次は幸せな結婚が出来るかな？

前世の終わり

(うぅーん、、体がキツい、、なんで？)


豪華な部屋のダブルサイズのベッドの真ん
中で５歳の少女が眠りから目を覚ます。


ベッドの近くのイスに座っていた乳母であるレスネが気づく。


レスネ「エメリー様？エメリー様！！あぁー、良かった！神様ありがとうごさいます
今すぐに宮医を呼びますね！」



レスネは豪華な寝室から出て行った。



(こ、こえが、、カラカラで声が出ない、
ってか、前世は教会で誓った後に刺されて死んで、、、多分だけど、、、転生したら
５歳で毒を盛られるって私が何をしたのよ
！！刺されたのだって、新郎の浮気相手だし、、多分、いや間違いない！だって彼女は「貴方さえいなければ」って言ってナイフで刺してきたしねー！ってかさ、新郎を刺せよ！私は知らなかったし、新郎刺してよ！後々に事情を知ったら許したに！！
いや、感謝したかも、、、私を刺したから許さないけどね！！！)



前世の死んだ時の事にドクついていたら、
部屋の扉を開けて、複数の人の気配を感じた。


宮医「エメリアーナ王女！？おぉっ！！
今から診察させて頂きます」



宮医の診察は視力があるか？記憶はあるか？手足や指が動くかの確認だった。


宮医「今の所は大丈夫そうですね」


(いやいや、声は？ってか水！口ん中診たなら乾いてること位わかんない？ヤブ？
あっ、、そうそうレスネ！みずぅー！)


レスネ「エメリー、、水ですね！」


背中の胸から頭の辺りにクッションを差して貰い、念願の水を飲めた。


(あぁ～、水が美味いぃー！)


水を飲めた幸せに１人で浸っていると、、
また部屋に誰か来る気配がした。



「「「「「エメリー！！！」」」」」


新たな来客は父親である国王陛下と第１王妃に実母である第２王妃、王太子の異母兄
に同母兄の第２王子だった。


後々に知ったけど、母親である第２王妃と
一緒に毒を盛られた！だけど、５歳のか弱い私の体はがっつり毒にやられて本当に危なかったらしい。



びっくりなのは約２ヶ月も意識もなく、激苦ポーションを１日１本数滴ずつ飲ませていたらしい。だけど毒の解毒は解毒ポーションを一気飲みしないと駄目らしく意識も
ないから通常の回復ポーションで延命？してたらしい。



さて、解毒ポーションの味は、、、


飲むのを見守られながら飲みやすいように渡されたコップに入れ替えられた液体は


(なんか酸っぱそうな気が、、てか匂い？)


宮医「エメリアーナ王女、一気飲みでお願いします」



「「「「一気飲みだよ(ですよ)」」」」



(えぇーい、女は度胸！ん？少女は度胸！
即、嚥下すれば良いのよ！舌が麻痺してるかも知れないし、、、よし、、)



意を決して解毒ポーションを一気飲みした
エメリアーナは、、、乳母に口元を押さえられ吐けないようにされた。


エメリ「うぅう゛ぅー、、う～！！」


乳母「エメリー様、吐いては駄目なのです
！ファミーノ様も頑張って飲まれました！
吐かせません！」



(母親は大人でしょうが！！私は前世の歳を無しにしたら５歳よ！！少女虐待！！
ってかホントにヤバイよ！激・激・酸っぱいんだけど、、酸っぱい物を色々混ぜて凝縮したっぽい味なんだけど、、、あっ！
いっ、、意識が、、、)



宮医「大丈夫みたいですね、意識を失う方が吐かれないでしょうし、、、目を覚まされましたら栄養のあるスープと薬草茶を」


乳母「はい、そのように致します」



「「「「「ふぅ～！」」」」」


国王「だが、まだ警戒は必要だ！」


第１王妃「３ヶ月後の儀式の結果次第では安心出来ませんわ！」


第２王妃「生きて、、生きてくれただけで私は嬉しいです」



第１王子「目を覚ました後も苦痛を味わうことになるけど、、」


第２王子「妹を失うより良いです」