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〜戸惑いの日々〜

不在

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月曜日

いつものように給湯室で珈琲を入れ終わり、席に着く。

普段ならこの時間帯に、杉崎さんが出勤してくるのが常だが、今日は珍しくまだみたいだ。

朝杉崎さんがきて、普通に話せるだろうか…

裸を見られたことと、自分から見せてといったことが今更ながらに、恥ずかしくなってきていた。

できるならサラッと朝の挨拶を済ませて仕事に没頭したい…そう思って、珈琲を一口飲んだ。

キャビネットの鍵をあけ、デスク周りを仕事モードに切り替える。

「はよっす。」「おはようございまーす。」各係で朝の挨拶が飛び交う。

杉崎さんはまだ来ない…
杉崎さんが、始業開始時間ギリギリに来ることは滅多にない。

おかしい、何かあったのだろうか…

主任も石田さんも出勤してきた。

「あれ…?杉崎くん、まだ?珍しいね~遅刻かな…?」言いながら主任が鞄を置いて椅子にどかっと座る。

瞬間、ぷるるる…っと電話が鳴る。

「はい、○△製菓です…あ、杉崎くん!…ああ、あらあら…はいはい、了解、なんか急ぎの引き継ぎあったら、うん、メールか電話してね。うん、了解~お大事に…!」

電話を切る主任。すぐにこちらを向く。

「水無月さん、なんかね…杉崎さん、ちょっと熱があるとかで、体調悪いみたいで、今日一日休むんだって。なんか急ぎの引き継ぎがもしあったらだけど、後で電話かメールするらしいから、ちょっとだけ気をつけといて…うーん…風邪かな~…」

私はドキリとする。

風邪…もしかして、週末の疲れ…だろうか。
もしかして私が…脱いでなんて言ったから…そのせいで風邪…を、引かせてしまったのかもしれない。

運転だって任せきりで、私はぼんやりと行きも帰りも眠っていただけ…疲れさせたのかもしれない。
途端に申し訳なくなる…。

私が無言で考え込んでいると、

「あ、そうそう水無月さん、下見はどうだった?旅館はいい感じだった…?
ごめんね、二人に任せちゃってさ。土日はうちの子供の野球で忙しくてさ…」

主任が頭を下げながら、私に話しかける。

「あ…はい、それはもう、すごく良いところでした。あの旅館に決定になると思います。
今、仮予約の段階で、これから話を進めていく予定です。主任はご家族がいますし、全然気になさらないでください。」

私はそう答えながらも、杉崎さんのことが気になっていた。

食事はできているのだろうか…
病院には行けたのかな…

夕方、連絡してみよう…

家も近いし、私にできることもあるかもしれない…

そう決めて、その日は一心不乱に仕事に明け暮れた。























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