1 / 19
fast promise
鳴海あきと
しおりを挟む鳴海あきと。
早稲田大学のなんたら文学部卒。
教員免許をもっている。かつては教師だった。
いまは小説家ミステリー小説が主。警察シリーズから、猟奇殺人シリーズまで。
新卒で一度中学教師にもなったが、まぁ色々葛藤があり退職。
専攻は国語科だったのと高校時代から文章を書くことが趣味であったから、当時(教職の葛藤期)に息抜きがてら書いていた小説が出版社の目にとまり小説家デビューをした。
27歳で直木賞受賞。自分でいうのもなんだが以後10年間ミステリー小説の金字塔と言われるほどにヒット作を産み出してきた。
「アッキーはやっぱりさすがだよ」
私をアッキーと呼ぶのは決まって高校の同級生達。
37歳にもなってお互い、いい大人だ。
「アッキーの本またドラマ化されるんだっけ?私主演の俳優さんファンなの」
そう同級生の成田さんが声をかけてくる。
ああ、確か警察シリーズか、清田がそんな2期がどうのこうのとか言ってたけな。
「そう、それはよかった是非みてほしいな」
と上っ面の言葉を並べる。
同じ高校の同級生何年もたてば色んなやつがいるしその間についたラベルにホイホイとよってくる。
長身で顔立ちの整ったアキトならなおさらだ。
そろそろむさ苦しなと時計が10時をさしていたので締め切りを理由に帰ろうかなと思っていると。
「あきと」
振り替えると三木がいた。三木も高校の同級生でそのあと大学は別だったがお互い教師として赴任校が一緒だったことがある。
「三木、まさかさっききたのか?」
「ああ、まぁそのまさかだ。久々お前がいるって聞いてね」
鳴海はジーパンに白シャツにジャケットのカジュアルな文化人スタイルなのに対し、三木はくたびれたブラックスーツ姿。いかにも仕事おわりという感じだ。
「あきと、すこし飲まないか?」
そうしてかつての同僚と二人だけの2次会に移動した。
最後に連絡をとったのは5年前ということでつきる話はなく大いに盛り上がった。
ただかれはすこしおせっかいなこともある。
「まだ、吹っ切れてないのか」
酔いが回ってきたのか三木はそろそろいいだろうとその話題に触れる。
「なんのことだ。」
「みすずのことだよ」
彼女、というのは鳴海あきとが高校時代付き合っていた女性のことだ。
名前を聞くだけで、こびりついて離れない景色がフラッシュバックする。
彼女は高校在学中、私のまえで闇に消えた。
「そのことはいいだろう。昔のすぎたことだ彼女のことはきやすくふれないでくれ」
「きやすくなんて、ふれてないさ。おれはただお前が一人苦しみ続けて教師になってそれも辞めたあきとがみていられないだけ」
そう、心配そうにいう。
「五年ぶりにあった友人に説教しにきたのか?まったく。それに私は十分吹っ切れてる。教師を辞めたのだって物書きで成功できると思ったからだ。」
「いーや。お前は吹っ切れてない。吹っ切れてないよ鳴海あきと。」
三木は自信満々指摘する。
「はぁ。。」
「本を読めばわかる。どうしてミステリー小説しか書かない。」
三木も国語の教員だ。
「おれは、お前のファンなんだよ。おれはさいつか、お前の最高傑作が読みたいんだ。」
「あーつまりそれと昔のことがどう関係するんだ。俺の本がつまらないってことか?」
「つまんない、というより。鳴海先生は繊細な、上に文章を愛してるから、もっと目頭が熱くなる本をいつか読んでみたいと思っただけだ」
「ふむ、まぁ参考にさせてもらうよ。」
「お前は今も少しは人間不信だろ?」
「ああ。そうだな。この仕事をするようになってからなおさら性格がひねくれた気がする。」
そうして馴染みの友人の終電ギリギリまで飲み、話。最寄りの駅を出たらあめが降っていた。
0
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
意味が分かると怖い話(解説付き)
彦彦炎
ホラー
一見普通のよくある話ですが、矛盾に気づけばゾッとするはずです
読みながら話に潜む違和感を探してみてください
最後に解説も載せていますので、是非読んでみてください
実話も混ざっております
【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜
来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、
疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。
無愛想で冷静な上司・東條崇雅。
その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、
仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。
けれど――
そこから、彼の態度は変わり始めた。
苦手な仕事から外され、
負担を減らされ、
静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。
「辞めるのは認めない」
そんな言葉すらないのに、
無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。
これは愛?
それともただの執着?
じれじれと、甘く、不器用に。
二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。
無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
BL 男達の性事情
蔵屋
BL
漁師の仕事は、海や川で魚介類を獲ることである。
漁獲だけでなく、養殖業に携わる漁師もいる。
漁師の仕事は多岐にわたる。
例えば漁船の操縦や漁具の準備や漁獲物の処理等。
陸上での魚の選別や船や漁具の手入れなど、
多彩だ。
漁師の日常は毎日漁に出て魚介類を獲るのが主な業務だ。
漁獲とは海や川で魚介類を獲ること。
養殖の場合は魚介類を育ててから出荷する養殖業もある。
陸上作業の場合は獲った魚の選別、船や漁具の手入れを行うことだ。
漁業の種類と言われる仕事がある。
漁師の仕事だ。
仕事の内容は漁を行う場所や方法によって多様である。
沿岸漁業と言われる比較的に浜から近い漁場で行われ、日帰りが基本。
日本の漁師の多くがこの形態なのだ。
沖合(近海)漁業という仕事もある。
沿岸漁業よりも遠い漁場で行われる。
遠洋漁業は数ヶ月以上漁船で生活することになる。
内水面漁業というのは川や湖で行われる漁業のことだ。
漁師の働き方は、さまざま。
漁業の種類や狙う魚によって異なるのだ。
出漁時間は早朝や深夜に出漁し、市場が開くまでに港に戻り魚の選別を終えるという仕事が日常である。
休日でも釣りをしたり、漁具の手入れをしたりと、海を愛する男達が多い。
個人事業主になれば漁船や漁具を自分で用意し、漁業権などの資格も必要になってくる。
漁師には、豊富な知識と経験が必要だ。
専門知識は魚類の生態や漁場に関する知識、漁法の技術と言えるだろう。
資格は小型船舶操縦士免許、海上特殊無線技士免許、潜水士免許などの資格があれば役に立つ。
漁師の仕事は、自然を相手にする厳しさもあるが大きなやりがいがある。
食の提供は人々の毎日の食卓に新鮮な海の幸を届ける重要な役割を担っているのだ。
地域との連携も必要である。
沿岸漁業では地域社会との結びつきが強く、地元のイベントにも関わってくる。
この物語の主人公は極楽翔太。18歳。
翔太は来年4月から地元で漁師となり働くことが決まっている。
もう一人の主人公は木下英二。28歳。
地元で料理旅館を経営するオーナー。
翔太がアルバイトしている地元のガソリンスタンドで英二と偶然あったのだ。
この物語の始まりである。
この物語はフィクションです。
この物語に出てくる団体名や個人名など同じであってもまったく関係ありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる