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第88話
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今日も問題なく依頼を達成して、私とアインは屋敷に向かっていた。
森を歩きながら、私はアインに話す。
「私が頼んでいた魔法道具もきますし、受けたい依頼があるまで屋敷でのんびりしましょう」
「はい。俺とセリスの実力だと、冒険者ギルドとしても待機していた方がいいようです」
私は余裕のある時は回復魔法で冒険者の人達を治したりすることもあって、依頼は冒険者ギルドの方から決めたいようだ。
緊急で高ランクの冒険者が必要な依頼があったりするから、その時はすぐに来て欲しいらしい。
私とアインは家にいて時々冒険者ギルドに来てくれる方が、冒険者ギルド的には嬉しいようだ。
屋敷の庭で家庭菜園や、魔法道具の改築をしたいから、私としてもその方が嬉しい。
アインがどうなのか気になってしまうと……微笑みを浮かべて、話してくれる。
「セリスは明るくなられました。俺としてもこの屋敷で一緒にいたいです」
全ての問題が解決してからの私は明るくなったようだ。
自覚はないけど……アインが嬉しそうだから、私も嬉しい。
そう考えている時、私とアインは足を止める。
目の前には――黒い小犬のような動物が、屋敷の前で倒れていた。
森を歩きながら、私はアインに話す。
「私が頼んでいた魔法道具もきますし、受けたい依頼があるまで屋敷でのんびりしましょう」
「はい。俺とセリスの実力だと、冒険者ギルドとしても待機していた方がいいようです」
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緊急で高ランクの冒険者が必要な依頼があったりするから、その時はすぐに来て欲しいらしい。
私とアインは家にいて時々冒険者ギルドに来てくれる方が、冒険者ギルド的には嬉しいようだ。
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アインがどうなのか気になってしまうと……微笑みを浮かべて、話してくれる。
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