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~朝チュン~
降伏
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もう一度、したい…
空耳でなければ…
今、杉崎さんは確かにそう言った…
もう一度、彼と繋がる…
彼の逞しく、しなった…男のそれを…
私の中に受け入れる…
「… … … 」
私はつい…しばらく無言になる…
否定の言葉を言いたいわけじゃなかった…
昨晩の杉崎さんとの、淫らな行為が…
頭の中に流れ込んできて…鼓動が速くなる…
でも…
時間はもう、10時を過ぎている…
杉崎さんが全く焦っていないところを見ると多分、レイトチェックアウト…11時か…12時までは時間があるのだろうけど…
それにしても、この時間…
遮光カーテンの隙間から、どうしても少し明るい光が漏れていて…
肌とか…色々なところが見えてしまいそうだ…
それだけで、恥ずかしい…
もともと、明るいところでのセックスが苦手な私にとって…杉崎さんの申し出は…かなり私を悩ませると同時に…私を再び甘美な場所に…追いやろうとする…
拓海も私の家に泊まりに来ている時に、到着した夜に沢山抱き合っているにもかかわらず…翌朝突然、したい…などと、言ってきたことがある…
明るい時間…
そもそも日中のセックスが苦手な私はいつもその申し出を断っていたけど…それでも、何度も強引な拓海に押し切られて…朝…抱かれたことは、何度かある…
拓海に何度も言われたことが、不意に頭をよぎる…
恥ずかしがんなよ…明るくても全然綺麗だよ…いいじゃん…別に…減るもんじゃなし…男は見たいんだって…女の裸を…どんな聖人君子だって、暗闇でのセックスより…明るい場所で女の身体をいちいち見ながらやる方が、興奮すんだよ…
まあ、またまだおまえはお子ちゃまだから男心がわかんないかって…何度、笑いながら私を押し倒してきたか…
「水無月さん?あのごめんっ、悩ませてごめんね、気にしないで、ほんの冗談だから…さ、そろそろ準備しようか… 11時なんだ…チェックアウト…」
杉崎さんがそっと…私を、立ち上がらせる…
「あ… はい… すみません、準備…します…」
即答できなかった…せいだ…
私がくよくよ悩んだしまったせいで…
しかも、こんな時に拓海とのやりとりを思い出してしまうなんて…
ああ…今ので…
杉崎さんを絶対にがっかりさせた…
明るい場所だと肌の細部が見えちゃう…とか…色々…考えすぎたせいで… 杉崎さんを謝らせてしまった…
私は馬鹿だ… 好きなのに…
もう、降伏だ… 完全に降伏…
私は杉崎さんが好き…
杉崎さんに…あんな素敵な…彼女が、いても…
好きなのだ…
もう、この気持ちは止めようがない…
昨夜の、甘いキスも…
優しく包み込むように私の胸を揉みしだいたその繊細で綺麗な、手も…
私の中に入ってきた杉崎さんの、それも…
額に汗を浮かべて、腰を打ち付けながら低い声で囁く、杉崎さんの、少し切羽詰まった声も…全て…
好きなのに…
本音は、もう一度抱かれたい… 何度だって…
なのに、なんでこんな…
変なところで、不器用な自分が嫌になる…
だからと言って…
さっきはすみません、これからもう一度しましょうだなんて、今の私には口が裂けても、言えない…
言う勇気すら、ない…
馬鹿な、女だ…
「… … …」
私は無言で…
荷物の片付けを始めた。
・・・・
お知らせ
大変お待たせいたしました!
(待たれていないかもですが(^_^;)それはそれ)
前にお知らせしましたミステリー長編小説
「鉄道の恐怖(現在3位)」がついに完結いたしましたので、しばらく更新を止めていたこちらの作品を、少しずつですが進めていきたいと思います。
随分間が空いてしまったので、過去ストーリーを思い出しながら、更新はぼちぼちになりますが、時々覗いていただけると嬉しいです。
よろしくお願いします。
また、こちらの作品以外でいくつか…特に…
「俺とシテみたいって…何をですか…?(BL)」など、作者の思い入れのある作品も更新を開始しました。こちらは作者が初めて書いた小説第一作目となりますので、もしよろしければそちらもご覧いただけると嬉しいです(^^)
空耳でなければ…
今、杉崎さんは確かにそう言った…
もう一度、彼と繋がる…
彼の逞しく、しなった…男のそれを…
私の中に受け入れる…
「… … … 」
私はつい…しばらく無言になる…
否定の言葉を言いたいわけじゃなかった…
昨晩の杉崎さんとの、淫らな行為が…
頭の中に流れ込んできて…鼓動が速くなる…
でも…
時間はもう、10時を過ぎている…
杉崎さんが全く焦っていないところを見ると多分、レイトチェックアウト…11時か…12時までは時間があるのだろうけど…
それにしても、この時間…
遮光カーテンの隙間から、どうしても少し明るい光が漏れていて…
肌とか…色々なところが見えてしまいそうだ…
それだけで、恥ずかしい…
もともと、明るいところでのセックスが苦手な私にとって…杉崎さんの申し出は…かなり私を悩ませると同時に…私を再び甘美な場所に…追いやろうとする…
拓海も私の家に泊まりに来ている時に、到着した夜に沢山抱き合っているにもかかわらず…翌朝突然、したい…などと、言ってきたことがある…
明るい時間…
そもそも日中のセックスが苦手な私はいつもその申し出を断っていたけど…それでも、何度も強引な拓海に押し切られて…朝…抱かれたことは、何度かある…
拓海に何度も言われたことが、不意に頭をよぎる…
恥ずかしがんなよ…明るくても全然綺麗だよ…いいじゃん…別に…減るもんじゃなし…男は見たいんだって…女の裸を…どんな聖人君子だって、暗闇でのセックスより…明るい場所で女の身体をいちいち見ながらやる方が、興奮すんだよ…
まあ、またまだおまえはお子ちゃまだから男心がわかんないかって…何度、笑いながら私を押し倒してきたか…
「水無月さん?あのごめんっ、悩ませてごめんね、気にしないで、ほんの冗談だから…さ、そろそろ準備しようか… 11時なんだ…チェックアウト…」
杉崎さんがそっと…私を、立ち上がらせる…
「あ… はい… すみません、準備…します…」
即答できなかった…せいだ…
私がくよくよ悩んだしまったせいで…
しかも、こんな時に拓海とのやりとりを思い出してしまうなんて…
ああ…今ので…
杉崎さんを絶対にがっかりさせた…
明るい場所だと肌の細部が見えちゃう…とか…色々…考えすぎたせいで… 杉崎さんを謝らせてしまった…
私は馬鹿だ… 好きなのに…
もう、降伏だ… 完全に降伏…
私は杉崎さんが好き…
杉崎さんに…あんな素敵な…彼女が、いても…
好きなのだ…
もう、この気持ちは止めようがない…
昨夜の、甘いキスも…
優しく包み込むように私の胸を揉みしだいたその繊細で綺麗な、手も…
私の中に入ってきた杉崎さんの、それも…
額に汗を浮かべて、腰を打ち付けながら低い声で囁く、杉崎さんの、少し切羽詰まった声も…全て…
好きなのに…
本音は、もう一度抱かれたい… 何度だって…
なのに、なんでこんな…
変なところで、不器用な自分が嫌になる…
だからと言って…
さっきはすみません、これからもう一度しましょうだなんて、今の私には口が裂けても、言えない…
言う勇気すら、ない…
馬鹿な、女だ…
「… … …」
私は無言で…
荷物の片付けを始めた。
・・・・
お知らせ
大変お待たせいたしました!
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よろしくお願いします。
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