【完結（続編）ほかに相手がいるのに】

～拓海～

後悔

そんな簡単に、ごめんじゃないわ…　
そもそもごめんじゃ、済まないだろう…

あんな…その場の、男の欲望に任せた…どこまでも自分本位の乱暴なセックスをして…
　
あれで…

もし、仮に…
葉月が妊娠でもしたら、どうすんだ？

いや…マジで…そういうことがもあっても、全然おかしくない気さえ、する…。

今回ばかりは、そんな予期せぬことが普通にありえる気がしてしまうほどに…

それほどに、駄目なことをした…。
葉月とのセックスにおいては、最も、気を付けていたことなのに…

いまだかつて、ゴムなしで行為に及んだことなど、なかったのに…。

　　　　直接…やってしまった…

　　　　しかも、最後は中に…


あの男と葉月が…二人揃って…

なんともいえないおかしな雰囲気を身にまといながら空港に姿を現した時に、モヤモヤした感情とか…
葉月に別れを告げられた時の、衝撃とか、怒りのような感情…とか…

極め付けは、キスの最中…
あいつが寝惚けて、あの男の名前を呼んだこととか…

その他の、色々な苛立ちを…　

葉月を、抱きたいという欲望に…
ガンガン、好き放題…苛立ちやら怒りを、上乗せするような形で…　

今思えば本当に、阿呆なほどに…自己本位に…　　

葉月に、甘い言葉を囁いたり、優しい愛撫をするわけでもなく…　

直接、挿れてしまいたい…

葉月を、生で感じたいという欲望を我慢すらできずに…嫌だという葉月を無理矢理に、組み伏せた。

興奮しきった自身で…
滅茶苦茶に、突いて…深くまで突き上げて…何度も、これでもかって…乱暴に中で揺さぶって…葉月のいやだって声に聞く耳は持たず、アイツを散々…喘がせ、啼かせて…　　

そのまま、…一気に奥まで押し込んで…
アイツの中に…　欲望を吐き出してしまった…

自分でもびっくりするくらいに…　
ドクドクと… 葉月の中に　俺の、熱いそれが…　　

忘れられない感触…　　
　　　熱すぎる葉月の、内部なか…　

俺が突くたびに、葉月の中が淫らに…まるで、生き物のようにうねっているようで…しかも時折、強く締め付けられて…
正直に言うと、気持ちが良すぎて…気を抜けば達してしまいそうで…もう全然、我慢が効かなかった…　　

無理だ…　　
何も考えられない…　
このまま…　欲望のままにもう、いっそ…

　　　葉月の中に、全て、出してしまいたい…
　
　　　ただ、そのことしか頭になかった…。

「　はあっ　…　」

きっと、葉月は今も怒っているに違いない…。

そもそも、体調は…どうなのだろうか…
身体に変化はあるのか…
その後のことがずっと気になっていて、気が休まらない…

　　　　　　もはや、後悔しかない…

ああ…　

　　駄目だ…   ため息が止まらない…

でも、今はとにかく葉月に謝ること以外に…俺に、残された道はない…

俺が全面的に悪い。

それはわかっている…　
やはり、何度も…誠意を持って、謝ろう…

俺は意を決して、もう一度携帯を手にした…