【完結 R18】ほかに相手がいるのに

〜余韻〜

欲

スポンジに再びボディソープを付け足して泡立て、私は次に、下半身を洗うことにした。

一旦、シャワーを止めて、丹念に手を這わせる。

おへそ、下腹部、太腿と上から順に洗っていく…。

お尻に手が届いた時、また…先ほどまでの杉崎さんとの行為を思い出しそうになる…。

杉崎さんに…お尻は…見られてしまっただろうか…。
途端に、色々なことが恥ずかしくなる…。


正面から押し倒されて、強く抱き締められ…本当に色々な箇所に…触れてきた杉崎さん…。

拓海以外に触れられたこともない恥ずかしい場所…

ウエストや、触れられると…私が一番くすぐったく感じる腰骨や…おへその周辺を…何度も…撫でさするように触られた…。

長くて綺麗な…あの指で…
形を確かめるように肌を丹念にたどられ、その後…ほぼ全ての箇所に、キスの雨… 



「あっ…    …  、」
杉崎さんの唇の…舌の…感触が忘れられない…

舐められ、肌を優しく吸われるたびに、私は何度、淫らな声をあげただろう…
甘やかな、彼のリップ音が頭から離れてくれない…
なんて、恥ずかしい女だろう…
行為の最中…だけでなく、　こんな時まで…

「… … …ん・・・」

スポンジで足の先まで綺麗に洗い終えた後、一旦、シャワーで全身を流す…。

再び手に、新しくボディーソープを泡立て、最後に…あの場所へ…
綺麗に、洗わなきゃ…

杉崎さんが押し入ってきた…あの場所へ、指を這わせる…。
駄目だと思いながらも、這わせて…しまう…

　　　　　んっ…

薄い茂みの先…
泡を撫で付け、綺麗にそこを洗いながらも…
ふと、指をその入り口へ…  

　　　そこは…  ものすごく、濡れていた…

もはや、シャワーの水分なのか、泡…なのか、
それとも自分の…  …     ああ…

もう…自分でもわからないほど　…  
　
泡で、ぬるぬるとしたその場所…
簡単に、指を飲み込んでしまいそうな… そこに…

つい…さっきまで、杉崎さんの長い…指が… 何度も行き来して…中を、何度もかき混ぜるようにして動かされ…


そして…その後…  ああ…

ぐっと力を込めると、私自身の指が… …
簡単に、飲み込まれそうになる…

「…  … はっ　ぁ… 」　

初めてだ…　
こんなことをしたのは…

…して、しまいそうになる…のは…   

 目を閉じる… 少しずつ、
少しずつ…  指を…   中へ…

そう…こんな感じの、圧迫感… 締め付け…  
　
でも違う…指、だけじゃない…   
あの…杉崎さんの… たくましいあの…

「んっ… … 」




　　　コンコン…  コンコン…  
　　　　
　　　　


　　　　　　…  …！！… …

突然の、外からの音に、身を固くする…



　　　　私はやっと、　また…

　　　　　　　我に帰った…