不良の僕の生徒会計くん

見返り

「浦田秀馬。よくぞ短期間で決断した。パトロンは一度結んでしまったから卒業まで、我慢しておくれ。今からこの書類にサインをしてくれないか。…これは養子縁組の書類で、高校を卒業した後、晴翔と一緒に附属大学に行ってもらおうと思っとる。この書類を役所に出せば、晴れて我が家のファミリーになる。我が家の四男として、勉学に励んでくれないか。」

と当主に言われて、浦田の表情は曇った。

「そのお話はとても嬉しいのですが…僕の両親は…生みの親なのでやはり気になってしまいます。どこへ行方をくらましたのか…分かっていたら教えていただきたいです。」

と秀馬は、言うと、

「答えを出した見返りに教えてやろう。お前の両親は、わしの会社の社員として、働いておる。今から呼んで正式に養子縁組をやろうではないか。おい。三矢。呼んでこい。」

と言われて三矢は、部屋を出て行った。