手に奴らが堕ちていってくれるだけでさ」
要は大義名分のもとにやってるって事だった。
「まぁ、兄上の本気はちょっとアレだけど、悪い事は無いから大目に見てあげてな」
「あ、ははは」
乾いた笑いを返すしかなかった。
22
あなたにおすすめの小説
性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)
ブラコンすぎて面倒な男を演じていた平凡兄、やめたら押し倒されました
あと
BL
「お兄ちゃん!一肌脱ぎます!」
完璧公爵跡取り息子許嫁攻め×ブラコン兄鈍感受け
可愛い弟と攻めの幸せのために、平凡なのに面倒な男を演じることにした受け。毎日の告白、束縛発言などを繰り広げ、上手くいきそうになったため、やめたら、なんと…?
攻め:ヴィクター・ローレンツ
受け:リアム・グレイソン
弟:リチャード・グレイソン
pixivにも投稿しています。
ひよったら消します。
誤字脱字はサイレント修正します。
また、内容もサイレント修正する時もあります。
定期的にタグも整理します。
批判・中傷コメントはお控えください。
見つけ次第削除いたします。
伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい
マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。
最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡)
世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる