6 / 66
第6話
数日が経ち、今日の私は城を出て商会へ向かおうとしていた。
ここ最近は外で魔法を扱い、冒険者に戻ってすぐ活動できるようにしている。
ロガムラ国の王女が私の作った万能薬で治ったのかも気になるし、数日経っているから聞きに行きたい。
城から出ようとしたけど、部屋にルグドがやって来て叫びだす。
「アリザよ。お前は今日どこへ行く気だ!」
「どこでもいいでしょう。私は愚かな側妃で、今まで場所を聞かれませんでした」
「ぐっっ……昨日はシェムがお茶会に招待されて大変だった! このままだと側妃であるお前の評判も落ちるぞ!」
お茶会にシェムが招待された時、いつもルグドは私を同行させた。
失言や暴言の多いシェムをフォローしていたけど、今の私はお茶会に行く気がない。
ルグドとしては招待を断りたかったようだけどシェムが乗り気で、貴族の人達の集まりだから拒めなかったようだ。
「教育係に厳しくするよう言ったが、何があったのか知らないが辞めてしまった……今まで通り俺達を助けてくれ!」
「辞めたのはシェム様を怒らせたからですね。辞めないと後悔させるとか言われたのでしょう」
「王妃らしくした方がいいと言ったがあれは無理だ! お前だって評判を落としたくはないだろう!!」
ルグドとしては、私の評判が落ちると言えば納得してくれると考えていそう。
肝心なことを忘れていそうだから、確認するためにも私は断言する。
「評判を落とすって、愚かな側妃より下はないでしょう」
「なっっ!?」
「助ける気はありません。悪いのはシェム様を正妃にした方です」
権力的に王妃にするしかなかったのかもしれないけど、それなら王妃にした後のことを考えるべきだ。
廃妃になっても構わない私としてはどうでもよくて、城を出て商会に向かおうとしていた。
ここ最近は外で魔法を扱い、冒険者に戻ってすぐ活動できるようにしている。
ロガムラ国の王女が私の作った万能薬で治ったのかも気になるし、数日経っているから聞きに行きたい。
城から出ようとしたけど、部屋にルグドがやって来て叫びだす。
「アリザよ。お前は今日どこへ行く気だ!」
「どこでもいいでしょう。私は愚かな側妃で、今まで場所を聞かれませんでした」
「ぐっっ……昨日はシェムがお茶会に招待されて大変だった! このままだと側妃であるお前の評判も落ちるぞ!」
お茶会にシェムが招待された時、いつもルグドは私を同行させた。
失言や暴言の多いシェムをフォローしていたけど、今の私はお茶会に行く気がない。
ルグドとしては招待を断りたかったようだけどシェムが乗り気で、貴族の人達の集まりだから拒めなかったようだ。
「教育係に厳しくするよう言ったが、何があったのか知らないが辞めてしまった……今まで通り俺達を助けてくれ!」
「辞めたのはシェム様を怒らせたからですね。辞めないと後悔させるとか言われたのでしょう」
「王妃らしくした方がいいと言ったがあれは無理だ! お前だって評判を落としたくはないだろう!!」
ルグドとしては、私の評判が落ちると言えば納得してくれると考えていそう。
肝心なことを忘れていそうだから、確認するためにも私は断言する。
「評判を落とすって、愚かな側妃より下はないでしょう」
「なっっ!?」
「助ける気はありません。悪いのはシェム様を正妃にした方です」
権力的に王妃にするしかなかったのかもしれないけど、それなら王妃にした後のことを考えるべきだ。
廃妃になっても構わない私としてはどうでもよくて、城を出て商会に向かおうとしていた。
あなたにおすすめの小説
公爵家の末っ子娘は嘲笑う
たくみ
ファンタジー
圧倒的な力を持つ公爵家に生まれたアリスには優秀を通り越して天才といわれる6人の兄と姉、ちやほやされる同い年の腹違いの姉がいた。
アリスは彼らと比べられ、蔑まれていた。しかし、彼女は公爵家にふさわしい美貌、頭脳、魔力を持っていた。
ではなぜ周囲は彼女を蔑むのか?
それは彼女がそう振る舞っていたからに他ならない。そう…彼女は見る目のない人たちを陰で嘲笑うのが趣味だった。
自国の皇太子に婚約破棄され、隣国の王子に嫁ぐことになったアリス。王妃の息子たちは彼女を拒否した為、側室の息子に嫁ぐことになった。
このあつかいに笑みがこぼれるアリス。彼女の行動、趣味は国が変わろうと何も変わらない。
それにしても……なぜ人は見せかけの行動でこうも勘違いできるのだろう。
※小説家になろうさんで投稿始めました
【短編】夫の国王は隣国に愛人を作って帰ってきません。散々遊んだあと、夫が城に帰ってきましたが・・・城門が開くとお思いですか、国王様?
