11 / 538
〜彼氏〜
距離
しおりを挟む
私はしばらく仕事に明け暮れた。
早く仕事を覚えて、杉崎さんの手を煩わせないように、教わった仕事の手順は必ずメモをとって、その日のうちに復習する…毎日がこれの繰り返し。
なるべく早く、一人前になりたかった。
そして本音を言うと、
林さんがいつも、私と杉崎さんの動向を遠くから見ている気がして…あの時の林さんとの食事以来、私も少しだけ杉崎さんに距離みたいなものを感じるようになった。
…というより、私自身が杉崎さんに不用意に近づかないよう気をつけるようになった、と…いうべきかもしれない。
ある日の夕方、「最近…すごく、頑張ってるね!随分、慣れてきた感じがする。」杉崎さんが残業している私に、そんな風に話しかけてくれた。
「え…わ、嬉しいです。ありがとうございます。いつも杉崎さんにご迷惑をかけるわけにはいかないので…これからも頑張ります!」
そう言うと、杉崎さんが綺麗な顔で微笑み、「迷惑とか…かかってないし、思ってもないよ。何か悩んだら気にせず聞いて。
悩むより、周りに聞いた方が早い場合もあるしね。まず調べるのはいいことだけど、それもほどほどにしてさ…俺ら、チームだし、1日の仕事の時間には限りがあるから。ね?」
私がたびたび残業しているのを知っているからか、杉崎さんがそんな風に声をかけてくれる。
いつも優しい杉崎さん。
「はい!ありがとうございます。悩みすぎたら、そう、させていただきます。」私がお礼を言うと、
「うん。是非そうして。今日もあまり無理をしないようにね」杉崎さんはそう言いながら朗らかに笑って、帰っていった。
よし…今日はもう少しだけ残業してから、早目に帰ろう。
実は明日、久しぶりに九州にいる遠距離恋愛中の彼氏が帰ってくるのだ。
部屋の片付けもしたいし、色々と準備もある。
私ははやる気持ちを抑えながら、もう一度パソコンに向かった。
早く仕事を覚えて、杉崎さんの手を煩わせないように、教わった仕事の手順は必ずメモをとって、その日のうちに復習する…毎日がこれの繰り返し。
なるべく早く、一人前になりたかった。
そして本音を言うと、
林さんがいつも、私と杉崎さんの動向を遠くから見ている気がして…あの時の林さんとの食事以来、私も少しだけ杉崎さんに距離みたいなものを感じるようになった。
…というより、私自身が杉崎さんに不用意に近づかないよう気をつけるようになった、と…いうべきかもしれない。
ある日の夕方、「最近…すごく、頑張ってるね!随分、慣れてきた感じがする。」杉崎さんが残業している私に、そんな風に話しかけてくれた。
「え…わ、嬉しいです。ありがとうございます。いつも杉崎さんにご迷惑をかけるわけにはいかないので…これからも頑張ります!」
そう言うと、杉崎さんが綺麗な顔で微笑み、「迷惑とか…かかってないし、思ってもないよ。何か悩んだら気にせず聞いて。
悩むより、周りに聞いた方が早い場合もあるしね。まず調べるのはいいことだけど、それもほどほどにしてさ…俺ら、チームだし、1日の仕事の時間には限りがあるから。ね?」
私がたびたび残業しているのを知っているからか、杉崎さんがそんな風に声をかけてくれる。
いつも優しい杉崎さん。
「はい!ありがとうございます。悩みすぎたら、そう、させていただきます。」私がお礼を言うと、
「うん。是非そうして。今日もあまり無理をしないようにね」杉崎さんはそう言いながら朗らかに笑って、帰っていった。
よし…今日はもう少しだけ残業してから、早目に帰ろう。
実は明日、久しぶりに九州にいる遠距離恋愛中の彼氏が帰ってくるのだ。
部屋の片付けもしたいし、色々と準備もある。
私ははやる気持ちを抑えながら、もう一度パソコンに向かった。
1
あなたにおすすめの小説
ちょっと大人な物語はこちらです
神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な短編物語集です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜
来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、
疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。
無愛想で冷静な上司・東條崇雅。
その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、
仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。
けれど――
そこから、彼の態度は変わり始めた。
苦手な仕事から外され、
負担を減らされ、
静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。
「辞めるのは認めない」
そんな言葉すらないのに、
無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。
これは愛?
それともただの執着?
じれじれと、甘く、不器用に。
二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。
無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
病弱な彼女は、外科医の先生に静かに愛されています 〜穏やかな執着に、逃げ場はない〜
来栖れいな
恋愛
――穏やかな微笑みの裏に、逃げられない愛があった。
望んでいたわけじゃない。
けれど、逃げられなかった。
生まれつき弱い心臓を抱える彼女に、政略結婚の話が持ち上がった。
親が決めた未来なんて、受け入れられるはずがない。
無表情な彼の穏やかさが、余計に腹立たしかった。
それでも――彼だけは違った。
優しさの奥に、私の知らない熱を隠していた。
形式だけのはずだった関係は、少しずつ形を変えていく。
これは束縛? それとも、本当の愛?
穏やかな外科医に包まれていく、静かで深い恋の物語。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる