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第46話
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ラミダ視点
私が開き直り、ケドスは激昂している。
当然だと思うけど……ケドスの家の力を借りなければ厳しい戦いになりそうだから、ここは説得するしかない。
私はテーブルの上に首輪を置いて、人を従わせる魔法道具と説明する。
「この首輪の力でアミリアを人質にすれば、アミリアに懐いているリオウも従うしかないでしょう」
これは聖獣の専門家も問題ないと評価しているから、首輪さえアミリアにつければ全てが解決する。
必要なのは分身体のリオウに対抗する戦力で……話を聞いたケドスは、察してくれたようだ。
「……アミリアの傍にいるリオウの分身体は、大したことがないのだな?」
「はい。専門家が言うには、聖獣本体が持つ力の1割程度と推測しています……それでも脅威だと思いますけど、ファグト家、そしてケドス様の家の戦力なら問題ありませんわ」
「そうだな……居場所がわかっているアミリアを捕らえ、リオウを従わせるしかないだろう!」
アミリアに魔法道具の首輪を着ければ全て解決すると確信して、私達は行動に出ようとする。
リオウの分身体の強さが1割ではなく、半分もの力を分身に籠めていることなんて――この時の私達は、一切考えていなかった。
私が開き直り、ケドスは激昂している。
当然だと思うけど……ケドスの家の力を借りなければ厳しい戦いになりそうだから、ここは説得するしかない。
私はテーブルの上に首輪を置いて、人を従わせる魔法道具と説明する。
「この首輪の力でアミリアを人質にすれば、アミリアに懐いているリオウも従うしかないでしょう」
これは聖獣の専門家も問題ないと評価しているから、首輪さえアミリアにつければ全てが解決する。
必要なのは分身体のリオウに対抗する戦力で……話を聞いたケドスは、察してくれたようだ。
「……アミリアの傍にいるリオウの分身体は、大したことがないのだな?」
「はい。専門家が言うには、聖獣本体が持つ力の1割程度と推測しています……それでも脅威だと思いますけど、ファグト家、そしてケドス様の家の戦力なら問題ありませんわ」
「そうだな……居場所がわかっているアミリアを捕らえ、リオウを従わせるしかないだろう!」
アミリアに魔法道具の首輪を着ければ全て解決すると確信して、私達は行動に出ようとする。
リオウの分身体の強さが1割ではなく、半分もの力を分身に籠めていることなんて――この時の私達は、一切考えていなかった。
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