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第9話
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ランダ視点
ザリカが聖女に選ばれてから、数ヶ月が経っていた。
活躍できず陰で偽聖女と呼ばれているザリカと、その婚約者の俺は評判が悪い。
やる気になれば活躍すると言ったのに結果が出せていないから、ザリカは精神的に追い詰められていた。
俺は屋敷に向かい、ザリカに報告しなければならないことがある。
応接室で対面すると、俺に向かってザリカが叫ぶ。
「聖女の力を失い、聖魔法すら使えななってしまいました……ランダ様、スピラト国にいるお姉様はいつ戻ってくるのですか!!」
ザリカは取り乱して、エステルを家から追い出した者とは思えない発言をしている。
聖女の力を全て失い、ようやくザリカはエステルが必要と思うようになっていた。
偽聖女と呼ばれたザリカは、聖魔法が使えなくなり何もできなくなってしまう。
そんな時に――スピラト国に聖女が現れたと聞き、エステルと判明した。
亡くなったと公表した後だから、バルラサ国の聖女とは言えない。
説得して本人の意思で戻って来てもらうしかないと考えて、使者を出していた。
その使者がスピラト国から戻り報告を聞いた俺は、言いたくないがザリカに伝えるしかない。
「スピラト国に向かった者達が帰ってきたが……聖女のエステルに会えず、国王に追い返されたようだ」
「はぁっ!? エステルが私のお姉様なのは間違いありません! 聖女として活躍しているみたいですが、本来は私達の国で力を使うべきです!!」
エステルを家から追い出した後、亡くなったと言い広めたのは目の前にいるザリカだ。
そのことを理由に国王から会うことを拒まれたと聞いているから、ザリカの発言に俺は苛立つしかない。
どうすればいいのか悩んでいると、ザリカが提案する。
「役立たずな人達ばかりです! こうなったら私とランダ様がお姉様を説得しましょう!!」
「なっっ……ザリカは何を言っている!?」
「聖女と王子が謝罪したいと言えば拒めないでしょう。目の前で謝ってみせれば、エステルも故郷のために活動したいと思うはずです!」
無茶苦茶な提案だが……ザリカは、エステルの妹だ。
姉のことなら詳しいはずと考えてしまい、他の手段も思いついていない。
俺とザリカが謝れば解決するのなら、頭を下げても構わなかった。
バルラサ国で俺とザリカの評判は最悪だが、聖女のエステルが味方になれば全て解決するだろう。
婚約者だったこともあって……俺は、ザリカの提案に賛同した。
「わかった。俺とザリカがスピラト国に向かい、エステルに謝ることで連れ戻そう!」
俺とザリカはすぐに行動して、エステルの元へ向かおうとする。
それでも――エステルが、バルラサ国に戻ってくることはなかった。
ザリカが聖女に選ばれてから、数ヶ月が経っていた。
活躍できず陰で偽聖女と呼ばれているザリカと、その婚約者の俺は評判が悪い。
やる気になれば活躍すると言ったのに結果が出せていないから、ザリカは精神的に追い詰められていた。
俺は屋敷に向かい、ザリカに報告しなければならないことがある。
応接室で対面すると、俺に向かってザリカが叫ぶ。
「聖女の力を失い、聖魔法すら使えななってしまいました……ランダ様、スピラト国にいるお姉様はいつ戻ってくるのですか!!」
ザリカは取り乱して、エステルを家から追い出した者とは思えない発言をしている。
聖女の力を全て失い、ようやくザリカはエステルが必要と思うようになっていた。
偽聖女と呼ばれたザリカは、聖魔法が使えなくなり何もできなくなってしまう。
そんな時に――スピラト国に聖女が現れたと聞き、エステルと判明した。
亡くなったと公表した後だから、バルラサ国の聖女とは言えない。
説得して本人の意思で戻って来てもらうしかないと考えて、使者を出していた。
その使者がスピラト国から戻り報告を聞いた俺は、言いたくないがザリカに伝えるしかない。
「スピラト国に向かった者達が帰ってきたが……聖女のエステルに会えず、国王に追い返されたようだ」
「はぁっ!? エステルが私のお姉様なのは間違いありません! 聖女として活躍しているみたいですが、本来は私達の国で力を使うべきです!!」
エステルを家から追い出した後、亡くなったと言い広めたのは目の前にいるザリカだ。
そのことを理由に国王から会うことを拒まれたと聞いているから、ザリカの発言に俺は苛立つしかない。
どうすればいいのか悩んでいると、ザリカが提案する。
「役立たずな人達ばかりです! こうなったら私とランダ様がお姉様を説得しましょう!!」
「なっっ……ザリカは何を言っている!?」
「聖女と王子が謝罪したいと言えば拒めないでしょう。目の前で謝ってみせれば、エステルも故郷のために活動したいと思うはずです!」
無茶苦茶な提案だが……ザリカは、エステルの妹だ。
姉のことなら詳しいはずと考えてしまい、他の手段も思いついていない。
俺とザリカが謝れば解決するのなら、頭を下げても構わなかった。
バルラサ国で俺とザリカの評判は最悪だが、聖女のエステルが味方になれば全て解決するだろう。
婚約者だったこともあって……俺は、ザリカの提案に賛同した。
「わかった。俺とザリカがスピラト国に向かい、エステルに謝ることで連れ戻そう!」
俺とザリカはすぐに行動して、エステルの元へ向かおうとする。
それでも――エステルが、バルラサ国に戻ってくることはなかった。
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