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20 赤いお酒と灰色の愚痴
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駿が知らせてくれるまで、俺が一切気がつかなかったからだろうか。それとも単に駿のような、一見軽薄に見える男が嫌いなのだろうか。
思い切って聞いてみようか。駿のことが嫌なのかと。しかし現場に立ち会っていた俺から見ても、大した動機が見当たらない。たった数分顔を合わせ、軽く話しただけなのに。
「俺さー。この底に入ってるグラノーラもめっちゃ好き」
「次はそれ増やしてもらえば? ……あのさ。友星さ、なんか機嫌悪かったよな。俺から謝るわ。ごめん」
「ん? 全然気にしてないけど。お前が謝るなし。ていうかそれで普通なんじゃね」
「いや、あんなの普通じゃないって。一応ニコニコ笑ってたけど……なんか、怒ってるの隠してるみたいな……」
「そんな顔しなくていーから! ……お前はなー。他の女子のことなら造作もねえのに、友星くんだとサッパリだな。いまこそお前の魔性っぷりを発揮するべきだろ。誰でも堕とせる小悪魔王子!」
「だって……俺、人間だし…………あとで駿の家行っていい?」
「だからー! その感じをな! 友星くんにやれっての! 俺じゃなく!」
「え、絶対無理。反応が怖すぎる。良いお酒持ってくからさあ。なあ、お願い」
思い出すのも恥ずかしいほどに頼りなかった俺の幼い頃を、隅々まで知っているのが駿なのだ。だから無理せず思うがままに発言できる。その感じ、と言われてもよくわからないが、前とは違った態度で友星に接する勇気は全くない。
あとで叱られても構わない。父が買ったり、貰ってきたコレクションの中から拝借しよう。そこそこ高くて、味が良いのであろうアレを。
「はぁ…………ちなみに酒ってどんなやつ?」
「えっと確か……シャンベルタンの……多分特級。ヴィラージュではない」
「…………いいな。ていうかお前、身体の都合的に飲めないじゃん? 俺ばっかりじゃ悪いしなー」
「体調が良いときに、節度ある適度な飲酒なら大丈夫だってお医者さんが。ワインなら一日200mlくらい。だから」
「う——ん……わかった。乗った!」
「やった! すっげえ好きだよ、駿」
「だから……もーいいや。イイオサケ、トッテモタノシミダナ~~」
——————
他の女子だと造作もない。あまりそういう風には思いたくないが実際のところ、そうだった。
初めて彼女らしきものが出来たのは幼稚園の頃。『わたしがけーいちろーくんのカノジョだから』と自称していた。当時はさほど興味がなかった可愛い子。後ほど母が作ったアルバムを見せられたときに可愛い子だ、と思った。そのときにやっと。
その子は俺と同じ小学校に通うものだと思い込んでいた。何度違うと言ってもその子は何故か聞き入れず、卒園式でその事実がやっと頭に入ったらしく大泣きされて引き止められ、非常に困った。
大好きだった男の先生は、前年度末に異動していたので気持ちの区切りがついていたし、俺は自分と駿の家族と一緒に食事へ行く予定で、早くそっちに行きたいというのが本音であった。
どうすれば女の子と接近できるか。何を言えば喜んで、嫌がるのか。そんなことは誰に教わらなくてもできていた。おそらく相手が拒絶しないのが前提での関わりであり、確固たる自信と呼べるものがあったからだろう。
美醜を気にしたことはない。しかし関わりが深くなりやすいのは、各々の個性が光る美しい子たちばかりだった。恋人とは十代前半の頃が人生で一番、穏やかな関係性を築けていた気がする。
駿と中学が一緒であったし、将来のビジョンがまだまだ不確定な年頃だ。俺もみんなも、手足を伸ばしただけの立派な子供であった。
「……ドロドロし始めたのは高校からだな。その辺でちょっとさあ、女の子が嫌になり始めて。私のことほんとに好きなの? とか。好きだって言っても繰り返すし。あとさあ、あの子と喋らないでとか。ほんとはあの子が好きなんでしょ、とか……」
「懐かしいなー。あのメンヘラ彼女。いま頃は何してんだろ。前の同窓会にも居なかったけど」
「そのわりにさあ、ワガママ言ってごめん、とか。私なんか、とかの卑屈な物言いも増えてさあ。もう限界だから別れようって言ったのに……」
「結局アレか、ストーカー化したんだっけ。親が出てきて一気に鎮静化したよな? しばらく独り身のほうがいいぞって言った気がする」
「それは正しい助言だと思った。新しく彼女を作ってたら、その子の身が危なくなるし。でも、次に付き合った彼女もさ…………俺といたらダメになるんだ、みんな……」
俺はさほど飲んではいない。苦しみたくはないので嗜む程度である。初めて飲んだワインは美味しかった。シルキーなタンニンが、というのがどういう味わいなのかが舌でわかった。
口当たりが良いということだ。またそれを確かめたくなり杯が進んでしまうので、気をつけながらチビチビと口に含んでいる。
駿はいかにも美味そうに杯を空けているが。目の端を赤く染めながら、暗い話題をヘラヘラと笑って聞いている。俺は押しかけた側であるはずが、駿に対する羨ましさを引き金に負の感情へと引きずられ、上手くいかない我が人生のあれこれを酒の肴として選んでしまった。
「くふっ……また泣いてんの? くひひひひ」
「泣いてない。何だよその笑い方。ムカつくな」
「重く考えすぎなんだよなー。けーちゃんは。へへ、初めて彼氏できたーって聞いたとき、こいつ遂に突き抜けたなーって思ったのにい」
「……女の子よりずっと嫉妬深くて、早々に別れたけどな」
「相手は若かったからなー。年下って基本ワガママじゃん。そりゃ疲れるさ。でもけーちゃんの場合はさあ、男の方がいいんじゃね?」
「え、なんで?」
「だってさー、どー見ても頼られるより頼りたい側じゃん。甘えたいんだよ。保護されたい。いくら甘やかすのが得意だからって、甘えたくないかってーとそーでもないっしょ」
甘やかしすぎている、というのは以前から駿に何度も言われていた。俺に出来ることなら何でもよしとしているうちに、エスカレートしてゆく相手の要求。それにいつしか耐えられなくなり別れて、また別の子と付き合っての繰り返し。
駿が言った『男』というのは友星のことを示しているのだろう。その友星と関わり始めたのは、大学に入ってすぐのことだった。かなりしつこいサークル勧誘に困っていた俺は、まだ顔見知り程度であった友星に助けられたのだ。
複数対一人の構図。抜け出すタイミングがわからず愛想笑いも限界に達していたとき、友星が颯爽と現れ『どーもー。こいつと約束あるんでー。ほんとすみませーん!』と、いかにも親友であるという顔をしながら俺の肩を軽く抱き、その場から離脱させてくれた。
早足で歩かされながら『あのサークルな、大した活動してないぞ。ただの合コンサークル。お前を餌にして女子呼ぼうぜって腹だろどうせ。相手にするなよ』『ここのスポーツ系は誘われても安易に入るなよ。ガチ勢によるパワハラモラハラの巣窟だから』と、どこからか手に入れた情報を親切に教えてくれた。
それからというもの、慣れない大学生活の中で不明点が出てくるたびに友星を頼っていた。自分で調べろ、確認しろ、なんてことは今思い返せど、一度も言われたことがない。友星でもわからぬことは『ちょっと待ってて』と言われたあと、やはりどこからか情報を素早く仕入れてきて、帰宅時間までには教えてくれた。
