41 / 120
春日部⑫
しおりを挟む町屋は一度チンチンを抜いてローションを追加すると、また中に入ってきた。
気持ちのいいギリギリの場所で一旦止まると「いい?」って聞くみたいに俺を見つめてきた。
結構余裕のない顔してて、その顔見たら腹の奥がまたキュンとなっちまって、早く、って思って何度も頷いた。
町屋の熱いチンチンが、ゆっくりゆっくり奥へ進んでって、俺はやっぱり痛みに襲われてた。
でも昨日ほどじゃねぇから、町屋を見る余裕があった。
町屋は、綺麗だった。
多分すぐ突き入れたいのを我慢してんだろうな、って分かる、耐えてるような顔は色っぽい。
それに、均整のとれた体は、少し汗が浮いてて照明の光に反射して輝いて見えた。
なんとかチンチンが全部入って、町屋の腰と俺のケツがぴったりくっついた。
昨日は後ろからだったし、痛過ぎてよく分かんなかったけど、町屋と俺が一つに繋がってる、って目で見て実感しちまった。
胸が熱くなってよく分かんねぇ気持ちが溢れそうになる。
セックスは何百回もしてきたけど『繋がってる』なんて思って、こんな気持ちになったのは初めてだった。
よく分かんねぇ熱い思い。
それを俺の中に町屋がいるうちに伝えたくなったけど、ぴったりな言葉が見つからねぇ。
モヤモヤするけど、考えても俺の引き出しの中には入ってなくて、断念した。
代わりに、多分遠くないであろう言葉を当てはめてみる。
俺は町屋が大事。
わざわざ改まって伝えなくてもいい言葉。
俺と町屋は親友で、親友が大事なのは当たり前のことだから。
俺たちは互いを大事に思ってる。
そうだよな?という思いでじっと見つめると、町屋は「痛い?抜く?」と俺を気遣って心配そうな顔をした。
「……痛ぇけど、昨日よかマシ。だから、動いて、っ、いーぞ。」
「いいよ。このままで。僕を気遣ってるなら大丈夫だよ。十分気持ちいいから。」
「いや、動け、よ。出したいだろ?」
「……ホントに動いちゃって、いいの?」
「ああ。ただ、ゆっくり、たのむ。」
「うん。無理、しないでね。」
ゆっくりチンチンが抜けて、ゾクゾクした快感に襲われて、戻ってくるとくっそ痛ぇ。
それを何度も繰り返すうちに、快感の方の感覚だけ研ぎ澄まされてって、痛みは弱まってった。
あ、コレやべぇかも。
って思った時に町屋は俺のチンチンを扱いてきた。
半勃のチンチンはすぐに硬くなって、抜き差しの動きに合わせて扱かれると、頭が馬鹿になりそうなくらいに気持ち良くて、俺はザーメンを吐き出した。
しかも、町屋も気持ち良さそうにしてて、時々色っぽい吐息まで漏らしてきて、かなり興奮して、出し切ったはずのザーメンがまた出てきた。
「ハアァッ、…ヤベッ、ううッ、ま、また…出るッ……んああ、っく。」
「っ、凄い、ね、春日部。まだ、二回目なのに、ふ、…入れながら、ちゃんとイケたね。」
町屋は手に付いたザーメンを舐めながら、ゆるゆると腰を動かしてる。
町屋もイカしてやりてぇ。
もっと激しく動いてもいい、そう言ってやりてぇけど、今の俺には多分無理だ。町屋もそれを分かってる。でも、中でイッてほしくて、俺は町屋に両手を伸ばした。
町屋は俺の行動に、少し驚いてたけど、体を俺に寄せてくれた。
肩に手が届いて、そのまま引き寄せてキスした。
町屋はキスが好きだから、ちょっとでも気持ちよくなってもらいたくて。
必死にキスをしてると、町屋の息が段々荒くなってきた。
「いきそ」と合わさった口の中で言われて、「イケよ」って舌を絡ませた。
ビクビクと中で震える町屋のチンチン。
はーはーと息を吐いて、吐精後の気だるさのまま、俺に体重を預けてきた町屋。
重さが心地よくて、背中を労るように撫でてやった。
誇らしくて泣きたくなるような、サイコーの気分。
アナルセックス、悪くないかもしんねぇ。
扱き合ったり、シックスナインすんのも気持ちいいけど、アナルセックスは何か違う。
ケツの穴なんかに入れて気持ち良くなっちまう町屋と、突っ込まれてアンアン言ってる俺。
二人でやべぇことしちまってるって、感覚が堪んねぇ。
共犯者みてぇな仲間意識は、町屋をより近くに感じさせてくれる。
――クセになっちまうかも。
63
あなたにおすすめの小説
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる