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帰りの電車に乗って、どっと疲れを感じる。
前よりは少しは前進したのかもしれないが、役に立つ情報だったのかも分からない。
普通にやる分には意味がない上に、彦三郎が弱っていたら無意味だという事だった。
彦三郎の力が強まる方法は分からない。
発がん性の物質が入っているが、毎日ドラム缶いっぱい食べないと問題ないみたいな話しか聞けなかった。
ぼんやりと眺めていると、温泉のマークが車窓に見える。
目的地しか調べていなかったけれど、温泉があるらしい。
次の駅で思わず降りる。
小さな温泉街は人気もまばらだ。日帰り入浴というものがあるらしいということはテレビで見たことがあるけれど、態々宿に聞いてみるだけの気力は残っていない。
ふとお土産屋さんを見ると、店先で湯気が上がっている。
何となく近寄ると、温泉饅頭が蒸されている様だった。
「お兄さん一個味見してみかねえ」
優し気な声でおばあさんに話しかけられる。
はいともいいえとも返事をする前に、茶色のまんじゅうを一つ手渡される。
まだ、熱々の温泉饅頭をふうふうと息を吹きかけて冷ましながら食べる。
それで、ようやく少しだけ気分が落ち着く。
「これ、持ち帰り用ってできますか?」
俺が聞くと十個入りと十五個入りがあるよとおばあさんが言う。
十個包んでもらう。冷めてしまっても美味しいよと言われたけれど彦三郎とあったかい饅頭を食べてみたいと思う。
「すぐそこの足湯はもう入りましたかい?」
おばあさんに聞かれる。
無料の足湯があるらしい。
お土産も買ったしもう帰ろうと思っていた。けれど、こんな時に何故か彦三郎のホットケーキの焦げた方ばかり取る話を思い出してしまう。
一人で温泉に入ってきたら彦三郎はなんて言うだろうか。そこまで考えて、それ以上考えるのをやめた。
靴と靴下を脱いで、ズボンのすそを捲り上げる。
木製の台に座り込んで足をお湯につけると温かい。
思わず息を吐きだす。
別に、俺と彦三郎は一蓮托生の関係ではない。
多分彦三郎だけ何かが出来なかったとしても彼は別に怒らない。
彼にもと思っているのは多分、俺自身が勝手に彦三郎に対して罪悪感を抱いているだけなのだ。
だから、俺は俺できちんと楽しめる事は楽しんだ方がいい。
こうやって色々聞きに来ることが出来ても、彦三郎のために死んで妖怪になるつもりもないし、親戚にやめろと言われれば諦めてしまうかもしれない。
それがホットケーキの美味しそうに焼けた方を取ることなのかは分からない。
俺は妖怪じゃないから彦三郎の考えてる事なんか全然わからない。
彦三郎と出会って、ままならない様な気がしていた自分の人生は案外何も考えなければそういうものとして乗り切れるんじゃないかと思った。
少なくとも妖怪が何を思っているのかを考えるより気楽だ。
だから、俺は人間としての自分の楽しみもすべきじゃないのかと思った。
ただそれだけだった。
湯につけた足を意味も無く動かす。
水面《みなも》がゆれる。温泉街の片隅にある足湯が、人間としての楽しみなのかは分からなかったけれど、先ほどまで感じていた落胆が少しだけ和らいだ気がした。
* * *
「ただいま」
声をかけると「おー、おかえり」と声がする。
声は少し遠くて、彦三郎が台所にいる事が分かる。
後、玄関にも漂う香りで彦三郎がカレーを作っていることも分かった。
彦三郎になんて切り出そうとか悩んでいた気持ちが、少しだけ軽くなる。
彦三郎に大丈夫と言われている気がした。
「お土産に、饅頭買ってきたぞ」
思ったより間抜けな声が出た。
彦三郎はぺたぺたと足音を立てる様にこちらに来る。
「ふはっ。なんで寺に行って饅頭買ってくるんだよ」
そう言いながらも俺に向って手を伸ばす。
饅頭の包みをぶら下げていたビニール袋から取り出すと彦三郎に渡した。
「お!これ、温泉饅頭ってやつだな」
機嫌が良さそうな声だ。
初めて食うんだよなとと彦三郎は笑顔を浮かべる。
「兄さん、風呂は入って来たかい?」
わざと話題をそらしている様にも聞こえる。
「足湯だけど、入ってきたよ」
そうか。じゃあ、先に夕飯《ゆうはん》だなと彦三郎は言う。
何がじゃあなのかはよく分からなかったけれど、とりあえず夕食《ゆうしょく》にすることに異論は無かった。
彦三郎の料理の腕は思いのほか上がっていた。
カレーは野菜も綺麗に切れているし、多分隠し味に何かが入っている。
チキンカレーは子供の頃からの好物だった。
別に彦三郎にそれは伝えていない。
柔らかく煮込まれた甘口のカレーは何だか懐かしい気分になる。
甘口のカレーはここに来てから久しぶりに食べた。