それは他人に興味がある人間の、強さと優しさに他ならない。己が内に籠る方である自覚はあの頃からあったつもりだが、そこまでではないと甘く見積もっていた。圧倒的に『対人間』が強い者を目の前にすると、その落差は肌で感じるものがある。
「そんでさあ。あいつ、罪な奴なんだよ。ボディタッチが自然すぎてさあ、触られても全然嫌な感じがしなくて。じゃれ合ってるのを見てる側だったとき、何でか笑えないなって感じてさ。ああ俺は、いま友星に触られてるあいつになり代わりたいんだなって気づい……駿? 寝てない?」
「その話……百万回は聞いた……」
「風呂は入ったけど歯磨きしてないだろ。まだ寝るなよ。……でさ、大学の知名度利用して女の子と遊ぼうぜってノリあるだろ。そのときも、乗り気になれない俺の側に絶対いてくれた。そういう気遣いは俺限定じゃないけど。各々が別のことを考えて感じてるんだってこと、あいつはみんな肯定してた。不正とか、これくらい良いじゃん、みたいなノリは否定してたけど。でもそれも、角が立つ言い方とかはしてなくて……」
「その話も……一千万回は聞いた……」
「えー、本気で寝るの? まだ話し終わってないんだけど。おーい。駿ってば」
「………………」
力強い味わいが特徴の高級ワインは、気づけば殆ど空だった。赤い血液のフリをした酒は駿の体内を巡り回ってコロリと酔わせ、ひと足先に楽園へと連れ去っている。
なんだか虚しくなりながらも洗面台をお借りして歯を磨き、屈んだその時。気のせいかと最初は思ったが、胸への圧迫感が確かにあった。
ああ弱っている、とまた俺は落ち込みかけたが、友星なら『じゃあ椅子使うか。そこに肘かけてみろ。どう?』と俺が楽になるように、テキパキと準備してくれるのだろう。
可哀想だ。頑張れよ。そういう言葉をかけられたとしても、俺があまり嬉しくならないのを理解してくれている。俺の愛想笑いと本気笑いの区別をつけられるのは、駿以外には友星だけだ。
明かりを落とし、用意してもらった客用布団に寝転がると、即座に睡魔がやってきた。その気持ち良さに浸っていたそのとき。ガチン、と身体が糊で固められたように動かせなくなってしまった。
思い切って聞いてみようか。駿のことが嫌なのかと。しかし現場に立ち会っていた俺から見ても、大した動機が見当たらない。たった数分顔を合わせ、軽く話しただけなのに。
「俺さー。この底に入ってるグラノーラもめっちゃ好き」
「次はそれ増やしてもらえば? ……あのさ。友星さ、なんか機嫌悪かったよな。俺から謝るわ。ごめん」
「ん? 全然気にしてないけど。お前が謝るなし。ていうかそれで普通なんじゃね」
「いや、あんなの普通じゃないって。一応ニコニコ笑ってたけど……なんか、怒ってるの隠してるみたいな……」
「そんな顔しなくていーから! ……お前はなー。他の女子のことなら造作もねえのに、友星くんだとサッパリだな。いまこそお前の魔性っぷりを発揮するべきだろ。誰でも堕とせる小悪魔王子!」
「だって……俺、人間だし…………あとで駿の家行っていい?」
「だからー! その感じをな! 友星くんにやれっての! 俺じゃなく!」
「え、絶対無理。反応が怖すぎる。良いお酒持ってくからさあ。なあ、お願い」
思い出すのも恥ずかしいほどに頼りなかった俺の幼い頃を、隅々まで知っているのが駿なのだ。だから無理せず思うがままに発言できる。その感じ、と言われてもよくわからないが、前とは違った態度で友星に接する勇気は全くない。
あとで叱られても構わない。父が買ったり、貰ってきたコレクションの中から拝借しよう。そこそこ高くて、味が良いのであろうアレを。
「はぁ…………ちなみに酒ってどんなやつ?」
「えっと確か……シャンベルタンの……多分特級。ヴィラージュではない」
「…………いいな。ていうかお前、身体の都合的に飲めないじゃん? 俺ばっかりじゃ悪いしなー」
