転生?乙女ゲーム?悪役令嬢?そんなの知るか!私は前世の夫を探しに行く。

コロンパン

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oh!

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学園へ足を踏み入れ、その足で学園長の元へ向かう。

学園長室をノックする。

「どうぞ。」

ん?
女性の声だ。

学園長と言えば、某小説の髭の人を思い浮かべていた私だったので、肩透かしを食らった感じだが、
女性の方が良いので気にせずに入室する。

「失礼します。」

部屋に入ると、そこには、

某怪盗アニメの小悪魔さんに引けを取らない、
ボガン!キュー!ドガン!のスタイルの妖艶な女性が立っていた。

ギンッ!私の目が胸とお尻に釘付けになる。

(うおおおおお!何という体をしているんだ!!
特にお尻!あの重力を感じさせないキュッと上がった、それでいて揉み甲斐のありそうなお尻。)

おっと、まずい。
前世の悪癖が出た。

妖艶な美女が私の獲物を狩る様な眼にドン引きしているのに気づき、
お尻から目線を逸らし、教えて貰った貴族の挨拶をする。

「御機嫌よう、学園長様。ミリアム・アッカーマンです。」

「・・ローズウェル学園へようこそ。
私が、学園長のセラフィナよ。宜しくね。」

少し間を置いて私に挨拶を返してくれた学園長。
セラフィナさんというのか。

はぁ、それにしても・・・。


「良いお尻で・・・あ、やべ。」

心の声が思わず出てしまった。
セラフィナさんが大きな目を開けてこちらを見ている。
取り敢えず笑っておこう。

「ふふふふふふふふ!」

私の笑い声では無い。
目の前の美女が笑っている。

「貴女、噂と全然違うじゃない!
とても良い性格しているわね!」

「それは、どうもありがとうございます。」

「そこ!お礼を言うところじゃないわよ!
ぷっは!あはははは!
気に入ったわ!噂通りなら、やさしーくお話をしようと思ったけれど、貴女なら大丈夫ね。
ようこそ。歓迎するわ。」

危ない危ない。
やさしーくお話とか、確実に恐ろしいお話に違いない。
オタクの私には分かる。
この美女には逆らってはいけない。

ヤバい匂いがプンプンする。

「気に入って頂けて良かったです。
やさしーいお話を聞かずに済みました。」

「うふふ。貴女、本当に14歳?
歳の割に落ち着き過ぎじゃない?」

それはそうですよね、きっと貴女より歳上ですからねえ。

「頭を打って、おかしくなってしまったのでしょうか?
自分でも分からないです。」

取り敢えず誤魔化す。
この人に事情を話したら、何か実験台にされそう。
マッドな感じもするし。

「まあ、いいわ。何か困ったら、いつでも私を頼ってね?」

「はい。そうさせていただきます。」

「じゃあ!貴女のクラスまで案内させるわね。
シグルト。」

「はい。」

セラフィナさんの後ろに居た男性が前に出る。

oh!イケメン!

これは攻略対象に間違いない。
教師枠だな。

「教室まで案内さしあげて?
あ、それと言い忘れたけれど、貴女の他にもう一人新入生が居るのよ。
その子とも同じクラスだから、一緒に行ってくれるかしら?」


なんですと?



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