私の愛する人

七瀬蓮

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塞ぎ込む紬

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紬は渚以外の人にも仕事を引き継がなければならなかったが、渚のようにすんなり行く話はほぼなかった。



「ここってどうでしたっけ?」



と毎回同じような質問をされて、紬は



前もそれ聞いてきたから教えたよね?!



と怒り呆れながらも教えていた。




律と住む家も探さなければならない。



自分も就活しながら、仕事をするのは、思っていたよりずっとハードで、紬の気持ちは塞ぎ込んでいた。大好きな律との電話でも不機嫌になっていた。


それに気付いた律は、



「紬。お金溜まってきたし、2泊ぐらい旅行しよう!前言ってた大阪に行こうよ!紬は、今すごく頑張ってるから、たまには自分にご褒美あげよ?褒めてあげよう?」



と言われて、


「うん!旅行する!大阪行く!」



と久々に紬の明るい声を聴いた律まで嬉しくなった。
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