妹の嘘を信じて婚約破棄するのなら、私は家から出ていきます

天宮有

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第34話

 ザロア達を追い払い、私とマグナは屋敷に戻っている。
 部屋で今日の出来事を話していると、マグナはランドの言動が気になったようだ。

「ランドが抗議すれば俺が黙らせるつもりでいたが、すぐに諦めていたな」

「……そうですね」

「シャイナも、何か気になることがあるのか?」

「はい……最後の発言が気になりました」

 私の家族と違い、ランドは常に冷静だった。
 そして最後に「家族がどうなっても構わないのか」と尋ねている。

「他の男が気になるとは、嫉妬してしまうな」

「私の顔を見た上で、そんなことを言ってますか」

 警戒心を強めているのに、好意を持っているように見えるわけがない。
 それはマグナも理解しているようで、思案して話す。

「……ランドはDランク冒険者だったな。これから、強引な手を使うかもしれない」

「ランドは内心では平民を見下していますが、公爵家の屋敷に侵入しとうよは思わないでしょう」

「そうなると……ザロア達を、排除するつもりなのだろうか?」

「私が家を出たことで、相当迷惑をランドにかけていますからね……今日の出来事で、切り捨ててもおかしくありません」

 もしかしたらランドは、これからザロア達を消すつもりなのかもしれない。
 それは家族の自業自得だから、私には関係ないことだ。

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