彦三郎は体が子供の所為か、辛い物を好まない。
数度作ったカレーはすべて甘口だった。
カレーを食べて、それからお茶を並べて、温泉饅頭を食べる。
冷めても美味しいと言っていたおばあさんの言葉は本当で普通に美味しい。
先に2つ饅頭を平らげた彦三郎が「それで?」と聞いた。
思わず饅頭を喉に詰まらせそうになってむせる。
食事が終わるのを彦三郎は待っていたのかもしれない。
「実現がすぐに可能か分からない方法をいくつか教わった。
けど、彦三郎の力が弱まってるからどうしようもないらしい」
詳細を一通り話し終わるのを彦三郎は静かに聞いていた。
それから、「ふーん」といって笑った。
何も成果が無かったにも関わらず、彦三郎は面白そうだ。
「要は俺が、全盛期の力に少しでも近づければ望みはあるって事だな」
そりゃあ、そうだ。けれどその方法が分からなきゃ意味が無い。
「この札は人間が貼ったんだ。だから妖怪にはどう外していいのかわかんねえ。
だけど、妖怪の事は、妖怪に聞きゃあ分かるんだよ」
前に来た影なんとかさんという彦三郎の友達を思い出した。
「そうなのか?」
「そういうもんさ」
妖怪の事は妖怪が一番知ってる。
面白そうに彦三郎が笑った。
その話を聞きながら食べる饅頭は一段と美味しい気がした。
「温泉饅頭初めて食ったけど、美味いなこれ」
彦三郎が言う。
「お寺さんの近くに店があったのかい?」
三つ目の饅頭を口にしながら彦三郎が聞く。
随分と温泉饅頭が気に入ったらしい。
「いや……」
なんて説明したらいいのか分からなかった。
何もかも嫌になった気が一瞬して、目に入った温泉街にいったんだと伝えればいいのか? それを聞いて彦三郎はどうするのだろう。
「じゃあ、よかった」
「は?」
彦三郎から返ってきた言葉に思わず素っ頓狂な声を出してしまう。
素っ頓狂なことを言ったのは彦三郎なのに、なんだこいつという顔で彦三郎が俺を見る。
「なんだよ」
だって、と言って彦三郎は笑う。
「仕方が無く近くで済ませたって訳じゃないんだろ?
楽しんだ方がいいだろ。
折角外にでたんだし。」
そういうものだろうか。
そういうものなのかもしれない。それは人間も一緒なのかもしれない。
別に彦三郎が外に出れないからという感じもしない。
「じゃあ、だれか詳しい妖怪をお呼びしないといけないな」
俺が言うと「その事なんだけどな」と彦三郎が人の悪そうな顔で笑った。
前よりは少しは前進したのかもしれないが、役に立つ情報だったのかも分からない。
普通にやる分には意味がない上に、彦三郎が弱っていたら無意味だという事だった。
彦三郎の力が強まる方法は分からない。
発がん性の物質が入っているが、毎日ドラム缶いっぱい食べないと問題ないみたいな話しか聞けなかった。
ぼんやりと眺めていると、温泉のマークが車窓に見える。
目的地しか調べていなかったけれど、温泉があるらしい。
次の駅で思わず降りる。
小さな温泉街は人気もまばらだ。日帰り入浴というものがあるらしいということはテレビで見たことがあるけれど、態々宿に聞いてみるだけの気力は残っていない。
ふとお土産屋さんを見ると、店先で湯気が上がっている。
何となく近寄ると、温泉饅頭が蒸されている様だった。
「お兄さん一個味見してみかねえ」
優し気な声でおばあさんに話しかけられる。
はいともいいえとも返事をする前に、茶色のまんじゅうを一つ手渡される。
まだ、熱々の温泉饅頭をふうふうと息を吹きかけて冷ましながら食べる。
それで、ようやく少しだけ気分が落ち着く。
「これ、持ち帰り用ってできますか?」
俺が聞くと十個入りと十五個入りがあるよとおばあさんが言う。
十個包んでもらう。冷めてしまっても美味しいよと言われたけれど彦三郎とあったかい饅頭を食べてみたいと思う。
「すぐそこの足湯はもう入りましたかい?」
おばあさんに聞かれる。
無料の足湯があるらしい。
お土産も買ったしもう帰ろうと思っていた。けれど、こんな時に何故か彦三郎のホットケーキの焦げた方ばかり取る話を思い出してしまう。
一人で温泉に入ってきたら彦三郎はなんて言うだろうか。そこまで考えて、それ以上考えるのをやめた。
靴と靴下を脱いで、ズボンのすそを捲り上げる。
木製の台に座り込んで足をお湯につけると温かい。
思わず息を吐きだす。
別に、俺と彦三郎は一蓮托生の関係ではない。
多分彦三郎だけ何かが出来なかったとしても彼は別に怒らない。
彼にもと思っているのは多分、俺自身が勝手に彦三郎に対して罪悪感を抱いているだけなのだ。
だから、俺は俺できちんと楽しめる事は楽しんだ方がいい。