「体調が良いときに、節度ある適度な飲酒なら大丈夫だってお医者さんが。ワインなら一日200mlくらい。だから」
「う——ん……わかった。乗った!」
「やった! すっげえ好きだよ、駿」
「だから……もーいいや。イイオサケ、トッテモタノシミダナ~~」
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他の女子だと造作もない。あまりそういう風には思いたくないが実際のところ、そうだった。
初めて彼女らしきものが出来たのは幼稚園の頃。『わたしがけーいちろーくんのカノジョだから』と自称していた。当時はさほど興味がなかった可愛い子。後ほど母が作ったアルバムを見せられたときに可愛い子だ、と思った。そのときにやっと。
その子は俺と同じ小学校に通うものだと思い込んでいた。何度違うと言ってもその子は何故か聞き入れず、卒園式でその事実がやっと頭に入ったらしく大泣きされて引き止められ、非常に困った。
大好きだった男の先生は、前年度末に異動していたので気持ちの区切りがついていたし、俺は自分と駿の家族と一緒に食事へ行く予定で、早くそっちに行きたいというのが本音であった。
どうすれば女の子と接近できるか。何を言えば喜んで、嫌がるのか。そんなことは誰に教わらなくてもできていた。おそらく相手が拒絶しないのが前提での関わりであり、確固たる自信と呼べるものがあったからだろう。
美醜を気にしたことはない。しかし関わりが深くなりやすいのは、各々の個性が光る美しい子たちばかりだった。恋人とは十代前半の頃が人生で一番、穏やかな関係性を築けていた気がする。
駿と中学が一緒であったし、将来のビジョンがまだまだ不確定な年頃だ。俺もみんなも、手足を伸ばしただけの立派な子供であった。
「……ドロドロし始めたのは高校からだな。その辺でちょっとさあ、女の子が嫌になり始めて。私のことほんとに好きなの? とか。好きだって言っても繰り返すし。あとさあ、あの子と喋らないでとか。ほんとはあの子が好きなんでしょ、とか……」
「懐かしいなー。あのメンヘラ彼女。いま頃は何してんだろ。前の同窓会にも居なかったけど」
「そのわりにさあ、ワガママ言ってごめん、とか。私なんか、とかの卑屈な物言いも増えてさあ。もう限界だから別れようって言ったのに……」
「結局アレか、ストーカー化したんだっけ。親が出てきて一気に鎮静化したよな? しばらく独り身のほうがいいぞって言った気がする」
「それは正しい助言だと思った。新しく彼女を作ってたら、その子の身が危なくなるし。でも、次に付き合った彼女もさ…………俺といたらダメになるんだ、みんな……」
俺はさほど飲んではいない。苦しみたくはないので嗜む程度である。初めて飲んだワインは美味しかった。シルキーなタンニンが、というのがどういう味わいなのかが舌でわかった。
口当たりが良いということだ。またそれを確かめたくなり杯が進んでしまうので、気をつけながらチビチビと口に含んでいる。
駿はいかにも美味そうに杯を空けているが。目の端を赤く染めながら、暗い話題をヘラヘラと笑って聞いている。俺は押しかけた側であるはずが、駿に対する羨ましさを引き金に負の感情へと引きずられ、上手くいかない我が人生のあれこれを酒の肴として選んでしまった。
「くふっ……また泣いてんの? くひひひひ」
「泣いてない。何だよその笑い方。ムカつくな」
「重く考えすぎなんだよなー。けーちゃんは。へへ、初めて彼氏できたーって聞いたとき、こいつ遂に突き抜けたなーって思ったのにい」
「……女の子よりずっと嫉妬深くて、早々に別れたけどな」
「相手は若かったからなー。年下って基本ワガママじゃん。そりゃ疲れるさ。でもけーちゃんの場合はさあ、男の方がいいんじゃね?」
「え、なんで?」
「だってさー、どー見ても頼られるより頼りたい側じゃん。甘えたいんだよ。保護されたい。いくら甘やかすのが得意だからって、甘えたくないかってーとそーでもないっしょ」
甘やかしすぎている、というのは以前から駿に何度も言われていた。俺に出来ることなら何でもよしとしているうちに、エスカレートしてゆく相手の要求。それにいつしか耐えられなくなり別れて、また別の子と付き合っての繰り返し。
駿が言った『男』というのは友星のことを示しているのだろう。その友星と関わり始めたのは、大学に入ってすぐのことだった。かなりしつこいサークル勧誘に困っていた俺は、まだ顔見知り程度であった友星に助けられたのだ。
複数対一人の構図。抜け出すタイミングがわからず愛想笑いも限界に達していたとき、友星が颯爽と現れ『どーもー。こいつと約束あるんでー。ほんとすみませーん!』と、いかにも親友であるという顔をしながら俺の肩を軽く抱き、その場から離脱させてくれた。
早足で歩かされながら『あのサークルな、大した活動してないぞ。ただの合コンサークル。お前を餌にして女子呼ぼうぜって腹だろどうせ。相手にするなよ』『ここのスポーツ系は誘われても安易に入るなよ。ガチ勢によるパワハラモラハラの巣窟だから』と、どこからか手に入れた情報を親切に教えてくれた。
それからというもの、慣れない大学生活の中で不明点が出てくるたびに友星を頼っていた。自分で調べろ、確認しろ、なんてことは今思い返せど、一度も言われたことがない。友星でもわからぬことは『ちょっと待ってて』と言われたあと、やはりどこからか情報を素早く仕入れてきて、帰宅時間までには教えてくれた。
それは他人に興味がある人間の、強さと優しさに他ならない。己が内に籠る方である自覚はあの頃からあったつもりだが、そこまでではないと甘く見積もっていた。圧倒的に『対人間』が強い者を目の前にすると、その落差は肌で感じるものがある。
「そんでさあ。あいつ、罪な奴なんだよ。ボディタッチが自然すぎてさあ、触られても全然嫌な感じがしなくて。じゃれ合ってるのを見てる側だったとき、何でか笑えないなって感じてさ。ああ俺は、いま友星に触られてるあいつになり代わりたいんだなって気づい……駿? 寝てない?」
「その話……百万回は聞いた……」
「風呂は入ったけど歯磨きしてないだろ。まだ寝るなよ。……でさ、大学の知名度利用して女の子と遊ぼうぜってノリあるだろ。そのときも、乗り気になれない俺の側に絶対いてくれた。そういう気遣いは俺限定じゃないけど。各々が別のことを考えて感じてるんだってこと、あいつはみんな肯定してた。不正とか、これくらい良いじゃん、みたいなノリは否定してたけど。でもそれも、角が立つ言い方とかはしてなくて……」
「その話も……一千万回は聞いた……」
「えー、本気で寝るの? まだ話し終わってないんだけど。おーい。駿ってば」
「………………」
力強い味わいが特徴の高級ワインは、気づけば殆ど空だった。赤い血液のフリをした酒は駿の体内を巡り回ってコロリと酔わせ、ひと足先に楽園へと連れ去っている。
なんだか虚しくなりながらも洗面台をお借りして歯を磨き、屈んだその時。気のせいかと最初は思ったが、胸への圧迫感が確かにあった。
ああ弱っている、とまた俺は落ち込みかけたが、友星なら『じゃあ椅子使うか。そこに肘かけてみろ。どう?』と俺が楽になるように、テキパキと準備してくれるのだろう。
可哀想だ。頑張れよ。そういう言葉をかけられたとしても、俺があまり嬉しくならないのを理解してくれている。俺の愛想笑いと本気笑いの区別をつけられるのは、駿以外には友星だけだ。
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