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第19話

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 私の膨大な魔力を感じ取ったようで、ガロスは取り乱して叫ぶ。

「馬鹿な……ルリサの力は、レオンと同じではなかったのか!?」

「私と同じではありません。ルリサの力は、他者や大地に与え、戻すことができます」

「なっっ――レオンも無意識に魔力を与えていたが、ルリサは意識して与えることができるのか!?」

 どうやらガロスは、私の力がレオンと同じだと思い込んでいたようだ。
 私の力はレオンよりも優れているようで、人や物に魔力を与えることができるらしい。
 その力を知ってから、私はレオンの提案を聞きガロスに備えていた。 

 そしてレオンが、ガロスに対して私達の力について話す。

「私やミレサの力は――世界の溢れすぎる魔力を、体内に貯蔵させる者を作ろうと世界による意志が働いた結果として発生した力のようです」

 体感して知ったことのようで、レオンと私だからこそ知ることができている。
 ガロスがどれだけ調べたとしても、同じ力を持っていないのだから全て推測だった。

 その後――ガロス達は魔法で戦うけど、私が全て対処する。
 レオンの推測していた通りになって、私達はガロス達を圧倒していた。
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