大人になっても断れない私

七瀬蓮

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21歳の底無し沼

トッピーとのカフェ

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そして約束した日トッピーさんと待ち合わせの時刻の5分前に私は着いていた。よく知らない人なためにTシャツに上着とパンツスタイルで走りやすいスニーカーを履いて、その日は行くことにした。そして鞄にはカッターナイフをもしものために仕込んでおいた。5区の待ち合わせした駅は改札口がたくさんあり、そこまで待ち合わせを厳密に決めてなかったために、改札を出ずに待つことにした。
すると、

「着いたけど、今どこにいる?」

とトッピーさんからメッセージが来たので、私の元に来てもらうより、自分から言った方が自分の心の準備ができると思い、

「私も着いてます!ちなみにトッピーさんはどこのあたりにいますか?」

と聞いて自分からトッピーさんの方に向かう事にした。

「…トッピーさん?お久しぶりです。」
と幼い声で声をかけると、

「あ、未来ちゃん。久しぶり!。じゃあ、行こっか…」

となんだか、戸惑っている様子だった。
すると、

「僕、クリスマスが26歳の誕生日で、自分用になんか買いに行こうと思ってたら、インフルエンザになっちゃって家で寝てたんだよね。あれ、、、未来ちゃんっていくつだっけ?」

と聞かれ、

「21歳です。じゃあトッピーさんの方がお兄さんですね!」

と明るく言うと、トッピーさんは

「もっと歳近いと思ってた。21歳かー。一緒にいて良いのかな。」

とだんだん声が小さくなっていった。私はmake friends cafeの時に年齢を聞かれて言っている。お前の脳内単細胞か?と思いながら、

「お互い成人してるし良いんじゃないですかー?」

と幼い声でこたえた。
そして、店へと向かった。これが私がいる場所を伝えて、トッピーさんに迎えに来てもらっていたら、恐らく肩をぽんぽんと触られていただろう。私はそれがすごく苦手なため、自分から向かう事にしたのである。

お店まで向かう道中は、お互い話すこともなく、私はお見合いかよ!と思ったので、

「あれから、make friends cafeっていきました?」

と聞いた。すると、

「あれから、一度も行ってないんよ。未来ちゃんは?」

と聞き返してきたので、

「私は友達の付き添いで、12月1日の会行ってそれっきりです~。しかも、誘ってきた友達にドタキャンされて、別の子と付き添い同士で行くっていくっていうなんか辺な感じになっちゃってなんか、初対面の人にはキャラ作っちゃうんですけど、キャラ作るの疲れちゃって、私には合わないなーと思って…多分もう行かないと思います」

と返すと、「ははは。付き添い同士で行くってなんかおもろいね。」
と、から笑いをしていたと思えば、トッピーさんはそわそわして、

「今の僕にもキャラ作ったりしてる?」

と聞いてきた。私は心の中で大正解!めちゃめちゃ作ってるよ?と思いながら、

「トッピーさんにキャラ作るわけないじゃないですかー!」

と笑っていった。歩いている途中で

「あれ、行く予定の店ここの辺のはずだけど、、、ちょっとマップで確認するね。」

と言い、スマートフォンで確認をして歩き出した。

私は

「お兄さん。地図読めるなんてすごいです!私は地図が読めないので、尊敬します!」

と煽てて店まで連れてってもらったが、私はそのお店に先週も11月のmake friends cafeで知り合った女性の日本語講師の26歳の人と羽衣ちゃんの3人できていたため、知っていた。が、5区でも奥まったところにあるカフェのため、ここにスタスタ行ってしまうと、私はこの辺の土地に詳しいと言う事になってしまう。それは避けたかった。
何故なら、
何かしら起きた時に逃げやすいから。
土地勘ないと言っておいた方が行く店とか任されずに済むから、
と考えていた。

そしてmoimoiというお店に着いて、パンケーキを食べながら、

「僕、TwittelとかLookbookとかやってるけど、始めた理由がちょっと面白くて、就活に有利になるって学校の先輩に教えてもらって今もやってるんだけど、全然就活有利にならなかったんだよね」

とオチのない話をしてきた。それのどこに笑い要素が有ったのか探そうとしても見つからなかったため、

「そうなんですね!私それ初めて聞きました。」

とリアクションをとって場を凌いだ。
その後もトッピーさんは、自分語りがすごかった。

ある程度自分の話が終わったところで、

「僕の食べてるパンケーキめっちゃ美味しいよ!一口ずつ変えない?」
と提案してきたので応じたが、トッピーさんが食べていたのは先週私が食べたものと全く同じものだったので味は知っていたが、初めて食べたように
「んー!トッピーさんのパンケーキめっちゃ美味しいですね!」
と目を見開きはじめて食べたかのように装った。

その後集合した駅まで送ってもらって解散となった。なんだか疲れた1日だった。もうmoimoiには当分行きたくないと思った。
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