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勘違い
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一回プレイすると勝っても負けても場を他の人に譲らなくてはいけないらしい。
そして50円玉を入れ、スタートボタンを押せば新たなゲームが始まる元いた時代のゲームとは違い、ゲームの切り替え時間が数分かかるようだ。
「コレ、1日に数回しかプレイ出来ないんだな」
俺は不満に思うと同時に、「このシステムなら俺でも才能の塊みたいなヤツらに太刀打ち出来るな」などと考えていた。
俺が元いた時代では俺は1日に100回はプレイしていた。1クレジットは50円で二本先取なので、負け続けても二千五百円あれば100回はプレイ出来る。
勝てば金は使う必要はないし、勝ったり負けたりした場合、一回の勝負で三回プレイすることもある。
俺の場合、相手がどれだけ猛者であろうともだいたい五百円くらいしか使わなかったし千円使う事は珍しかった。それでもその金を捻出するためにゲームしている時間以外はアルバイトに明け暮れていたのだが。
この時代では、どんな才能があるヤツでも一週間に一日、3プレイするだけだとして、毎日100プレイしていた俺の方が数百倍以上プレイしている。
「才能がないなら百倍努力しろ」などと言うが、俺の努力は才能のあるヤツの百倍どころではない。
まともにプレイしても才能があるヤツらとまともにやりあえるだろうが、それプラス俺には「才能があるヤツらとやりあうための戦術」がいくつも用意されている。
負ける要素がないのだ。圧倒的ではないか、我が軍は。
だが、気になる事が一つあった。
リサは「自分は人工授精で産まれたのではない」と言っていた。
つまり「リサはエリートではない」ということだ。
それを聞いた時、俺はリサを犠牲にしようと思っていた。
リサは撃破されるが、俺が相手を撃破すれば1vs1だ。そこでも俺が勝てば、リサの負けは無駄にはならない。無駄死にではないぞ・・・と。
だが、リサはエリート相手に一歩も引かない勝負をしていた。それどころか「足止めをしろ」と言ったから、役目を果たすために足止めをしていたのであって、「一人で相手を倒せ」と指示したら、もしかしたら相手を倒していたかも知れない。
「この時代、リサみたいな訳のわからない化け物がゴロゴロいるのかも知れないな・・・」と俺は呟いた、が、今は仮想現実世界の案内中で、隣にリサがいるのを失念していた。
「もういっぺん言ってみなさいよ!誰が化け物よ!確かに私は人工授精の人達みたいに綺麗だったり可愛かったりはしないけど『化け物』って言われたのは初めてよ!」リサはペシペシと俺を叩いた。
欠点のない顔というのは、この時代では当たり前になっているが、それに馴れていない俺から言わせると「人形のような顔」だ。まるで整形したような不自然さがある。
リサはほりの浅さを欠点だと思っているようだが、俺に言わせるとチャームポイントでしかない。
そして何よりも良いのは、可愛かったり綺麗だったりする女の子で俺を醒めさせるのは「自分の魅力に気付いていて、それをアピールしてくる事」だ。
リサにはそれが一切ない。
俺がリサに更に惚れている事にリサは知らない。
そして50円玉を入れ、スタートボタンを押せば新たなゲームが始まる元いた時代のゲームとは違い、ゲームの切り替え時間が数分かかるようだ。
「コレ、1日に数回しかプレイ出来ないんだな」
俺は不満に思うと同時に、「このシステムなら俺でも才能の塊みたいなヤツらに太刀打ち出来るな」などと考えていた。
俺が元いた時代では俺は1日に100回はプレイしていた。1クレジットは50円で二本先取なので、負け続けても二千五百円あれば100回はプレイ出来る。
勝てば金は使う必要はないし、勝ったり負けたりした場合、一回の勝負で三回プレイすることもある。
俺の場合、相手がどれだけ猛者であろうともだいたい五百円くらいしか使わなかったし千円使う事は珍しかった。それでもその金を捻出するためにゲームしている時間以外はアルバイトに明け暮れていたのだが。
この時代では、どんな才能があるヤツでも一週間に一日、3プレイするだけだとして、毎日100プレイしていた俺の方が数百倍以上プレイしている。
「才能がないなら百倍努力しろ」などと言うが、俺の努力は才能のあるヤツの百倍どころではない。
まともにプレイしても才能があるヤツらとまともにやりあえるだろうが、それプラス俺には「才能があるヤツらとやりあうための戦術」がいくつも用意されている。
負ける要素がないのだ。圧倒的ではないか、我が軍は。
だが、気になる事が一つあった。
リサは「自分は人工授精で産まれたのではない」と言っていた。
つまり「リサはエリートではない」ということだ。
それを聞いた時、俺はリサを犠牲にしようと思っていた。
リサは撃破されるが、俺が相手を撃破すれば1vs1だ。そこでも俺が勝てば、リサの負けは無駄にはならない。無駄死にではないぞ・・・と。
だが、リサはエリート相手に一歩も引かない勝負をしていた。それどころか「足止めをしろ」と言ったから、役目を果たすために足止めをしていたのであって、「一人で相手を倒せ」と指示したら、もしかしたら相手を倒していたかも知れない。
「この時代、リサみたいな訳のわからない化け物がゴロゴロいるのかも知れないな・・・」と俺は呟いた、が、今は仮想現実世界の案内中で、隣にリサがいるのを失念していた。
「もういっぺん言ってみなさいよ!誰が化け物よ!確かに私は人工授精の人達みたいに綺麗だったり可愛かったりはしないけど『化け物』って言われたのは初めてよ!」リサはペシペシと俺を叩いた。
欠点のない顔というのは、この時代では当たり前になっているが、それに馴れていない俺から言わせると「人形のような顔」だ。まるで整形したような不自然さがある。
リサはほりの浅さを欠点だと思っているようだが、俺に言わせるとチャームポイントでしかない。
そして何よりも良いのは、可愛かったり綺麗だったりする女の子で俺を醒めさせるのは「自分の魅力に気付いていて、それをアピールしてくる事」だ。
リサにはそれが一切ない。
俺がリサに更に惚れている事にリサは知らない。
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