全てを諦めた私は、自由になります

天宮有

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第4話

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 馬車に乗って数日が経ち――私は、隣国にある魔の森と呼ばれる広大なジャングルに到着した。
 レオンからは森と聞いていたけれど、私は規模の大きさに驚くしかない。

「レオンは場所を言いませんでしたけど、会うことができるのでしょうか……」

 森の奥に住んでいると言っていたけど、数日かかりそうで不安になってしまう。
 膨大な魔力を森から感じ取って、中に入るのを躊躇っていた時――私の目の前に、美青年が現れる。

「――驚いているようですね。ルリサ」 

「レオン……私がいると、わかったのですか?」

 私の前に一瞬でレオンが現れて、微笑みを浮かべていることに困惑してしまう。

 最初に出会ったことを思い返すと、私の力を知ってレオンは会いに来ている。
 私の魔力を感じ取ることができるのかもしれないと、推測することができていた。

 私が尋ねると、レオンが頷いて話す。

「はい……森の中で話をしましょう。ルリサの話も、聞きたいものです」

 そう言って――森の中に入ったと同時に、私の見ていた景色が一変する。
 木しか見えなかった空間が平原になって、森の中なのに豪華な屋敷があった。

 何が起きたのかわからず、私はレオンに尋ねる。

「これは、私に何が起きたのですか?」

「私が移動魔法を使いました。ルリサもすぐに使えるようになりますよ」

 そう言ってレオンが屋敷の扉を開けて、私を招待してくれる。

 移動魔法って……世界でも極一部の人しか使えない、凄い性能の魔法だ。
 それを平然と扱い、私も使えると言い出すレオンに驚いてしまう。

 とにかくレオンと再会することができて、私は安堵していた。
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