その瞳の先

sherry

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そして今日は新入生歓迎会

今回は宝さがしだという。くじでペアを決め行う。

多くポイントの入った宝を見つけ上位のペアに景品が与えられる。
景品は食堂のタダ券や夏休みのリゾート宿泊券、学園敷地内のアミューズメント施設の無料券など
そして、生徒会役員へのおねだり権利

毎回思うがおねだり権利って(笑)まぁこんなことでもないと役員達と近づけないものが多くいるため皆必死だ。しかし今回は宝の中にポイントとは別にそれらの景品が入ってるという。
俺はおねだり権利を見つけれたら2人で堂々と出掛けたい。今の湊斗の気持ちを聞かなければ。 
これからもこの学園で生活するのだから、変に別れたくはない

開会式が終わり、俺のペアはなんと月島だった。

「お疲れ、今日はよろしく」

「はぁ~蓮見がペア~、まぁ今日は絶対取りに行くからあんたちゃんと探しなさいよ」

軽口が叩けるならまぁ大丈夫だろう。制裁を受けた隊員の世話をずっとしていたという月島
自己中とかいってごめんと心の中で謝っとく。

そうこうしているうちにスタートの合図がなった。

今回生徒会役員は会場での待機となり、また風紀と警備が見回りを行う。
ちなみに庶務は1年なので参加、風紀の方も1年は参加させているようだ。

ふと湊斗の方を向くと、亜蓮とペアの子と一緒にいた。
亜蓮が出た電話の日から朝電話はしていない。一応MEINはしているが既読スルーがほとんどだ。
今までは反応があった。今ではもう亜蓮との時間が大事なのだろう。
反対に亜蓮からはよく連絡が来る。昼食の件以降気まずくならなくてよかった。
なんてぼんやり考えながら見ていると

「ちょっと!始まってるよ!」

月島からの肘鉄・・・地味に痛い

「ごめんごめん、さぁ行きますか!」

結局湊斗と目が合うことはなかった。
しかし俺たちが出ていった後を亜蓮がじっと見ていたことを俺は知らない。
これから起こる衝撃的な光景と俺たちに降り掛かる災難を

スタートしてから順調にポイントを集めそろそろ目的のおねだり券を探そうと相談していたとき

「蓮見、お前は何をおねだりする?」

突然真面目な声で月島が聞いてきた。

「ん~そうだな。月島なら分かるだろうけど、久しぶりに2人で出掛けたい。そこで関係を修復できるか出来ないかを聞きたい」

「お前達よく出掛けてるじゃないか。こないだも・・・」

「まぁ~そういうこと・・・今までは出掛けるにしても周りの子達に気を付けていたんだけど。最近よく言われるんだよ。月島ならその意味が分かるだろ?そういうお前はどうなんだ?」

「分からない。ただもうあの人の何を信じればいいのか。特別じゃなくても側にいれれば良かったのに・・・」

そう月島は会計様となんだかんだと長い関係なのだ。付き合ってはいないけど、お互いが心地よい関係
俺たちとは違うけど離れられないそんな関係

「あの子は転校することになると思う。今まではする側だった。けど今回の事で怖くなったって。親衛隊に入ってるから、守られてた。けど今回その仲間からヤられた。僕は自分が情けなくなっっちゃった」

それはそうだろう親衛隊は互いが守り守られている。それが今回なかった。いつも守ってくれてた人が敵に回った。身体的な問題より、より深い傷をつけられたのだ。

「あっ!あった!」

月島が何かを見つけた。しかし俺は自分の視界に入ったその光景に目が離せなかった。

「どうして・・・」

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