【完結 R18】ほかに相手がいるのに

もえこ

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~彼氏~

余韻

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はあ…はぁ…

静かな室内に、互いの吐息だけが聞こえる…

ギシギシと揺れるベッド…

拓海がやっぱり少しおかしい…
今日はものすごく…しつこく…私を貪っている…
私は、拓海の腰の動きに喘ぎながら天井を見上げる…全面が鏡張りになっていて、驚く…。

鏡に映っているのは…
拓海の…浅黒く汗で光った揺れる…逞しい背中と…その腰に巻きつく…私自身の生白くて細い脚…

拓海が腰を動かすたびに、その脚が…頼りなげに揺れているのが目に映る…

ふと、…なんだかすごくイケナイことをしているような感覚に陥り、すぐに目を逸らす…

そういうホテル…だから、きっと興奮の材料としてこんな部屋の仕様になっているんだろうけど、
その鏡を直視していると…
なんだか…自分じゃなく、そういうことをしている誰かの映像をどこか遠くから観ているだけのような気持ちがして、逆に頭が冷えてくるような気がする…そんな風に思うのは、私だけだろうか…

鏡に映った私のあの姿は…肉食の獣に押さえつけられて必死にもがく、カエル…みたいだ…
ああ…こんな時に、私は一体…何を考えているのか…

「はぁ…あっ…く、葉月…っ、…もう俺…いきそ…いい…?」

少し抽挿のスピードを緩めながら、拓海が上擦った声で私に聞いてくる。

まだ…いっちゃ、ダメ… だなんて、私は口にしたことがない…
だからもちろん、いつもどおり、答えた。

「いいよ…うん、拓海…いって…」
そう言うと、拓海は数滴の汗を私の身体に垂らしながら、少しだけ微笑み、一層激しく腰を打ち付ける…
ぐちゅぐちゅと、結合部分から卑猥な水音が聞こえる…。

あ…あ…いや…あ… 私の中に…おかしな感覚が生まれる… 最近はずっと…なかった感覚…

その後、拓海はいったん自身をギリギリまで引き抜いた後、身体の重みとともに、一気にズンっと…私の奥深くまで貫く…「あっ…!ん」その圧迫感に、一瞬息が止まりそうになる…。

拓海のモノを深くまで埋められたまま、激しく中で揺さぶられ、内壁をぐりぐりと切っ先で刺激され…
「ああ、も…やだ…、拓海…も、やめて…。いやぁ、あぁん、んっ…ん」思わず否定の言葉が…口から溢れ出る…

「…誰が…、やめる…かよ…はあ、いい…すげえイイ…、…好きだ…葉月…っ! くっ…」

最後…お尻を強い力でつかまれ、拓海が私に覆いかぶさるようにして、…最奥まで突き上げられる…

「やっ、あ…っ! あ…あぁ…ん…」

ついに… 私は…私と拓海は、ほぼ同時に…二人一緒に…重なるように声をあげながら、絶頂をむかえた…。

 
本当に…どうしちゃったの…拓海…

私は朦朧とする意識の中で、拓海にしがみつきながら…不思議に思った…。
でも、もちろん聞けるはずもなく…

そのまま…本当に久々に感じた…女としての快感の波の余韻を…貪欲にむさぼった…














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