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「___最低だよ!」
暴言というには拙すぎるその言葉に、ユウスケの心の優しさの片鱗を僅かに感じた。
「はは、メンゴメンゴ!」
俺はそう言い、顔の前で手を合わせながらユウスケにそう謝る。
ユウスケはそれを聞くと、微笑むような笑顔で
俺に「いいよ。」とだけ言い、踵を返す。
校舎へ向かう途中こちらに振り向き口を開いた。
「じゃぁ僕、一旦中で涼んで来るから。」
俺は頷きそれに応える。
「ん、俺はもうちょい撮ってから行くわ。」
そして、俺は校舎に歩いて行くユウスケを遠巻きに見つめた。一瞬、また画面が見える。
ユウスケは、あの写真を眺めていた。
~~~
空を真っ赤に焼き尽くす夕焼け。
俺はドアを開け、中に入る。
ドアを閉めると、俺は自分の白い靴を適当に脱ぎ捨てて家の中へどかどかと進んでいった。
そして、玄関の先にある木製の扉を開けてそのすぐ左の壁にある木製のドアを開ける。
上着やズボン、本などが床に散乱している5畳間に足を運び入口のすぐ横にあるベッドに体を投げ出した。
部活が終わり、家に帰宅した俺はこのクソ汚ねぇ自室で自分のカメラの写真の整理をし始めている。
ベッドの上でうつ伏せ横たわる自身の体をぐるりと上下反転させ左腕を枕のようにしながら右手に握るカメラの小さな画面に映る写真に注目しながらボタンを押し、部活で撮った写真を確認して行く。
画面に流れて行く写真は自分で言っていて微妙と言うか、趣味の悪い物が多かった。
学校の横の森の中で死んでいた大きな蛾を解体するアリの大軍の写真や鼠を咥えたネコが兵を歩く写真、鎖付きの首輪を身につけるイヌがこちらに向かって吠えている写真など…
こんな写真達を撮ろうと思ったのか、よくわからない。
___一つだけ、心当たりがある。
ユウスケが『意外性のある写真は、凄く面白い』と言っていたから、だと俺は思う。
なんで、ユウスケのために撮っているような行為をしているのかはよくわからない。
でもそうしていた方が楽しかったし、おもしろかった。
それにこの写真達はその言葉に応えていると思う。
…意外性のベクトルがかなり違うが。
俺は、誤撮した特に意外性も面白味も何もない地面の写真や気に入らなかった写真達をカメラの選択機能を使って全て選び削除した。
「シャッターに指をかける癖なおさないとなぁ…」
俺はそう呟き、ベッドから体を起こす。
喉が渇いた、飲み物でも飲みに行こう。
そう言い自室を出ると玄関から見て右側にある廊下の奥のドアを開けた。
俺のクソ汚ねぇ部屋とは正反対の、特に何も散らかっていたりしていない一般的なリビング。
その横にある台所へ足を進め、銀色に鈍く光る冷蔵庫の一番上の扉を開け中から炭酸飲料を取り出して、飲もうとした時。
「ん、母さんかな。」
玄関からチャイムが鳴った。
暴言というには拙すぎるその言葉に、ユウスケの心の優しさの片鱗を僅かに感じた。
「はは、メンゴメンゴ!」
俺はそう言い、顔の前で手を合わせながらユウスケにそう謝る。
ユウスケはそれを聞くと、微笑むような笑顔で
俺に「いいよ。」とだけ言い、踵を返す。
校舎へ向かう途中こちらに振り向き口を開いた。
「じゃぁ僕、一旦中で涼んで来るから。」
俺は頷きそれに応える。
「ん、俺はもうちょい撮ってから行くわ。」
そして、俺は校舎に歩いて行くユウスケを遠巻きに見つめた。一瞬、また画面が見える。
ユウスケは、あの写真を眺めていた。
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空を真っ赤に焼き尽くす夕焼け。
俺はドアを開け、中に入る。
ドアを閉めると、俺は自分の白い靴を適当に脱ぎ捨てて家の中へどかどかと進んでいった。
そして、玄関の先にある木製の扉を開けてそのすぐ左の壁にある木製のドアを開ける。
上着やズボン、本などが床に散乱している5畳間に足を運び入口のすぐ横にあるベッドに体を投げ出した。
部活が終わり、家に帰宅した俺はこのクソ汚ねぇ自室で自分のカメラの写真の整理をし始めている。
ベッドの上でうつ伏せ横たわる自身の体をぐるりと上下反転させ左腕を枕のようにしながら右手に握るカメラの小さな画面に映る写真に注目しながらボタンを押し、部活で撮った写真を確認して行く。
画面に流れて行く写真は自分で言っていて微妙と言うか、趣味の悪い物が多かった。
学校の横の森の中で死んでいた大きな蛾を解体するアリの大軍の写真や鼠を咥えたネコが兵を歩く写真、鎖付きの首輪を身につけるイヌがこちらに向かって吠えている写真など…
こんな写真達を撮ろうと思ったのか、よくわからない。
___一つだけ、心当たりがある。
ユウスケが『意外性のある写真は、凄く面白い』と言っていたから、だと俺は思う。
なんで、ユウスケのために撮っているような行為をしているのかはよくわからない。
でもそうしていた方が楽しかったし、おもしろかった。
それにこの写真達はその言葉に応えていると思う。
…意外性のベクトルがかなり違うが。
俺は、誤撮した特に意外性も面白味も何もない地面の写真や気に入らなかった写真達をカメラの選択機能を使って全て選び削除した。
「シャッターに指をかける癖なおさないとなぁ…」
俺はそう呟き、ベッドから体を起こす。
喉が渇いた、飲み物でも飲みに行こう。
そう言い自室を出ると玄関から見て右側にある廊下の奥のドアを開けた。
俺のクソ汚ねぇ部屋とは正反対の、特に何も散らかっていたりしていない一般的なリビング。
その横にある台所へ足を進め、銀色に鈍く光る冷蔵庫の一番上の扉を開け中から炭酸飲料を取り出して、飲もうとした時。
「ん、母さんかな。」
玄関からチャイムが鳴った。
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