こうやって色々聞きに来ることが出来ても、彦三郎のために死んで妖怪になるつもりもないし、親戚にやめろと言われれば諦めてしまうかもしれない。
それがホットケーキの美味しそうに焼けた方を取ることなのかは分からない。
俺は妖怪じゃないから彦三郎の考えてる事なんか全然わからない。
彦三郎と出会って、ままならない様な気がしていた自分の人生は案外何も考えなければそういうものとして乗り切れるんじゃないかと思った。
少なくとも妖怪が何を思っているのかを考えるより気楽だ。
だから、俺は人間としての自分の楽しみもすべきじゃないのかと思った。
ただそれだけだった。
湯につけた足を意味も無く動かす。
水面《みなも》がゆれる。温泉街の片隅にある足湯が、人間としての楽しみなのかは分からなかったけれど、先ほどまで感じていた落胆が少しだけ和らいだ気がした。
* * *
「ただいま」
声をかけると「おー、おかえり」と声がする。
声は少し遠くて、彦三郎が台所にいる事が分かる。
後、玄関にも漂う香りで彦三郎がカレーを作っていることも分かった。
彦三郎になんて切り出そうとか悩んでいた気持ちが、少しだけ軽くなる。
彦三郎に大丈夫と言われている気がした。
「お土産に、饅頭買ってきたぞ」
思ったより間抜けな声が出た。
彦三郎はぺたぺたと足音を立てる様にこちらに来る。
「ふはっ。なんで寺に行って饅頭買ってくるんだよ」
そう言いながらも俺に向って手を伸ばす。
饅頭の包みをぶら下げていたビニール袋から取り出すと彦三郎に渡した。
「お!これ、温泉饅頭ってやつだな」
機嫌が良さそうな声だ。
初めて食うんだよなとと彦三郎は笑顔を浮かべる。
「兄さん、風呂は入って来たかい?」
わざと話題をそらしている様にも聞こえる。
「足湯だけど、入ってきたよ」
そうか。じゃあ、先に夕飯《ゆうはん》だなと彦三郎は言う。
何がじゃあなのかはよく分からなかったけれど、とりあえず夕食《ゆうしょく》にすることに異論は無かった。
彦三郎の料理の腕は思いのほか上がっていた。
カレーは野菜も綺麗に切れているし、多分隠し味に何かが入っている。
チキンカレーは子供の頃からの好物だった。
別に彦三郎にそれは伝えていない。
柔らかく煮込まれた甘口のカレーは何だか懐かしい気分になる。
甘口のカレーはここに来てから久しぶりに食べた。
彦三郎は体が子供の所為か、辛い物を好まない。
数度作ったカレーはすべて甘口だった。
カレーを食べて、それからお茶を並べて、温泉饅頭を食べる。
冷めても美味しいと言っていたおばあさんの言葉は本当で普通に美味しい。
先に2つ饅頭を平らげた彦三郎が「それで?」と聞いた。
思わず饅頭を喉に詰まらせそうになってむせる。
食事が終わるのを彦三郎は待っていたのかもしれない。
「実現がすぐに可能か分からない方法をいくつか教わった。
けど、彦三郎の力が弱まってるからどうしようもないらしい」
詳細を一通り話し終わるのを彦三郎は静かに聞いていた。
それから、「ふーん」といって笑った。
何も成果が無かったにも関わらず、彦三郎は面白そうだ。
「要は俺が、全盛期の力に少しでも近づければ望みはあるって事だな」
そりゃあ、そうだ。けれどその方法が分からなきゃ意味が無い。
「この札は人間が貼ったんだ。だから妖怪にはどう外していいのかわかんねえ。
だけど、妖怪の事は、妖怪に聞きゃあ分かるんだよ」
前に来た影なんとかさんという彦三郎の友達を思い出した。
「そうなのか?」
「そういうもんさ」
妖怪の事は妖怪が一番知ってる。
面白そうに彦三郎が笑った。
その話を聞きながら食べる饅頭は一段と美味しい気がした。
「温泉饅頭初めて食ったけど、美味いなこれ」
彦三郎が言う。
「お寺さんの近くに店があったのかい?」
三つ目の饅頭を口にしながら彦三郎が聞く。
随分と温泉饅頭が気に入ったらしい。
「いや……」
なんて説明したらいいのか分からなかった。
何もかも嫌になった気が一瞬して、目に入った温泉街にいったんだと伝えればいいのか? それを聞いて彦三郎はどうするのだろう。
「じゃあ、よかった」
「は?」
彦三郎から返ってきた言葉に思わず素っ頓狂な声を出してしまう。
素っ頓狂なことを言ったのは彦三郎なのに、なんだこいつという顔で彦三郎が俺を見る。
「なんだよ」
だって、と言って彦三郎は笑う。
「仕方が無く近くで済ませたって訳じゃないんだろ?
楽しんだ方がいいだろ。
折角外にでたんだし。」
そういうものだろうか。
そういうものなのかもしれない。それは人間も一緒なのかもしれない。
別に彦三郎が外に出れないからという感じもしない。
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