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すりすり
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銀色の鱗が隙間から漏れ出る日差しでキラキラ光っている。
翼を広げたら百メートルは超えるのではないかという位、巨大な体躯。
金色の瞳。猫科なのかな、瞳孔が縦長だわ。
これは確実に美ドラゴンだよな、顔もシュッとして綺麗だし。
美ドラゴンだ。
「うっわあ。滅茶苦茶綺麗・・・。」
思わず声に出てしまった。
セイさんが、えって顔でこっちを見てくる。
いや、綺麗なものは綺麗だろう。
爬虫類大好きな私だからそう思うのかもしれないけど、ドラゴンの中では絶対上位ランクだと思う、綺麗ランクの。
他のドラゴン見た事無いけど。
「妾の事を綺麗と申す娘と初めて会うたのう。」
おお。本当に喋った。
ぐるると唸り声と共に発せられる言葉に感動していると、そのドラゴンは目を細めて私に問いかけた。
「お主達、此処に来たという事は妾に何ぞ用があるのであろう?」
はっ!?そうだった。
あまりの綺麗さに忘れていた。
此処から出て行って貰えませんか。
お願いをしに来たのだった。
何か物腰柔らかそうだし、案外イケるかもしれない。
よし!言うぞ!
此処から出て行って貰えませんか?
「体を触らせて貰えませんか?」
「はああああ!?」
あ、しまった。
本音が出てしまった。
セイさんが凄い大声で叫ぶ。
「おまっ!アンタ、何言ってんだよ!」
ドラゴンさんも目がどんぐりの様に真ん丸に見開いている。
セイさんに向き直り、言い訳をする。
「うう~、だって、あまりにも綺麗だから、触りたくて。
私蛇とか大好きなんですよ~。
いや、ドラゴンさんと蛇を同列にしたら、失礼だと思うんですけど。
そういう系が途轍もなく好きなんです。
目の前にあんなに綺麗なドラゴンさんが居るのに、触れないってどんな拷問なんですか!」
最後逆ギレになってしまった。
まぁ、要するに触りたいという話だ。
セイさんが私の両肩を持ち、前後に激しく振る。
「だからって、時と場合があるだろ!
考えろよ!此処に何しに来てるんだよ!!」
セイさん激おこだわ。
青筋立ってる。
こええ。
「じゃ、じゃあ、此処から出て行って貰ってから、触らしてください。でいいですか?」
「でいいですか、じゃねえよ!」
「クッ!くははーはははははっは!!」
後ろから大きな笑い声と共に地響きがする。
振り返ると、大きい口を開けて牙を剥き出しにしながら、大爆笑しているドラゴンさん。
ドラゴンが笑うと地震が起きるのか、凄いな。
「ほんに酔狂な娘ごじゃ。妾を綺麗と抜かし、あまつさえ触りたいなどと。
こんな胆の座った娘、数百年生きて初めてじゃ。」
「いやあ、それほどでも。」
「褒めてねぇだろ。」
セイさんの冷たいツッコミ。
敢えて聞かなかった事にしよう。
「ふふふ。妾は綺麗かえ?」
翼を大きく広げて自身の体を繫々と眺めるドラゴンさん。
私は大きく頷く。
「ええ。とても、銀色の体が光に反射してキラキラしているし、立派な翼。
長く真っ直ぐな尻尾。
何よりお顔がシュッとして美しい。
絶対美ドラゴンさんです。」
「何だ、その美ドラゴンって。」
「綺麗な女の子を美少女、男の子を美少年って言うでしょう?
綺麗なドラゴンさんだから、美ドラゴンさんです。」
「へ、へぇ・・・。」
セイさんはよく分からないって顔をしている。
ドラゴンさんは何だか嬉しそうだ。
「ほほほほ。お主、そんなに妾の体を触りたいかえ?」
「はい!是非に!!」
これは・・・!?
触らせてくれるという・・・?
「特別じゃぞ?妾の事を綺麗と申したお主だけ、妾の体を触らせてやる。」
ガバッと翼を更に広げて、こちらへ来いと言う様な動作をしている。
「マジすか!」
あ、いけね。思わず地が出た。
コホンと咳払いをして、言い直す。
「本当ですか?」
ドラゴンさんは翼を上下にファサファサ振り、手招きしている。
翼が大きいから、ファサファサする度に強風が吹くけど。
「ああ、本当じゃ、早う来い。」
よし、許可が下りた。
「では、失礼して。」
腕捲りして、近づく。
心臓がバクバクしている。
興奮で鼻息が荒いのは自覚している。
「・・・お主大丈夫か?」
シュッとした顔を私に近づけて心配してくれる。
優しい・・・。
私は安心させるためにニコリと笑う。
「大丈夫です。ちょっと嬉しすぎて。」
「そうかえ?」
目を細めるドラゴンさん。
よし、触るぞ。
震える手をドラゴンさんのお腹部分へ。
ひた。
「ふ、ふおおおおおおお!
なんじゃこりゃああ!!」
肌触りは何と言えばいいのだろう。
ひんやりと暖かいの中間の温度。
もちっとふかっの中間。
鱗もざらっとつるっの中間。
全てが中間。
何とも形容し難い感触だ。
・・・・でも、嫌いじゃないぜ?
こう病みつきになる手触り。
「どうじゃ?妾の体は?」
捉え方によったら、中々に際どい発言だが、ドラゴンさんなのでセーフだ。
「最高です。素晴らしい。この手触り、ずっと触りたくなります。」
「そ、そうか!」
尻尾がビターン!ビターン!と地面に打ち付けられる。
そのたびに地面が抉れている。
相当嬉しかったのだろうか。
犬の様な反応だ。
しかし、あそこまでビターン!ビターン!して大丈夫なのか?痛くないのかな?
尻尾を見ながら、触るのを止めない。
そうして、こう、ムズムズとまた欲求が芽を出す。
・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・。
えいっ!!
私はドラゴンさんのお腹に頬擦りをする。
ドラゴンさんの体がビクリと大きく跳ねる。
「お、おい!!ミリアムさん!!」
セイさんの焦る声がする。
しかし構うものか、私はすりすりとドラゴンさんの肌を堪能する。
「お、お主。」
ドラゴンさんも動揺しているのか、私の顔を凝視している。
「すみません。つい、」
「つい、とな。」
「はい、つい。触り心地の良い御肌をもっと味わいたいと欲が出ました。」
「く、くくくくく。お主、ほんに変わっておる。
妾を見た者は恐れか敵意、この二択の感情しか抱かぬのに、お主はどうじゃ?
歓喜と興奮、親愛までも感じ取れる。
出会うたこと無いわ。」
ぐるぐると喉を鳴らしながら上機嫌に語るドラゴンさん。
猫にも見える。
「うーん。そりゃあ、圧倒的な存在だから、怖いのは怖いですが、憧れのドラゴンさんに会える嬉しさの方が勝ってしまいますね。
この依頼を受けたのもドラゴンさんに会いたいからで、しかもお話しが出来るとか、もう誰得?ですよ。」
切々と語るとドラゴンさんの尻尾がドゴン!ドゴン!さっきよりも更に激しく上下する。
ええ?本当に大丈夫?
「気に入った!妾はお主を気に入ったぞ!
先程も言うておったが、お主は妾を此処から出したいと?」
「はい、ギルドからの依頼で此処の村の人達が困っているので、どうにか移動してもらえたらと思いまして。」
ドラゴンさんは私にぐぐっと顔を近づける。
「ふむ。本来ならば、人間の言うこと等聞くつもりは無いのだが、お主の頼みならば聞き受けよう。」
おお!何と話の分かるドラゴンさんなんだ!
「ただし!」
「?」
条件キター!
面白い事しろってか!?
「お主の住処に妾を住まわせろ。」
「はえ?」
どゆこと?
どゆこと!?
翼を広げたら百メートルは超えるのではないかという位、巨大な体躯。
金色の瞳。猫科なのかな、瞳孔が縦長だわ。
これは確実に美ドラゴンだよな、顔もシュッとして綺麗だし。
美ドラゴンだ。
「うっわあ。滅茶苦茶綺麗・・・。」
思わず声に出てしまった。
セイさんが、えって顔でこっちを見てくる。
いや、綺麗なものは綺麗だろう。
爬虫類大好きな私だからそう思うのかもしれないけど、ドラゴンの中では絶対上位ランクだと思う、綺麗ランクの。
他のドラゴン見た事無いけど。
「妾の事を綺麗と申す娘と初めて会うたのう。」
おお。本当に喋った。
ぐるると唸り声と共に発せられる言葉に感動していると、そのドラゴンは目を細めて私に問いかけた。
「お主達、此処に来たという事は妾に何ぞ用があるのであろう?」
はっ!?そうだった。
あまりの綺麗さに忘れていた。
此処から出て行って貰えませんか。
お願いをしに来たのだった。
何か物腰柔らかそうだし、案外イケるかもしれない。
よし!言うぞ!
此処から出て行って貰えませんか?
「体を触らせて貰えませんか?」
「はああああ!?」
あ、しまった。
本音が出てしまった。
セイさんが凄い大声で叫ぶ。
「おまっ!アンタ、何言ってんだよ!」
ドラゴンさんも目がどんぐりの様に真ん丸に見開いている。
セイさんに向き直り、言い訳をする。
「うう~、だって、あまりにも綺麗だから、触りたくて。
私蛇とか大好きなんですよ~。
いや、ドラゴンさんと蛇を同列にしたら、失礼だと思うんですけど。
そういう系が途轍もなく好きなんです。
目の前にあんなに綺麗なドラゴンさんが居るのに、触れないってどんな拷問なんですか!」
最後逆ギレになってしまった。
まぁ、要するに触りたいという話だ。
セイさんが私の両肩を持ち、前後に激しく振る。
「だからって、時と場合があるだろ!
考えろよ!此処に何しに来てるんだよ!!」
セイさん激おこだわ。
青筋立ってる。
こええ。
「じゃ、じゃあ、此処から出て行って貰ってから、触らしてください。でいいですか?」
「でいいですか、じゃねえよ!」
「クッ!くははーはははははっは!!」
後ろから大きな笑い声と共に地響きがする。
振り返ると、大きい口を開けて牙を剥き出しにしながら、大爆笑しているドラゴンさん。
ドラゴンが笑うと地震が起きるのか、凄いな。
「ほんに酔狂な娘ごじゃ。妾を綺麗と抜かし、あまつさえ触りたいなどと。
こんな胆の座った娘、数百年生きて初めてじゃ。」
「いやあ、それほどでも。」
「褒めてねぇだろ。」
セイさんの冷たいツッコミ。
敢えて聞かなかった事にしよう。
「ふふふ。妾は綺麗かえ?」
翼を大きく広げて自身の体を繫々と眺めるドラゴンさん。
私は大きく頷く。
「ええ。とても、銀色の体が光に反射してキラキラしているし、立派な翼。
長く真っ直ぐな尻尾。
何よりお顔がシュッとして美しい。
絶対美ドラゴンさんです。」
「何だ、その美ドラゴンって。」
「綺麗な女の子を美少女、男の子を美少年って言うでしょう?
綺麗なドラゴンさんだから、美ドラゴンさんです。」
「へ、へぇ・・・。」
セイさんはよく分からないって顔をしている。
ドラゴンさんは何だか嬉しそうだ。
「ほほほほ。お主、そんなに妾の体を触りたいかえ?」
「はい!是非に!!」
これは・・・!?
触らせてくれるという・・・?
