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第44話
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ランドン視点
明日はパーティがあり、俺は別人となったルーミスを同行させるつもりでいる。
とにかくルーミスの変化を、早急に貴族達に知ってもらう必要があった。
「ルーミスは、先日のパーティでも好評だった……変化に怪しんでいる者もいるが、次第に慣れるだろう」
俺は部屋にルーミスを呼び出し、明日の確認をする。
今のルーミスは、何を言っても忠実に命令に従うから楽だ。
抵抗はあったが洗脳させて正解だったと考え、俺はルーミスに命令する。
「明日、お前はとにかく下手に出ろ。どんな相手でもだ」
明日の行動を伝え、ルーミスは頷く。
「はい。どんな相手にも、私は礼儀正しく接します」
今までのような不満は一切顔に出ていない、無表情でルーミスが返答してくれる。
パーティ会場になれば最善の表情を浮かべて、貴族達は俺の教育が凄いと考えているようだ。
「ここまでいけば、ルーシーと婚約破棄して正解だったな……完璧だ!」
この時の俺は、もう何も問題は起きないと考えている。
そして――明日のパーティで、全てが終わろうとしていた。
明日はパーティがあり、俺は別人となったルーミスを同行させるつもりでいる。
とにかくルーミスの変化を、早急に貴族達に知ってもらう必要があった。
「ルーミスは、先日のパーティでも好評だった……変化に怪しんでいる者もいるが、次第に慣れるだろう」
俺は部屋にルーミスを呼び出し、明日の確認をする。
今のルーミスは、何を言っても忠実に命令に従うから楽だ。
抵抗はあったが洗脳させて正解だったと考え、俺はルーミスに命令する。
「明日、お前はとにかく下手に出ろ。どんな相手でもだ」
明日の行動を伝え、ルーミスは頷く。
「はい。どんな相手にも、私は礼儀正しく接します」
今までのような不満は一切顔に出ていない、無表情でルーミスが返答してくれる。
パーティ会場になれば最善の表情を浮かべて、貴族達は俺の教育が凄いと考えているようだ。
「ここまでいけば、ルーシーと婚約破棄して正解だったな……完璧だ!」
この時の俺は、もう何も問題は起きないと考えている。
そして――明日のパーティで、全てが終わろうとしていた。
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