平民の方が好きと言われた私は、あなたを愛することをやめました

天宮有

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第30話

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 屋上にやって来たミレサは、ルーナの魔法によって苦しんでいた。
 詳しく事情を聞いて、俺は激昂するしかない。

「ルーナめ……ミレサが魔法の練習をしていただけで、気に入らないから攻撃してきただと!」

「はい。ラドン殿下に見せたい新しい魔法の再確認をしていると、脅威と感じたのかルーナ様が水魔法で掻き消してきたのです」

 屋上に呼んでいた理由を確認し、ルーナの行動に激怒するしかない。
 俺のために新しい魔法を覚えたミレサに、ルーナは酷い仕打ちをした。

「なんて奴だ……ミレサは、魔法を使う許可を先生からとってから使ってのだろう?」

「はい。ルーナ様は許可なく魔法を使っています」

 今日の件は先生に報告すれば、ルーナは処罰を受けるだろう。
 数時間以内にどんな魔法を使用したのか、先生は魔法を使い調べることができる。
 時間制限がある以上、すぐに動く必要がありそうだ。

「午後の授業がはじまった瞬間に俺とミレサは教室に入り、昼休みの出来事を報告してルーナを処罰させる」

「はい。ルーナ様は許せません!」

 授業がはじまったタイミングなら、生徒達のいる中でルーナは言い逃れることができないはず。
 後悔させてやると決意して――後悔するのは、俺達の方だった。
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