「特別じゃぞ?妾の事を綺麗と申したお主だけ、妾の体を触らせてやる。」
ガバッと翼を更に広げて、こちらへ来いと言う様な動作をしている。
「マジすか!」
あ、いけね。思わず地が出た。
コホンと咳払いをして、言い直す。
「本当ですか?」
ドラゴンさんは翼を上下にファサファサ振り、手招きしている。
翼が大きいから、ファサファサする度に強風が吹くけど。
「ああ、本当じゃ、早う来い。」
よし、許可が下りた。
「では、失礼して。」
腕捲りして、近づく。
心臓がバクバクしている。
興奮で鼻息が荒いのは自覚している。
「・・・お主大丈夫か?」
シュッとした顔を私に近づけて心配してくれる。
優しい・・・。
私は安心させるためにニコリと笑う。
「大丈夫です。ちょっと嬉しすぎて。」
「そうかえ?」
目を細めるドラゴンさん。
よし、触るぞ。
震える手をドラゴンさんのお腹部分へ。
ひた。
「ふ、ふおおおおおおお!
なんじゃこりゃああ!!」
肌触りは何と言えばいいのだろう。
ひんやりと暖かいの中間の温度。
もちっとふかっの中間。
鱗もざらっとつるっの中間。
全てが中間。
何とも形容し難い感触だ。
・・・・でも、嫌いじゃないぜ?
こう病みつきになる手触り。
「どうじゃ?妾の体は?」
捉え方によったら、中々に際どい発言だが、ドラゴンさんなのでセーフだ。
「最高です。素晴らしい。この手触り、ずっと触りたくなります。」
「そ、そうか!」
尻尾がビターン!ビターン!と地面に打ち付けられる。
そのたびに地面が抉れている。
相当嬉しかったのだろうか。
犬の様な反応だ。
しかし、あそこまでビターン!ビターン!して大丈夫なのか?痛くないのかな?
尻尾を見ながら、触るのを止めない。
そうして、こう、ムズムズとまた欲求が芽を出す。
・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・。
えいっ!!
私はドラゴンさんのお腹に頬擦りをする。
ドラゴンさんの体がビクリと大きく跳ねる。
「お、おい!!ミリアムさん!!」
セイさんの焦る声がする。
しかし構うものか、私はすりすりとドラゴンさんの肌を堪能する。
「お、お主。」
ドラゴンさんも動揺しているのか、私の顔を凝視している。
「すみません。つい、」
「つい、とな。」
「はい、つい。触り心地の良い御肌をもっと味わいたいと欲が出ました。」
「く、くくくくく。お主、ほんに変わっておる。
妾を見た者は恐れか敵意、この二択の感情しか抱かぬのに、お主はどうじゃ?
歓喜と興奮、親愛までも感じ取れる。
出会うたこと無いわ。」
ぐるぐると喉を鳴らしながら上機嫌に語るドラゴンさん。
猫にも見える。
「うーん。そりゃあ、圧倒的な存在だから、怖いのは怖いですが、憧れのドラゴンさんに会える嬉しさの方が勝ってしまいますね。
この依頼を受けたのもドラゴンさんに会いたいからで、しかもお話しが出来るとか、もう誰得?ですよ。」
切々と語るとドラゴンさんの尻尾がドゴン!ドゴン!さっきよりも更に激しく上下する。
ええ?本当に大丈夫?
「気に入った!妾はお主を気に入ったぞ!
先程も言うておったが、お主は妾を此処から出したいと?」
「はい、ギルドからの依頼で此処の村の人達が困っているので、どうにか移動してもらえたらと思いまして。」
ドラゴンさんは私にぐぐっと顔を近づける。
「ふむ。本来ならば、人間の言うこと等聞くつもりは無いのだが、お主の頼みならば聞き受けよう。」
おお!何と話の分かるドラゴンさんなんだ!
「ただし!」
「?」
条件キター!
面白い事しろってか!?
「お主の住処に妾を住まわせろ。」
「はえ?」
どゆこと?
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