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第16話
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好きだと気づくと、私はもう止まることができなかった。
「ゼアン様。これから私は聖女の力を伝えることで、ズドラ様を後悔させるつもりです」
「そうですね……それなら、ズドラは後悔することでしょう」
「はい。そうなるとズドラ様は再び婚約したいと言い出すかもしれません……私には婚約者が必要です」
そう言って――私は、ゼアンに想いを伝える。
「ズドラ様のせいで、私はゼアン様以外の人を信じることはできません……ゼアン様がよければ、私の婚約者になって欲しいと想っています」
「それは、私のことが――」
「はい。私は、ゼアン様のことが好きです」
ゼアンの声を遮ってしまったけど、私は想いを伝える。
「私も、シルフ様のことが好きです……シルフ様がよろしければ、手続きをしていきましょう」
即断してくれたことが嬉しいけど、私は尋ねる。
「ロゼス様は毒を使って私を消そうとしてきました……婚約者になると、ロゼス様が何かしてくるかもしれません」
「そうかもしれませんけど、私がシルフ様の傍にいれば大丈夫です……私の方も、シルフ様を守るため動きます」
そう言ってくれるだけで幸せだと自覚して、告白してよかったと心から想っていた。
「ゼアン様。これから私は聖女の力を伝えることで、ズドラ様を後悔させるつもりです」
「そうですね……それなら、ズドラは後悔することでしょう」
「はい。そうなるとズドラ様は再び婚約したいと言い出すかもしれません……私には婚約者が必要です」
そう言って――私は、ゼアンに想いを伝える。
「ズドラ様のせいで、私はゼアン様以外の人を信じることはできません……ゼアン様がよければ、私の婚約者になって欲しいと想っています」
「それは、私のことが――」
「はい。私は、ゼアン様のことが好きです」
ゼアンの声を遮ってしまったけど、私は想いを伝える。
「私も、シルフ様のことが好きです……シルフ様がよろしければ、手続きをしていきましょう」
即断してくれたことが嬉しいけど、私は尋ねる。
「ロゼス様は毒を使って私を消そうとしてきました……婚約者になると、ロゼス様が何かしてくるかもしれません」
「そうかもしれませんけど、私がシルフ様の傍にいれば大丈夫です……私の方も、シルフ様を守るため動きます」
そう言ってくれるだけで幸せだと自覚して、告白してよかったと心から想っていた。
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