見た目を変えろと命令したのに婚約破棄ですか。それなら元に戻るだけです

天宮有

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第11話

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アシェル視点

「テリナ! 貴様は醜すぎる! 俺は貴様との婚約を破棄し、ラーミカを新たな婚約者とする!!」

 魔法学園に入学した後、俺はパーティ会場でテリナに宣言した。

 テリナは魔法学園に入学して、魔法の実力はあるけど醜い令嬢と陰で呼ばれていた。
 魔法薬を飲んでいた時より衰えているが、それでも十分テリナの魔法は凄い。
 それでも俺はテリナの婚約者でいるのが限界で、ラーミカの提案を聞き入れていた。

 ラーミカも発言し、テリナを追い詰めていく。
 そしてテリナは俺を睨み、激怒して叫ぶ。

「――私がこの見た目になっているのは、アシェル様のせいです!」

「はぁぁっ!? テリナは何を言っている!?」

「私がこの見た目なのは、アシェル様が魔法学園に入学する前「魔法の実力から有名になって、男に声をかけられないようにしろ」と、アシェル様が私に飲むよう命令した魔法薬の効力です」

 秘密と約束していたのに、テリナがパーティ会場で話してしまう。
 動揺して取り乱すが、ラーミカの発言によって冷静になることができた。
 
 理想としては激怒したテリナの方から、俺との婚約破棄をさせたかった。
 俺とラーミカの発言を聞いても、テリナは冷静に話す。

「わかりました。当然ですが慰謝料は払って貰います」
 
「ぐっっ……最後まで醜い奴だ!」

 俺は叫ぶと、テリナはパーティ会場から逃げ去って行く。
 これでもう2度と関わることはないだろうと考え、俺は清々していた。

 そして――休日を経て、テリナは元の姿に戻っていた。
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