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彼と僕

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「瑞樹センセ…んで、学校はどうよ…?」

須賀くんは朝から再び僕を散々にせめ立てた後、さっきとは打って変わって別人のように爽やかな顔をして、味噌汁をすすりながら僕を見て、尋ねる。

相変わらず、カッコいい… 

僕は当時付き合っていた彼氏に振られてボロボロで…他の人をまともに見る余裕なんてなくて…最初、気付いていなかったんだけど…

あらためて、こんな関係になってわかる。須賀くんは抜群に格好がいい。
身長も高くて僕より20センチ以上はある…見た目はスラッと細身だけど、脱ぐと凄い… 腹筋も程良く割れてる… 

男の僕から見ても惚れ惚れするほど…

体の話ばかりしたけど、須賀くんは顔もすごく綺麗だ…
綺麗だって本人に言うと自慢げにそうだろ?って…謙遜もしないところが須賀くんらしいけど、いや本当に…綺麗で。

色素薄めの綺麗な白い肌。
全く染めていないらしいけど、すごく綺麗な栗色のサラサラの髪…

まるで、異国の王子様のような見た目。

…なのに、態度は大きくて俺様な気質。

見た目とのギャップがすごいと思う。

言いたいこともハッキリ言うし…たとえば僕と…そういうことをしたい時には…有無を言わさず僕を抱え上げてベッドへ連れていかれる…

もちろん、僕に拒否権はない。

いや、そもそも…
拒否なんて、したこともない…
それほどに僕は…
    彼を…須賀くんを…

「なあ…先生?どした…?ぼうっとして…もう学校には慣れた…?」

「あ…うん、そうだね、まあまあいい感じだよ…生徒も素直で可愛いし。」

いけない…また見惚れてしまった。
気をつけないとね…
僕の気持ちが須賀くんに伝わらないように。

「そっか…でも、浮気すんなよ?まあ、俺みたいなイイ男はいないだろうし心配してないけど…それより先生、今日久々に映画行かね?俺観たいのあんだよね」

最近デートの時間が取れてなかったから嬉しい。しかも映画…須賀くんとの出会いの場所だ、断るわけがない。

「うん、行こっか。」
僕はにっこりと微笑んだんだけど
まさか彼と…ううん、彼らと会うなんて…思っても、みなかったんだ… 










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