愛せないと言われたから、私も愛することをやめました

天宮有

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第10話

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 城での出来事を終えた翌日、私の屋敷にセインが来てくれる。
 セインに昨日の出来事を話して、国王がヴァンを勘当したことを伝えた。

 何も問題は起きず予定通りになったことで、セインは安堵している。
 ヴァンは数日後には平民となって、私と会うことはなさそうだ。

「巧くいきましたか。後は数日の間、ヴァンを警戒するだけです」

 セインとしては、ヴァンが何か行動を起こす可能性を考慮しているらしい。
 私としてはヴァンは何もできない気がしたけど、セインに聞いておきたいことがあった。

「全てセイン様が協力してくれたからです。あの、どうして私にそこまでしてくれたのですか?」

 魔法道具を作ることばかり考えているセインが、私のために動いてくれた。
 ルレック領の魔石を使って、魔法道具を作りたいというのは本心だと思う。

 それでも今回のセインは、魔法道具より私を優先して動いていた気がする。
 私を貶めた人を調べたり、確実に誰もいない場所に呼び出す手紙まで用意してくれた。
 そこまでしてくれた理由を尋ねると、セインは笑顔を浮かべて話す。

「サフィラ様は、私の提案を聞いて支援してくれた方です。ほとんどの人は、無茶と言って協力してくれませんでした」

 セインの作る魔法道具は、問題が起こる可能性があった。
 それでも私は効力の凄さに惹かれて、セインの力になっている。
 それは私が考えている以上に、セインにとって嬉しいことのようだ。

 私はセインのことが好きになっていたけど、セインのことはわからない。
 これから仲良くなっていこうと、私は決意していた。
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