【完結 R18】ほかに相手がいるのに

～拓海～

後悔

「はぁ…　は、あ…　も、退いて、…」

「ふふ…　ほんと、カッコいいね…拓海くんって…イクときの顔も最高…眉根にしわが寄ってて、切なげで…あそこがキュンって、しちゃった　…この先に、進みたい…？瑠衣は別に、イイよ…　むしろ、シタイな…　」

「…　いい…　も、マジで退いて…」
フェラされてまんまと…　射精、されられたくせに、何が退いてだ…　

おまえは馬鹿で阿呆だ…　　マジで、何やってんだ…
俺は、心の中で必死に、自分を罵倒する…。

「あーあ…瑠衣の方は、準備万端なのにな‥濡れてて、いつでも受け入れ状態なんだけど…はあ、辛いな…」

瑠衣が卑猥なことを堂々とつぶやきながらも、ベッドに手をついて、俺の身体からゆっくりと離れる…。

脚を開いた状態で俺に跨っていたために、
俺の腰から降りる瞬間、ミニスカートの隙間から黒いパンティが見えたが、俺はすぐに目を逸らす…。


ああ…　もう、俺は駄目だ…　

　　　　葉月に、合わす顔がない…　　

　　　　　　襲い来る、自責…と、後悔の念…

「　…っ…　」

俺は無言で、ティッシュで自身のそれを拭き取り、ハーフパンツと下着を無様に、履き直す。
部屋の中に、青臭いにおいが充満し…自分がしたことの、罪深さを痛感する…。
会ったばかりの好きでもない女に、何をされてんだ…　俺は…

「あーあ、残念…拓海くんは真面目だな～～　これからが、お楽しみだったのに…」

「…　はあ…　もう、　…帰ってくれ　…」

「えっ…ひっどーいな…自分が気持ち良く出したら、私はもう用済みってか…
拓海くんったら…　でもまあ、許すよ…酔った私を介抱してくれて、しかも私に…させてくれただけでも、嬉しかったよ…？あとさ、これは浮気じゃないよ…身体だけの大人のお付き合い…だから彼女に悪いとか、気にしちゃ駄目だよ…？ふふ…　これからもよろしくね！　お邪魔しました～」

「…　…　…」

瑠衣は言いたいことだけを言って、バタンとドアを閉め部屋を出て行った…。

カツカツと音がして、すぐ隣のドアの鍵をガチャリと開ける音が…確かにした。

マジで、隣に住んでいるらしい…。
欲望に身を任せ…　最後までやらなくて良かった…
それでも…胸を…揉みしだき…
　　口で…　　ああ…　　俺という奴は…

俺は自分のしでかしたことにがっくりとうなだれ…
再び、頭を冷やしに、風呂場へ向かった…。