五月ふう
恋愛
「愛人に会いに隣国に行かれるのですか?リリック様。」
朝方、こっそりと城を出ていこうとする国王リリックに王妃フィリナは声をかけた。
「違う。この国の為に新しい取引相手を探しに行くのさ。」
国王リリックの言葉が嘘だと、フィリナにははっきりと分かっていた。
ここ数年、リリックは国王としての仕事を放棄し、女遊びにばかり。彼が放り出した仕事をこなすのは、全て王妃フィリナだった。
「待ってください!!」
王妃の制止を聞くことなく、リリックは城を出ていく。
そして、3ヶ月間国王リリックは愛人の元から帰ってこなかった。
「国王様が、愛人と遊び歩いているのは本当ですか?!王妃様!」
「国王様は国の財源で女遊びをしているのですか?!王妃様!」
国民の不満を、王妃フィリナは一人で受け止めるしか無かったーー。
「どうしたらいいのーー?」
処刑台の皇妃、回帰して復讐を誓う ~冷酷公爵と偽りの婚約者~ おまえたちは許さない!
秦江湖
ファンタジー
皇妃エリアーナは、夫である皇帝アランと、たった一人の親友イザベラの策略により、無実の罪で処刑される。
民衆に罵られ、アランの冷酷な目とイザベラの嘲笑を「始まりの景色」として目に焼き付けながら絶命した彼女は、しかし、処刑の記憶を持ったまま三年前の過去に回帰する。
「おまえたちは許さない」
二度目の人生。
エリアーナの目的はただ一つ、自分を陥れた二人への完璧な復讐。
彼女はまず、アラン(皇太子)からの婚約内示を拒絶。そして、アラン最大の政敵である「北の冷血公爵」ルシアン・ヴァレリウスに接触する。
1周目で得た「未来の知識」を対価に、エリアーナはルシアンに持ちかける。
「貴方様には帝国の覇権を。わたくしには復讐の舞台を。そのための『契約婚約』を――」
憎悪を糧に生きる皇妃と、氷の瞳を持つ公爵。
二人の偽りの婚約の行く末は……
【完結】夫は私に精霊の泉に身を投げろと言った
冬馬亮
恋愛
クロイセフ王国の王ジョーセフは、妻である正妃アリアドネに「精霊の泉に身を投げろ」と言った。
「そこまで頑なに無実を主張するのなら、精霊王の裁きに身を委ね、己の無実を証明してみせよ」と。
※精霊の泉での罪の判定方法は、魔女狩りで行われていた水審『水に沈めて生きていたら魔女として処刑、死んだら普通の人間とみなす』という逸話をモチーフにしています。
〈完結〉ここは私のお家です。出て行くのはそちらでしょう。
江戸川ばた散歩
恋愛
「私」マニュレット・マゴベイド男爵令嬢は、男爵家の婿である父から追い出される。
そもそも男爵の娘であった母の婿であった父は結婚後ほとんど寄りつかず、愛人のもとに行っており、マニュレットと同じ歳のアリシアという娘を儲けていた。
母の死後、屋根裏部屋に住まわされ、使用人の暮らしを余儀なくされていたマニュレット。
アリシアの社交界デビューのためのドレスの仕上げで起こった事故をきっかけに、責任を押しつけられ、ついに父親から家を追い出される。
だがそれが、この「館」を母親から受け継いだマニュレットの反逆のはじまりだった。
結婚5年目のお飾り妻は、空のかなたに消えることにした
三崎こはく
恋愛
ラフィーナはカールトン家のお飾り妻だ。
書類上の夫であるジャンからは大量の仕事を押しつけられ、ジャンの愛人であるリリアからは見下され、つらい毎日を送っていた。
ある日、ラフィーナは森の中で傷ついたドラゴンの子どもを拾った。
屋敷に連れ帰って介抱すると、驚いたことにドラゴンは人の言葉をしゃべった。『俺の名前はギドだ!』
ギドとの出会いにより、ラフィーナの生活は少しずつ変わっていく――
※他サイトにも掲載
※女性向けHOT1位感謝!7/25完結しました!
もう私、好きなようにさせていただきますね? 〜とりあえず、元婚約者はコテンパン〜
野菜ばたけ@既刊5冊📚好評発売中!
ファンタジー
「婚約破棄ですね、はいどうぞ」
婚約者から、婚約破棄を言い渡されたので、そういう対応を致しました。
もう面倒だし、食い下がる事も辞めたのですが、まぁ家族が許してくれたから全ては大団円ですね。
……え? いまさら何ですか? 殿下。
そんな虫のいいお話に、まさか私が「はい分かりました」と頷くとは思っていませんよね?
もう私の、使い潰されるだけの生活からは解放されたのです。
だって私はもう貴方の婚約者ではありませんから。
これはそうやって、自らが得た自由の為に戦う令嬢の物語。
※本作はそれぞれ違うタイプのざまぁをお届けする、『野菜の夏休みざまぁ』作品、4作の内の1作です。
他作品は検索画面で『野菜の夏休みざまぁ』と打つとヒット致します。