世界最強の公爵様は娘が可愛くて仕方ない

猫乃真鶴

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生誕祝い編

幕間 朝焼けの再興は琥珀の輝き〜銀朱の爆薬を添えて〜③

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「謝罪をしたい。本当に申し訳なかった」

 そう言って、アンバーは頭を下げた。長いくせのある髪がするりと肩を滑っていく。
 アンバーが面会を申し入れたのはヴァーミリオン家だ。王都の別邸、その応接間に通されたアンバーは開口一番そう謝罪を述べる。
 いくらサングローの名前があるとはいえ、何の接点もないのだから、まず相手にされないと思っていたのに。手紙を出した後、すぐに返答があった。王城でコーラルが暴挙に出た翌日、指定された時間に訪ねれば、末娘までもを含めた一家が一同に揃っていてアンバーは驚く。
 だが、これはアンバーにはかえって都合が良かった。

「あの娘の行動を許す必要はない。が、謝罪を受けて貰えると助かる。サングロー家はランバル家に反目する気はないから。コーラルはこちらで必ず罰する。それだけは信じて欲しい」

 アンバーは真っ直ぐクラベルに向かって言った。謝罪をするにあたり、重要だったのがクラベルだ。被害に遭ったのは彼女だから、抗議があるとすればそこからになる。もっとも、レイナードも随分と面倒な事態に巻き込まれているから、同時に話ができる機会は有難いばかりだったが。
 アンバーが面会を求めた相手はアルベルトだったのだ。可能であればクラベルとレイナードを同席させて欲しいと願い出たが、受け入れられない可能性の方が高かった。それほどアンバーの立場は弱い。なにせ、コーラルのした事とアンバーは無縁だったのだから。
 それを、関係者全員で面会に応じてくれたのだ。驚いたのと同時に深く感謝したアンバーだったが、どういう顛末でこうなったかを知らないからそう思えるのである。実際にこの場を整えたのは、実はレイナードだ。
 父宛てに来た手紙、なぜかそれを自分に渡してきたベンジャミンを一瞥するだけで、レイナードは手紙の内容をなんとなく把握した。
 目を通せばほぼ予想通りで、これでは確実にアルベルトは同席しない。コーラルの非礼など、アルベルトは認識してもいないからだ。ましてや謝罪など勝手にしてろとでも言うに違いない。
 それでは困る、あくまでも当主はアルベルトなのだ。謝罪を受けるにしても受けないにしても、アルベルトが対応しなければ、この件は宙ぶらりんになってしまう。そうなるとコーラルへの対処も難しくなる。
 手紙を読み終えたレイナードは、ベンジャミンに返事を出すように指示すると、リリアンの予定の調整をさせた。謝罪の場にリリアンも同席させる為だ。執事はすぐに要望に応じてみせた。
 そういうわけで、応接間の立派なソファに、ちょこんとリリアンが座っているのだ。すると、アルベルトもくっついてくるという寸法である。こうして無事、アルベルトを交えての面会となった。
 その一部始終を見ていたクラベルはアンバーの正面に座っている。

「アンバー様、と言ったかしら。もしランバル公爵家が出てくると思っているのなら、それは杞憂きゆうです。心配しないでください」
「そうは言っても」

 事実を述べても、アンバーは引き下がった。それだけコーラルの行動は常識を逸している、仕方のないものだろう。
 だが、それでは話が進まない。クラベルはにこりと笑みを浮かべ、明るく振る舞う。

「わたしはあの家では、居ないも同然なので。それよりも、彼女をどうするつもりでしょうか」

 するとようやく諦めたらしく、アンバーは一度目を閉じる。再び開けた時には、それまでよりも一段、眼光は鋭いものに変わっていた。
 正直には言い難いんだが、と前置きをして、アンバーは説明を始める。

「どうやら、クラベル嬢を害するつもりのようなんだ」
「あら」
「そんな……!」

  リリアンが悲鳴にも似た悲痛な声を上げる。衝撃的な告白だ、無理もない。ただ、それにアルベルトが少しばかりムッとしたのが、レイナードには気掛かりだった。
 アルベルトがそんな顔をしたのは、リリアンが顔を歪めたからだ。コーラルさえいなければ、リリアンが声を上げることもなかった。
 が、アルベルトはコーラルの存在を覚えてはいても、顔までは覚えていない。どんな格好をしていたかもさっぱりだ。ただただリリアンがいとっている、それだけでアルベルトも存在を許せなくなる。
 アルベルトにとってコーラルは既にそういうものになっているが、レイナードは少し違う。存在の否定まではしない。排除すべきという意識は、ほとんどアルベルトと変わらないが。
 だからリリアンが眉間に皺を寄せていても、冷静に状況確認ができるのだ。

