健全純愛研究

ななみん

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fast promise

手負いの女子高生

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居場所、と言われて彼女に取りあえずこの部屋の鍵を渡した。

LINEも交換した。
CHSANA アイコンはすずらんのはなだった。
いかにも女子高校生らしい。

普段は書斎か日の当たるリビングで仕事をしていることもあるし売れっ子小説家は勢いで買ったタワーマンションの部屋へやをもて余していた。

正直彼女の望みにどう応えていいかわからなかったが、リビングは仕事をすることもあるので、居場所として使うならと一つのへやをあてがえた。
これからは来る時帰るときにあきとに一言メッセージを送れば出入り自由ということだ。

きっと彼の事を知る数少ない親しい人物たちがこれをしったらとうそつするであろう。

しかし二階堂ちさなもまだ彼があの、ひねくれミステリー小説作家鳴海あきとだということを本当の意味で理解していないのだ。


夜の23時、LINEには簡潔に、お邪魔させてもらいます。
とだけ入っていた。
彼女はこの高輪のタワーマンション、35階一人の小説家の一室は彼女のとってシェルターみたいなものだ。
事情は詳しくは聞いていない。

そして夜の0時を過ぎたころに物音がして彼女が来たのだと思った。
夜中に少女がきたところでなにも気に止めない。
かなりの事情があるのだと思うがそれは追々取材で彼女から聞き出すつもりだ。
 今夜はここで過ごすのだろうか、土曜日である明日ちょうど彼女に初めてちゃんとした取材をする約束をしていた。
 
彼女にあてがえた部屋は畳5畳ほどのあきとが物置として使っていたへやだ。
汚いわけではないが、本棚に3軍の読み終えた小説が並んでいる。
 フローリングに引っ越すまえに使っていた一人がけのソファーが置いてあるのみだった。

彼女にここは好きに使って言いと言ったが、流石に一晩寝るのには不便すぎではないか。。
 セキュリティーを除けばそこらのフラットタイプのマンガ喫茶のほうが居心地は良いのではないかと頭によぎった。

 まだ6月だ。夜の気温は20度を下回る。ましてやこのあいだ熱も出した。
特に構うつもりもないが、毛布くらいは持って行ってもいいんじゃないか。

コンコン。部屋をノックする。返事はなかった。
玄関にローファーがあったのできているのは間違いない。
まさか制服のまま来たのだろうか。それは避けるようにいったのだが。
もう一度ノックした。寝てるかもしれない。これはほうっておいた方がいいのだろうかとも思ったが、部屋で倒れられてても大変なので取りあえず安否確認だけ、という事で入った。

部屋の中央に置かれたソファーにリュックサックを抱えてまるで手負いの獣のように丸まって静かに寝ていた。

下は学校のジャージ上はブラウスの上に大きめのパーカーを羽織っていた。

あきとはここに彼女のベッドを置かないとと思った。

手に持った薄手の毛布を掛けようと近づくとその気配に気づいたかのようにパチリとその瞳を開けた、

「私はリビングで寝るから、寝室のベッドを使いなさい」

彼女は眠そうに首を横にふった。

しかし、16歳の少女をこのままにしておくわけにもいかない。

「疲れたのでもう動きたくないです。このままで大丈夫、です」

そして彼女は私から毛布を受け取って動物のように丸くなったかもおもうと、ほのまま眠りについた。





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