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第2話
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「デュラドは許せない! 婚約破棄は構わないが、俺が婚約破棄の理由になってやる!」
今日の出来事を報告すると、ジロアお兄様は激怒していた。
デュラドには朝から呼び出されたけど、すぐに帰るよう命令されている。
昼過ぎに私はラミロスト伯爵家の屋敷に戻り、家族を集めて今日の出来事を報告した。
ジロアお兄様は予想通り激怒したけど、私が報告したのは兄の友人グリンがいたからだ。
私はグリンに今日の出来事を知ってもらい、ジロアお兄様の暴走を止めてもらう。
デュラドのいる屋敷に向かいそうになっていたけど、ジロアお兄様の前に出たグリンが話す。
「婚約破棄の理由になるって、デュラドのいる屋敷に乗り込んで暴れるってことだろ。そんなことをすればマイアに迷惑がかかる」
「そ、それはそうだが……グリンは、デュラドに何もするなと言いたいのか!」
「悪いのはデュラドだから慰謝料を払わせて、婚約破棄の理由を広めれば評判を落とせる。それが一番いい」
グリンは公爵家の令息だけど、魔法学園で同じクラスのジロアお兄様と仲がいい。
よく屋敷に来てくれるから、グリンがいる時に婚約破棄のことを報告しようと私は考えていた。
説得を聞いてジロアお兄様は納得している様子だから、私もグリンに賛同する。
「私も、グリン様の言う通りだと思います」
「うっ……マイアがそう言うのなら仕方ないが、デュラドは許せない!」
「それに関しては同意見だ。婚約破棄の理由は、私の方で広めておこう」
グリンは銀色の長い髪を結んでいる美青年で、私より2歳年上だ。
屋敷で会うから仲がよく、私のために行動してくれる。
それが嬉しくて、私はお礼を伝えた。
「グリン様、ありがとうございます」
「気にしなくていい。婚約破棄を言い渡されて、マイアは大丈夫なのか?」
「はい。デュラドがギレナのことを好きなのは察していましたから、こうなるかもしれないと考えていました」
そのことをジロアお兄様に話していなかったから、デュラドに対して更に怒り出す。
グリンが止めた後、今後について話してくれる。
「今までマイアには婚約者がいたからあまり関われなかったが、婚約破棄の後なら問題なさそうだ」
「ああ! マイアはグリンから魔法を教わればいい! 俺もグリンのやり方で成長したからな!」
「マイアとジロアでは魔法の相性が違うから同じ教え方にはならない。それに、マイアの意思が大事だ」
私はこれから幸せになると考えるけど、具体的にどうすればいいのかわかっていなかった。
デュラドは何も考えず無茶なことばかり私に言ったのは知ってて、グリンが魔法を教えてくれるなら問題なさそうだ。
私の意思が大事と言ってくれたから、本心を話すことにした。
「これから私は、グリン様から魔法を学びたいと思っています――よろしくお願いします」
その後、私はグリンから魔法を学び成績がよくなっていく。
婚約破棄から2ヶ月が経ち――デュラドは私との婚約を破棄して、ギレナを新しい婚約者にしたと公表した。
2ヶ月の間グリンは毎日屋敷に来てくれて、私に魔法を教えてくれる。
そして魔法学園の試験が終わった後――私の成績は、ギレナより遥かによくなっていた。
今日の出来事を報告すると、ジロアお兄様は激怒していた。
デュラドには朝から呼び出されたけど、すぐに帰るよう命令されている。
昼過ぎに私はラミロスト伯爵家の屋敷に戻り、家族を集めて今日の出来事を報告した。
ジロアお兄様は予想通り激怒したけど、私が報告したのは兄の友人グリンがいたからだ。
私はグリンに今日の出来事を知ってもらい、ジロアお兄様の暴走を止めてもらう。
デュラドのいる屋敷に向かいそうになっていたけど、ジロアお兄様の前に出たグリンが話す。
「婚約破棄の理由になるって、デュラドのいる屋敷に乗り込んで暴れるってことだろ。そんなことをすればマイアに迷惑がかかる」
「そ、それはそうだが……グリンは、デュラドに何もするなと言いたいのか!」
「悪いのはデュラドだから慰謝料を払わせて、婚約破棄の理由を広めれば評判を落とせる。それが一番いい」
グリンは公爵家の令息だけど、魔法学園で同じクラスのジロアお兄様と仲がいい。
よく屋敷に来てくれるから、グリンがいる時に婚約破棄のことを報告しようと私は考えていた。
説得を聞いてジロアお兄様は納得している様子だから、私もグリンに賛同する。
「私も、グリン様の言う通りだと思います」
「うっ……マイアがそう言うのなら仕方ないが、デュラドは許せない!」
「それに関しては同意見だ。婚約破棄の理由は、私の方で広めておこう」
グリンは銀色の長い髪を結んでいる美青年で、私より2歳年上だ。
屋敷で会うから仲がよく、私のために行動してくれる。
それが嬉しくて、私はお礼を伝えた。
「グリン様、ありがとうございます」
「気にしなくていい。婚約破棄を言い渡されて、マイアは大丈夫なのか?」
「はい。デュラドがギレナのことを好きなのは察していましたから、こうなるかもしれないと考えていました」
そのことをジロアお兄様に話していなかったから、デュラドに対して更に怒り出す。
グリンが止めた後、今後について話してくれる。
「今までマイアには婚約者がいたからあまり関われなかったが、婚約破棄の後なら問題なさそうだ」
「ああ! マイアはグリンから魔法を教わればいい! 俺もグリンのやり方で成長したからな!」
「マイアとジロアでは魔法の相性が違うから同じ教え方にはならない。それに、マイアの意思が大事だ」
私はこれから幸せになると考えるけど、具体的にどうすればいいのかわかっていなかった。
デュラドは何も考えず無茶なことばかり私に言ったのは知ってて、グリンが魔法を教えてくれるなら問題なさそうだ。
私の意思が大事と言ってくれたから、本心を話すことにした。
「これから私は、グリン様から魔法を学びたいと思っています――よろしくお願いします」
その後、私はグリンから魔法を学び成績がよくなっていく。
婚約破棄から2ヶ月が経ち――デュラドは私との婚約を破棄して、ギレナを新しい婚約者にしたと公表した。
2ヶ月の間グリンは毎日屋敷に来てくれて、私に魔法を教えてくれる。
そして魔法学園の試験が終わった後――私の成績は、ギレナより遥かによくなっていた。
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