「具体的には?」
「……嫁ぐのに不都合にするつもりのようだね」

 リリアンが居るからか、アンバーは言葉を選ぶ。それに対して顔を歪めたのはレイナードで、クラベルの方は薄っすら笑みを浮かべていた。

「それは、なかなかな状況ね」
「ああ。まったく馬鹿げていて、アタシとしても身内の恥を晒したくはないんだが。どうやら本気みたいでね」
「それで忠告と処罰を?」

 レイナードが言ったのに、アンバーは首を横に振った。

「いいや。あんな馬鹿共を、サングロー家として戴くのを止めようと思ってね。その協力を頼みたい」
「それは……穏やかじゃないな。協力とは?」
「現在の当主一家を引き摺り下ろすのさ。コーラルが馬鹿をするのをダシにしてね」
「つまり、わたしに襲われろと言うのね」
「そういう事だね」

 それに、リリアンが息を呑んだのが分かった。レイナードは思わず首を動かしそうになったが、ここで動いてはリリアンの動揺を増長させてしまう。咄嗟に堪え、それから視線だけを妹の方へ向けた。
 かわいそうに、リリアンは顔を青褪めさせていた。こんな話を聞かせてしまって、仕方がなかったとは言えレイナードの胸は罪悪感でいっぱいになる。
 更に視線を滑らせると、その隣ではアルベルトが、同じくリリアンへ視線を向けていた。
 珍しく、大人しく座ってはいるが、アンバーの話などこれっぽっちも耳に入っていない。アルベルトの意識は無論、リリアンにしか向いていなかった。
 真剣な面持ちのリリアン。その横顔をキリリと見るアルベルトの方も、真剣そのものだ。

(リリアン……つまらない話で退屈だろうに、なんて素晴らしい集中力なんだ。この娘が害されそうになっているという状況に真摯に向き合っている。美しい……この面差しは記憶に焼き付けておかねば。憤り、案じ、それでも己が出るべきではないと見守る。ああ、な、なんて成長だリリアン。こ、こんっ、こんな立派な表情を魅せるだなんて!!)

 キリッと表情を引き締めているのは、気を緩めると表情も緩んでしまうからである。隣で父親がにやけていては、リリアンも呆れてしまうだろう。こんな空気の中では特にだ。だからアルベルトは一見真面目に聞いているように見えたが、実際に考えているのはそんなものだった。
 ただ、これが功を奏するのはよくあった。現に今も、アンバーからすると真剣に耳を傾けているようにしか見えなかったのである。

「クラベル嬢が襲撃されるところを防ぎ、首謀者を割らせる。そんなものを企む者を当主に据えるわけにはいかない。そう言って廃嫡し、グレストーン……今の当主は責任を取って隠居させる。その為にはヴァーミリオン家に一役買って貰う必要がある。ヴァーミリオン公、どうか手を貸して貰えないか」
「断る」

 一切視線をぶれさせる事なく、アルベルトは即答する。表情もまったく変わらない。
 クラベルはぎょっとし、アンバーは目を丸くした。唯一レイナードだけは平然としていたが、内情は呆れと諦めによるものだ。だろうな、と冷めかけた紅茶を啜っている。
 だが、アンバーは、かなりの覚悟を持ってここへ来たのだ。サングローの本家と分家とでは力の差があり過ぎる。どうしてもここで協力を仰がなければ、失脚させるのは難しい。

「そこを、なんとか。報酬は用意する」
「いらん。知らん」
「協力して貰えなくちゃ困るんだよ。このままじゃサングローは潰れちまう。そうなったらこの国の航路は保てなくなる。交易が崩壊するんだ。多くの人民の生活に欠かせない品々が、トゥイリアースに入って来なくなるんだよ!」
「だから、知らんと言っている」

 アルベルトの声には抑揚もなく、まったく関心がないのが分かる。話の内容が、というより、アンバーそのものに興味が無いのだろう。そう言えばアンバーが部屋に入った時から一度もこちらを見ていない。
 予想していた通り手強い相手だ。アンバーではアルベルトを動かす事などできそうにない。
 仕方なくアンバーは体の向きを戻す。

「では……クラベル嬢だけでも。大丈夫だ、名誉に傷がつかないよう、内密に進めるから」

 それにレイナードが待ったをかけた。コーラルを止め、同時に懲らしめるという、それ自体に反対はないが、手段については異を唱えざるを得ない。クラベルが不利益を被る一方なのは不公平だろう。

「そこまでする必要が? 事前に阻止するわけにはいかないんだろうか」
「再起不能にするにはそれくらいして貰わないと。他国の公爵令嬢だよ、言っちゃ悪いが、最適過ぎる」
「そういう事でしたら分かりました」
「ベル」
「そんな、危ないわお姉さま!」

 即答したクラベルをリリアンが制止する。だが、クラベルはいつもの通りの笑みを浮かべるだけだ。

「サングロー公爵家の決定なのでしょう? わたしはヴァーミリオン家の人間になるのだもの、ここは協力した方がいいわ。レイもいい? どの道、止めないといけないんじゃない?」
「ベルは、本当にそれでいいのか?」
「大丈夫よ。それに、今更だわ」

 あっけらかんと答えるクラベルからは緊張もなにも感じない。それが育ちによるものだと聞いていたレイナードは分かった、とだけ返す。
 ただやはり、アルベルトは我関せずだ。これもレイナードの予測通りだが、少なくとも話を聞かせていれば、何かあった時は「好きにしろ」と全権を委ねてくれるだろう。付き合わせてしまったリリアンには申し訳なかったが、レイナードとしては予定通りだ。

「僕とベルが協力します。それで構わないのなら」
「ありがとう。恩に着るよ」

 レイナードがそう言えば、アンバーはほっとしたように肩の力を抜いていた。
 一段落した空気の中、ベンジャミンが紅茶を淹れ直している。
 その間もリリアンは懸命に兄達を止めようとしていたが、話はどんどん進んでしまう。なにせレイナード達は止める気がないのだ、当然だろう。
 コーラルが現れてからすぐにサングロー家を探らせた。そうして分かったのが運営不振で、アンバーがそれを支えているというものだった。
 傾くなら勝手に傾き、崩壊すればいいと思っていたが、リリアンが巻き込まれるなら別だ。そうならないうちに潰してしまいたいと、レイナードはこの場を設けた。

「まず狙うのに適した状況を作らないとね。やっぱり移動中がいいかしら?」
「それがいいと思う。帰国の時とかなら、やりやすいんじゃないかな」

 クラベルも乗り気なのもやはりリリアンの存在が大きい。実際にコーラルに会ったクラベルは、あの手合いは自分が優位であるのを実感するために、身近な女を蔑む傾向があると言った。レイナードといい仲になった場合、間違いなく標的はリリアンになる。そう聞かされて止まれるはずがない。
 アンバーはそうは思っていないかもしれないが、レイナード達にとっても好都合だったのだ。

「ヴァーミリオン家からはどのくらいの人手を?」
「普段は三名の兵が付きます。同じだけ出して、国境付近まで行き、そこで別れの挨拶をする。その場を狙わせるのはどうでしょう」
「いいじゃないか。うちの人員もそこに混ぜて貰おう。その時に本家の息の掛かった奴をあえて紛れ込ませる、と。日程は?」
「しばらく滞在するつもりでしたから、帰国まで一ヶ月でしょうか」
「泳がせるのにも、それだけ時間があるのはいいね。そのままでいこう。ただ、その間に動かなきゃいいが……」
「待ってください。それって一ヶ月、お姉さまもお兄さまも、いじわるをされるということですよね」

 聞き捨てならないとばかりにリリアンが声を上げる。
 アンバーは戸惑うような素振りを見せたが、クラベルとレイナードはだからなんだと言わんばかりだ。気にした様子はない。

「わたしは気にしないわ、リリアン」
「でも!」
「昨日はベルだったけど、リリーがああなっていた可能性だってある。そうならないようにしないと」
「お兄さま……」

 そんな風に言われ、リリアンはふるふると首を横に振る。
 リリアンだって、兄達がなんの為に、なにをしようとしているかは理解しているのだ。ただその手段に納得がいかないだけで。
 その上、リリアンが納得しないからやらない、という方を選ばないというのも理解している。
 だがリリアンは、それら全てを飲み込めるほど大きくはなかった。たまらず隣の父を振り仰ぐ。

「お兄さまとお姉さまが危ない目に遭うなんてだめ。お父さま、お願い。やめさせてください」

 リリアンの大きな瞳は涙で潤み、湖面のように揺らいでる。そこから雫が溢れ落ちるなどとんでもない!

「リリアンがそう言うのなら、どうにかしよう」

 それまでまったく興味が無さそうにしていたのに、アルベルトは即答していた。

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