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私はこっちのタイプが苦手です。
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とことことこ。
アリスと帰宅。
「何か・・・。王子の性格が何か違うんだけど・・・。
あとウルフィン様も、あんなにウザい感じだったかなぁ?」
アリスの呟き。
そうなんだ。
デフォの性格も知らない私にすれば、あまり興味を引く話では無いので、
それには触れずにいよう。
道中。
まぁ、予想していた。予想していたけど、裏切ってくれれば良かったのに、
道の角に青色の髪が見え隠れしているのが分かった。
アリスも気づいたらしく、
「リヒト様だ・・・。私、あのキャラクター苦手。」
腹黒キャラは苦手なのですか。
私も別に好きでは無いから、通り過ぎるか。
通り過ぎる前に、すっと前に出て来た、えっとリヒト?だっけか。
「や、やあ、偶然ですね?」
うわぁ・・・・。
アンタの頭見えてたからね?
偶然とか、恐ろしいわぁ。
口元が引き攣る私。
アリスを見るとアリスも引き攣っている。
乙女ゲームが好きな彼女も、リアルに待ち伏せされると引くんだな。
ドン引きな目線をリヒトに向けていると、何故か彼は頬を赤らめる。
「じ、実は偶然では無く、君を待っていました。」
ああ、嘘吐いてたから後ろめたくなった訳ね。
「でしょうね。貴方の頭見えていましたよ。」
「・・・!!そ、そうなのですか・・・。」
あれ、頭良いキャラじゃなかったっけか?
無言のままでいると、リヒトは指をもじもじさせながら言う。
「あ、あの・・・。私は・・・君と少し話がしたくて、その・・・待っていたのです。」
「私にはお話するような事はありません。」
一刀両断する。
「・・・・!!!」
ん?
「もう行っても宜しいですか?」
「ちょっと、待って下さい!」
私の腕を掴むリヒト。
瞬間、ぞわあああああと鳥肌が立ち、すごい勢いで振り払う。
「そう軽々しく女性の体に触る事はどうかと思いますよ。」
リヒトは振り払われた手を、もう片方の手で押さえ俯く。
あれ?強く払い過ぎて怪我させたのかな。
「あ、あああああ。」
ん?
どうしたんだろう?
「あ、あの、爪かなんかを当ててしまいましたかね?」
ばっと顔を上げ、顔を真っ赤にさせてリヒトが私を見る。
「あああああ!!!ミリアム嬢!!」
「ひっ!!!」
思わず悲鳴を上げる。
コイツはやっべえ奴だ!
「貴女のその、私を見る瞳、その仕打ち!!」
おい、やめろ。やめてくれよ。
「私は、貴女に罵倒されて、自分の中に何かが芽生えました!!
それが、何なのか今まで分かりませんでしたが、
今、こうして貴女に受けた痛みが、
至上の喜びの様に感じられました!!!」
ひぎゃあああああああ!!
いやああああ!!!!
駄目な奴!!!
これ、私の駄目な奴!!!!
「リ、リヒト様?頭を何処かで打ち付けられて、おかしくなりましたか?
おかしくなりましたよね?」
「いいえ?いいえ!!私は、新しい自分を見つける事が出来たのです!!
ミリアム嬢・・・!!貴女のおかげなのです!!!
どうか、私を更なる高みへとみちび・・・」
恐怖で固まっている私の手を取って、猛スピードで走りだすアリス。
「あああああ!!ミリアム嬢!!!!!
私は、私は諦めませんよ!!!」
後ろで、悶えながら叫ぶリヒト。
もうあれ腹黒でなくて、マゾと呼ぶ事にする。
「何アレ!!!??何アレ!!!!
リヒト様、あんなキャラじゃなかったのに!!!
