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1章
第26話Side北風真美
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「呼んだか?北風」
なんでいるの…?
声で荒木くんだとわかるけど、姿を見ても誰か全く分からない。髪型をちゃんと整えて変な仮面してる…。助けに来てくれたのかな…?
でもどうして?私のこと嫌いなのに。頭の中がぐちゃぐちゃだ。どういう状況なの?
彼がハンカチをくれた。でも、反応できない。
「なんだ?てめぇ?俺たちの邪魔しにきやがって。変なお面被ってヒーロー気取りのつもりかぁ?それともお前もこいつに騙されてるくちかぁ?なら教えてやるよ!こいつビッチだからさぁ、お前良いように使われてるんだよォ!お前も用が済んだらすぐ捨てられるぜぇ!こいつを助ける意味なんてねぇよ!俺と一緒にこいつであそぼぉぜぇ!今なら許可してやるよォ!」
急に高橋くんがそんなことを言ってきた。言い返したいのに言葉が出てこない。よりによって荒木くんにそんなことを言うなんて。どうしよう…。言い返さないと…。そう思っていると
「黙れよ、金髪クソブタゴリラ」
金髪クソブタゴリラ!?!何言ってんの!?南高ってだけでもやばいことはわかるじゃん!何怒らせてるの!?
「あぁぁん??!!」
ほら怖い!謝った方がいいよ!
「黙れって言てんだろ?ブタゴリラ。邪魔したのは俺じゃねぇ。お前だよ。ビッチだとかどうとか知らねぇけどよぉ、北風は今ちょっとずつだけどいい方向に変わろうとしてんだよ。それを邪魔すんなよ。いつまでも過去のことを騒ぎ立てんな。鬱陶しいんだよ。それにな、北風泣いてんだろ?それだけで助ける意味はあるんだよ。」
嬉しかった…。「私」のことをちゃんと見てくれているから。体があつい。耳まで真っ赤だ。心臓がすごいドキドキしてる。
「このっ!くそっがァ!!」
高橋くんが荒木くんに殴りかかった。思いっきり荒木くんに当たってる!
「荒木くん!!」
逃げて!って言おうとした。高橋くんは強いから。私は大丈夫だから。って言おうとした。でも、
一瞬だった。
一瞬で高橋くんが気絶していて荒木くんだけが立っている。そんな姿を見て私は
かっこいい…。
そう思ってしまった。
うん。感覚がおかしいのかな。喧嘩してる姿見てかっこいいなんて。うぅ…!変だ。また心臓が早くなる。音も大きくなる。なんで?
荒木くんがこっちに向かって来て仮面を外す。やっぱりイケメンだった。前に髪をあげて顔を見たことがあったけど、こんなにイケメンだったっけ?
ハンカチを私からとって血と涙を吹いてくれる。血が出てることなんて忘れていた。荒木くんの顔を見ると複雑な顔をしていた。
後悔と…緊張?のように見える。だけどその顔は橋で私を助けてくれた時に似ていた。殴られた後なのにいつも通りに見える。うぅ。彼の顔から目を離せない。また心臓の音が大きくなる。彼に聞こえてるんじゃないかな?ってぐらい大きくなる。
「いいか?今回はどう考えてもお前の自業自得だ。今回は助けたが、次同じことがあっても俺は助けるつもりは無い。これは特別だ。これに反省したら、男遊びとかはもうやめろ。お前の価値を落とすだけだ。
それとな、北風。俺はお前が嫌いだ。理由はな、お前がずっと本当の「お前」を誰にも見せないからだ。取り繕ったような笑顔ばっか浮かべてるお前がすげぇムカつく。「自分」を見て欲しいならまずその"仮面"を外せ。そこから始めてみろ。そしたら「自分」を見てくれる人も増えるだろうよ。」
彼は厳しくて優しい。慰めるんじゃなくて反省しろ!って説教してくる。でも、それはとても心に響く。
あぁ、そうか。やっとわかった。私は荒木くんが「好き」なんだ。
そう思うと不思議とストンっと心の重りが落ちて納得出来た。これが「好き」ってことなんだ。ずっと私が知りたかった感情はとても素敵な感情だった。
「あぁ~、それと来るの遅くなってごめん。本当はもうちょっと早く来れた。でも、北風もゴリラについて行ってる時に、誰か助けを呼んどけよ?お前1人で何とかしようとするなよ?あっ!それと、木村さん達ずっと探してたぞ?あの人たちが俺に言わなきゃここに来れていないし、感謝しとけよ?」
ふふっ。やっぱり彼は優しい。彼が謝る必要なんてどこにもない。全て私のせいなんだから。
歩香たちが荒木くんに言ってくれたんだね。本当に感謝しないと。おかげで私は荒木くんが「好き」なんだって気づくことが出来た。
でも彼がそれを言うかな!?1人で看板書いてたくせに!言われっぱなしではいられなかったので指摘すると、彼はすごく慌てていた。可愛いなぁ。そんな荒木くんの一つ一つの反応が私の心を満たしていく。さっきまで恐怖でいっぱいだったんだけどね。
「…でもっ…ぐすっ…私が手伝うって…言ったら…邪魔っていうでしょ…」
「いや、さすがに言わなかったと思うぞ?お前の中の俺は一体どういうイメージなんだよ…。」
言ったと思うけどなぁ…。
彼は強くて、かっこ良くて、面白くて、時々可愛くて、でも不器用で、ちょっと意地悪で、そして優しい。
私はそんな荒木くんが「好き」だ。
彼は私のことを嫌ってるみたいだけど、そんなことどうでもいい。だってすぐに私のことを「好き」になって貰うつもりだから。
覚悟してね!
後書き
感想もお待ちしております。
「クラス転移で裏切られた「無」職の俺は世界を変える」もよろしくお願いします
なんでいるの…?
声で荒木くんだとわかるけど、姿を見ても誰か全く分からない。髪型をちゃんと整えて変な仮面してる…。助けに来てくれたのかな…?
でもどうして?私のこと嫌いなのに。頭の中がぐちゃぐちゃだ。どういう状況なの?
彼がハンカチをくれた。でも、反応できない。
「なんだ?てめぇ?俺たちの邪魔しにきやがって。変なお面被ってヒーロー気取りのつもりかぁ?それともお前もこいつに騙されてるくちかぁ?なら教えてやるよ!こいつビッチだからさぁ、お前良いように使われてるんだよォ!お前も用が済んだらすぐ捨てられるぜぇ!こいつを助ける意味なんてねぇよ!俺と一緒にこいつであそぼぉぜぇ!今なら許可してやるよォ!」
急に高橋くんがそんなことを言ってきた。言い返したいのに言葉が出てこない。よりによって荒木くんにそんなことを言うなんて。どうしよう…。言い返さないと…。そう思っていると
「黙れよ、金髪クソブタゴリラ」
金髪クソブタゴリラ!?!何言ってんの!?南高ってだけでもやばいことはわかるじゃん!何怒らせてるの!?
「あぁぁん??!!」
ほら怖い!謝った方がいいよ!
「黙れって言てんだろ?ブタゴリラ。邪魔したのは俺じゃねぇ。お前だよ。ビッチだとかどうとか知らねぇけどよぉ、北風は今ちょっとずつだけどいい方向に変わろうとしてんだよ。それを邪魔すんなよ。いつまでも過去のことを騒ぎ立てんな。鬱陶しいんだよ。それにな、北風泣いてんだろ?それだけで助ける意味はあるんだよ。」
嬉しかった…。「私」のことをちゃんと見てくれているから。体があつい。耳まで真っ赤だ。心臓がすごいドキドキしてる。
「このっ!くそっがァ!!」
高橋くんが荒木くんに殴りかかった。思いっきり荒木くんに当たってる!
「荒木くん!!」
逃げて!って言おうとした。高橋くんは強いから。私は大丈夫だから。って言おうとした。でも、
一瞬だった。
一瞬で高橋くんが気絶していて荒木くんだけが立っている。そんな姿を見て私は
かっこいい…。
そう思ってしまった。
うん。感覚がおかしいのかな。喧嘩してる姿見てかっこいいなんて。うぅ…!変だ。また心臓が早くなる。音も大きくなる。なんで?
荒木くんがこっちに向かって来て仮面を外す。やっぱりイケメンだった。前に髪をあげて顔を見たことがあったけど、こんなにイケメンだったっけ?
ハンカチを私からとって血と涙を吹いてくれる。血が出てることなんて忘れていた。荒木くんの顔を見ると複雑な顔をしていた。
後悔と…緊張?のように見える。だけどその顔は橋で私を助けてくれた時に似ていた。殴られた後なのにいつも通りに見える。うぅ。彼の顔から目を離せない。また心臓の音が大きくなる。彼に聞こえてるんじゃないかな?ってぐらい大きくなる。
「いいか?今回はどう考えてもお前の自業自得だ。今回は助けたが、次同じことがあっても俺は助けるつもりは無い。これは特別だ。これに反省したら、男遊びとかはもうやめろ。お前の価値を落とすだけだ。
それとな、北風。俺はお前が嫌いだ。理由はな、お前がずっと本当の「お前」を誰にも見せないからだ。取り繕ったような笑顔ばっか浮かべてるお前がすげぇムカつく。「自分」を見て欲しいならまずその"仮面"を外せ。そこから始めてみろ。そしたら「自分」を見てくれる人も増えるだろうよ。」
彼は厳しくて優しい。慰めるんじゃなくて反省しろ!って説教してくる。でも、それはとても心に響く。
あぁ、そうか。やっとわかった。私は荒木くんが「好き」なんだ。
そう思うと不思議とストンっと心の重りが落ちて納得出来た。これが「好き」ってことなんだ。ずっと私が知りたかった感情はとても素敵な感情だった。
「あぁ~、それと来るの遅くなってごめん。本当はもうちょっと早く来れた。でも、北風もゴリラについて行ってる時に、誰か助けを呼んどけよ?お前1人で何とかしようとするなよ?あっ!それと、木村さん達ずっと探してたぞ?あの人たちが俺に言わなきゃここに来れていないし、感謝しとけよ?」
ふふっ。やっぱり彼は優しい。彼が謝る必要なんてどこにもない。全て私のせいなんだから。
歩香たちが荒木くんに言ってくれたんだね。本当に感謝しないと。おかげで私は荒木くんが「好き」なんだって気づくことが出来た。
でも彼がそれを言うかな!?1人で看板書いてたくせに!言われっぱなしではいられなかったので指摘すると、彼はすごく慌てていた。可愛いなぁ。そんな荒木くんの一つ一つの反応が私の心を満たしていく。さっきまで恐怖でいっぱいだったんだけどね。
「…でもっ…ぐすっ…私が手伝うって…言ったら…邪魔っていうでしょ…」
「いや、さすがに言わなかったと思うぞ?お前の中の俺は一体どういうイメージなんだよ…。」
言ったと思うけどなぁ…。
彼は強くて、かっこ良くて、面白くて、時々可愛くて、でも不器用で、ちょっと意地悪で、そして優しい。
私はそんな荒木くんが「好き」だ。
彼は私のことを嫌ってるみたいだけど、そんなことどうでもいい。だってすぐに私のことを「好き」になって貰うつもりだから。
覚悟してね!
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