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~新しい朝~
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「はい!あの主任!ありがとうございました!私、あんな素敵な船内での食事なんて本当に初めてで…お料理も豪華で美味しくて…あの、船からの景色も素晴らしくて…その、感動しました!」
勝手に私の口から出てきた言葉たちが、なんとかその場を取り繕う…。
「そうそう、すごく良かったよね…雰囲気もとても良くて、癒されまして…ありがとうございました、週末に本当にリフレッシュ出来ました。豪華すぎる役得だねって話してたくらいで。」杉崎さんもスムーズに言葉を続ける。
「そうかあ!!そうかそうか~~ それは良かった!!そんなに喜んでくれて俺も嬉しいよ…譲った甲斐があったな…!じゃあその分…今日二人にはバンバン仕事振っちゃおうかな~期待してるよ」
主任が満足そうに笑う。
それ以上何も聞かれなかったことに、ホッと胸を撫でおろす。
「や!それは困りますよ~主任…ほどほどにしてください…」杉崎さんが笑う。
「ふー-ん…それで、その後はそのまま、二人帰っちゃったの…?二次会とかは??」
空気を読んでくれない…いきなりの石田さんからの質問に、面食らう私…
なんで、会話をここで終わらせてくれないの…
「え… っと… 」 私がなんとか答えようとすると、
「はい…珈琲でも飲もうかと思ったんですが…まあまあ時間も遅くて…そのままタクシーに乗って解散ですね」
淡々と答える杉崎さん…
「… … … 」私は静かに頷くことしかできなかった。
隣に座る杉崎さんの表情に慌てた素振りは微塵も見られない…
嘘をついているにもかかわらず、あまりにも堂々とした態度に少し驚く…
「へえ…そっか~二人、真面目で面白くないな~残念!どっか二人でしけこんでくれたら、それはそれで面白い話になったのに…!ねえ、水無月さん…彼氏いるから余計にさ~…」
石田さんがおどけたような表情で言いながら、笑って私の方を窺い見る。
思わず顔を逸らす私…
冗談だとはわかっていても、表情から何かしら読み取られそうで、怖いと思った。
「何、面白がって言ってんですか~石田さん…セクハラになりますよ…さ、仕事仕事…!」
杉崎さんが話を半ば強制的に打ち切る。
「へいへー-い…始めますか…」石田さんが諦めたように、やっと渋々とパソコンに向かい始める。
あの夜、自分のしたことが…
自分の向かった場所が…どれほど、堂々と、他の人に話せないことなのか…
石田さんの何気ない質問で…
そんなことを、思い知らされたような気がした…。
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「そうそう、すごく良かったよね…雰囲気もとても良くて、癒されまして…ありがとうございました、週末に本当にリフレッシュ出来ました。豪華すぎる役得だねって話してたくらいで。」杉崎さんもスムーズに言葉を続ける。
「そうかあ!!そうかそうか~~ それは良かった!!そんなに喜んでくれて俺も嬉しいよ…譲った甲斐があったな…!じゃあその分…今日二人にはバンバン仕事振っちゃおうかな~期待してるよ」
主任が満足そうに笑う。
それ以上何も聞かれなかったことに、ホッと胸を撫でおろす。
「や!それは困りますよ~主任…ほどほどにしてください…」杉崎さんが笑う。
「ふー-ん…それで、その後はそのまま、二人帰っちゃったの…?二次会とかは??」
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なんで、会話をここで終わらせてくれないの…
「え… っと… 」 私がなんとか答えようとすると、
「はい…珈琲でも飲もうかと思ったんですが…まあまあ時間も遅くて…そのままタクシーに乗って解散ですね」
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「… … … 」私は静かに頷くことしかできなかった。
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嘘をついているにもかかわらず、あまりにも堂々とした態度に少し驚く…
「へえ…そっか~二人、真面目で面白くないな~残念!どっか二人でしけこんでくれたら、それはそれで面白い話になったのに…!ねえ、水無月さん…彼氏いるから余計にさ~…」
石田さんがおどけたような表情で言いながら、笑って私の方を窺い見る。
思わず顔を逸らす私…
冗談だとはわかっていても、表情から何かしら読み取られそうで、怖いと思った。
「何、面白がって言ってんですか~石田さん…セクハラになりますよ…さ、仕事仕事…!」
杉崎さんが話を半ば強制的に打ち切る。
「へいへー-い…始めますか…」石田さんが諦めたように、やっと渋々とパソコンに向かい始める。
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