ミリアム、アンタ何言ったの!!??」
前を走るアリスが混乱しながら、騒ぐ。
「私は、何も。」
ああ、怖かった。
私、腹黒はまだいいけど、アレは本当に駄目だ。
アレはアカンのや。
思わず変な言葉になったけど、ああいうタイプが苦手なんです。
「本当、何かがおかしくなってる。
どうすんの、これじゃあ、クリス様も絶対・・・。」
「アリス、それは言ったら駄目なやつですよ。」
はい、またフラグが建ちました。
ありがとうございました。
アリスと帰宅。
「何か・・・。王子の性格が何か違うんだけど・・・。
あとウルフィン様も、あんなにウザい感じだったかなぁ?」
アリスの呟き。
そうなんだ。
デフォの性格も知らない私にすれば、あまり興味を引く話では無いので、
それには触れずにいよう。
道中。
まぁ、予想していた。予想していたけど、裏切ってくれれば良かったのに、
道の角に青色の髪が見え隠れしているのが分かった。
アリスも気づいたらしく、
「リヒト様だ・・・。私、あのキャラクター苦手。」
腹黒キャラは苦手なのですか。
私も別に好きでは無いから、通り過ぎるか。
通り過ぎる前に、すっと前に出て来た、えっとリヒト?だっけか。
「や、やあ、偶然ですね?」
うわぁ・・・・。
アンタの頭見えてたからね?
偶然とか、恐ろしいわぁ。
口元が引き攣る私。
アリスを見るとアリスも引き攣っている。
乙女ゲームが好きな彼女も、リアルに待ち伏せされると引くんだな。
ドン引きな目線をリヒトに向けていると、何故か彼は頬を赤らめる。
「じ、実は偶然では無く、君を待っていました。」
ああ、嘘吐いてたから後ろめたくなった訳ね。
「でしょうね。貴方の頭見えていましたよ。」
「・・・!!そ、そうなのですか・・・。」
あれ、頭良いキャラじゃなかったっけか?
無言のままでいると、リヒトは指をもじもじさせながら言う。
「あ、あの・・・。私は・・・君と少し話がしたくて、その・・・待っていたのです。」
「私にはお話するような事はありません。」
一刀両断する。
「・・・・!!!」
ん?
「もう行っても宜しいですか?」
「ちょっと、待って下さい!」
私の腕を掴むリヒト。
瞬間、ぞわあああああと鳥肌が立ち、すごい勢いで振り払う。
「そう軽々しく女性の体に触る事はどうかと思いますよ。」
リヒトは振り払われた手を、もう片方の手で押さえ俯く。
あれ?強く払い過ぎて怪我させたのかな。
「あ、あああああ。」
ん?
どうしたんだろう?
「あ、あの、爪かなんかを当ててしまいましたかね?」
ばっと顔を上げ、顔を真っ赤にさせてリヒトが私を見る。
「あああああ!!!ミリアム嬢!!」
「ひっ!!!」
思わず悲鳴を上げる。
コイツはやっべえ奴だ!
「貴女のその、私を見る瞳、その仕打ち!!」
おい、やめろ。やめてくれよ。
「私は、貴女に罵倒されて、自分の中に何かが芽生えました!!
それが、何なのか今まで分かりませんでしたが、
今、こうして貴女に受けた痛みが、
至上の喜びの様に感じられました!!!」
ひぎゃあああああああ!!
いやああああ!!!!
駄目な奴!!!
これ、私の駄目な奴!!!!
「リ、リヒト様?頭を何処かで打ち付けられて、おかしくなりましたか?
おかしくなりましたよね?」
「いいえ?いいえ!!私は、新しい自分を見つける事が出来たのです!!
ミリアム嬢・・・!!貴女のおかげなのです!!!
どうか、私を更なる高みへとみちび・・・」
恐怖で固まっている私の手を取って、猛スピードで走りだすアリス。
「あああああ!!ミリアム嬢!!!!!
私は、私は諦めませんよ!!!」
後ろで、悶えながら叫ぶリヒト。
もうあれ腹黒でなくて、マゾと呼ぶ事にする。
「何アレ!!!??何アレ!!!!
リヒト様、あんなキャラじゃなかったのに!!!
ミリアム、アンタ何言ったの!!??」
前を走るアリスが混乱しながら、騒ぐ。
「私は、何も。」
ああ、怖かった。
私、腹黒はまだいいけど、アレは本当に駄目だ。
アレはアカンのや。
思わず変な言葉になったけど、ああいうタイプが苦手なんです。
「本当、何かがおかしくなってる。
どうすんの、これじゃあ、クリス様も絶対・・・。」
「アリス、それは言ったら駄目なやつですよ。」
はい、またフラグが建ちました。
ありがとうございました。
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