虐げられた令嬢は、耐える必要がなくなりました

第３０話

　私が反撃を決意して数日が経ち、今日はパーティが行われていた。

　パーティで私は、貴族の人達に糾弾されてしまう。
　その場にはガイスとレモノの姿もあって――ジェイドが、動こうとしていた。

「私は今まで、魔物の群れについて調査していました。今日全てを話しましょう」

　ジェイドは調査結果を公表して、証人として有名な冒険者も呼んでいた。
　魔物の群れが人為的なもので、呼び寄せていた魔法道具の詳細を話す。
　そしてその魔法道具を、ランアス侯爵家が取引していたことまで説明していた。

「これは世界的に使用が禁止されている魔法道具――それをガイス様が使ったことは、間違いありません」

　冒険者の説明を聞き、取引相手を捕らえて自白させたようだ。
　ジェイドが行動してくれた結果で、私も協力していた。

　ガイスとレモノは、このパーティで私を糾弾するつもりでいた。
　来ることはわかっていたから、言い逃れができない状況にしている。

　ジェイドが魔物の研究をしているのは、貴族の人達の間でも有名だ。
　それなのにジェイドを侮った結果、ガイスとレモノは追い詰められていた。