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旅行の前に
圭一との話し合いの結果
俺たちの旅行先は、九州の大分県にある由布院の温泉旅館に決まった。
由布院…俺がものすごく小さいガキの頃、両親とともに泊まったことがある、温泉の名所だ。
往復電車と旅館がセットになった、結構いい値段がするプランを俺がいち早く予約したが…唯一気になったのは…男2人で高級旅館を予約…してしまったこと。
なんとなく、変…ではないだろうか…
まあ、予約しちゃったし、今となっては後悔しても遅いけど…
とにかく、二週間後の土日、
俺たちは…ついに…、結ばれる予定…だ。
・・・・・・・・・・・・・・
今日は朝から講義に出ていた。
見回すと、寺崎が前方の席に座っているのを発見した。
更衣室の一件があって以降、大学やバイト先で寺崎に会うことは度々あったが、シュウは現れなかった。
そんな中、俺はいまだに寺崎に全てを話せず、田口に聞かされた寺崎とのセックスレスについての悩みにも対処できていなかった。
だからいつか時間を作って寺崎とゆっくり話したいとは思っているけど…更衣室でのことが一種、俺にとってのトラウマとなってしまい、なかなか寺崎自身にも話しかけられないでいた。
…正直なところ、また奴…シュウが突然、寺崎を押し退けて出現してきたらと思うと… 怖かったのだ。
ただ、最近…少しだけ、わかってきたことがある。
シュウは日中、あまり…というかほとんど、出てこないようだ。大学にいる時はずっと「寺崎」のままだし、バイト先でも、多分あの時以来、シュウは一度も、外に出てきていない。
俺が襲われた時も夜だったし、恐らく夜に主に活動するのがシュウ…
本人も、あの更衣室に無理やり押し入ってきた時、俺が普段出て来ない時間だ…とか、なんとか…言っていた…ような気がする。
つまり朝から夕方にかけてが、シュウに邪魔されずに寺崎と話せるチャンスなのかもしれないと俺は考えていた。
もう一つわかったこと。
奴は人目につく時、つまり他者がいる時にはやっぱり現れないようだ。
現に今のところ、シュウが出てくるのは俺と二人きりの時だけに限られている。他のやつらには今はまだ、シュウとしての人格を把握されたくない…ということ、なのかもしれない。
つまり、夜ではない明るい時間帯に、あえて人目につきやすい場所で寺崎と話すこと。
本当に身勝手でずるい考え方かもしれないが、
俺は圭一と結ばれる前に、自分の身の回りの問題で、なんとか解決できることを片付けておきたかった。
そんな理由で、講義が終わった後に、俺は思い切って寺崎に声をかけた。
「よう、寺崎…あのさ…この後、少し時間あるか?ちょっと話したいんだけど…学食でも、行かない?」
俺がそう聞くと、
「ああ、いいよ。俺も…もうちょっと、お前と話したいと思ってたから…行こ。」
寺崎はそう答えた。
俺と寺崎は一緒に学食へ向かう。
シュウが俺にしたこと…これはまだ後だ。急いで知らせる必要はない。
まずは田口美弥の悩みの解決…俺はそう考えながら、食堂のトレイを手にした。
俺たちの旅行先は、九州の大分県にある由布院の温泉旅館に決まった。
由布院…俺がものすごく小さいガキの頃、両親とともに泊まったことがある、温泉の名所だ。
往復電車と旅館がセットになった、結構いい値段がするプランを俺がいち早く予約したが…唯一気になったのは…男2人で高級旅館を予約…してしまったこと。
なんとなく、変…ではないだろうか…
まあ、予約しちゃったし、今となっては後悔しても遅いけど…
とにかく、二週間後の土日、
俺たちは…ついに…、結ばれる予定…だ。
・・・・・・・・・・・・・・
今日は朝から講義に出ていた。
見回すと、寺崎が前方の席に座っているのを発見した。
更衣室の一件があって以降、大学やバイト先で寺崎に会うことは度々あったが、シュウは現れなかった。
そんな中、俺はいまだに寺崎に全てを話せず、田口に聞かされた寺崎とのセックスレスについての悩みにも対処できていなかった。
だからいつか時間を作って寺崎とゆっくり話したいとは思っているけど…更衣室でのことが一種、俺にとってのトラウマとなってしまい、なかなか寺崎自身にも話しかけられないでいた。
…正直なところ、また奴…シュウが突然、寺崎を押し退けて出現してきたらと思うと… 怖かったのだ。
ただ、最近…少しだけ、わかってきたことがある。
シュウは日中、あまり…というかほとんど、出てこないようだ。大学にいる時はずっと「寺崎」のままだし、バイト先でも、多分あの時以来、シュウは一度も、外に出てきていない。
俺が襲われた時も夜だったし、恐らく夜に主に活動するのがシュウ…
本人も、あの更衣室に無理やり押し入ってきた時、俺が普段出て来ない時間だ…とか、なんとか…言っていた…ような気がする。
つまり朝から夕方にかけてが、シュウに邪魔されずに寺崎と話せるチャンスなのかもしれないと俺は考えていた。
もう一つわかったこと。
奴は人目につく時、つまり他者がいる時にはやっぱり現れないようだ。
現に今のところ、シュウが出てくるのは俺と二人きりの時だけに限られている。他のやつらには今はまだ、シュウとしての人格を把握されたくない…ということ、なのかもしれない。
つまり、夜ではない明るい時間帯に、あえて人目につきやすい場所で寺崎と話すこと。
本当に身勝手でずるい考え方かもしれないが、
俺は圭一と結ばれる前に、自分の身の回りの問題で、なんとか解決できることを片付けておきたかった。
そんな理由で、講義が終わった後に、俺は思い切って寺崎に声をかけた。
「よう、寺崎…あのさ…この後、少し時間あるか?ちょっと話したいんだけど…学食でも、行かない?」
俺がそう聞くと、
「ああ、いいよ。俺も…もうちょっと、お前と話したいと思ってたから…行こ。」
寺崎はそう答えた。
俺と寺崎は一緒に学食へ向かう。
シュウが俺にしたこと…これはまだ後だ。急いで知らせる必要はない。
まずは田口美弥の悩みの解決…俺はそう考えながら、食堂のトレイを手にした。
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